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眞葛焼、そして陶を探究していく

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眞葛焼をはじめとして、陶磁器に魅入られた方々の素敵な記事をまとめています。
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2024年7月の記事一覧

海を越えて来た陶芸家 沈壽官窯:美山 鹿児島県日置市

海を越えて来た陶芸家 沈壽官窯:美山 鹿児島県日置市

九州には全国的に知られた窯元がいくつかあります。その源流の多くは、400年ほど前の豊臣秀吉(1537-1568)による唐入り(朝鮮出兵)に端を発しています。
秀吉は出兵する九州の大名に、技術を持つ陶工を日本へ連れて帰るよう命じます。唐入りが焼き物戦争と呼ばれた所以です。
肥前佐賀の鍋島(龍造寺)家、肥前平戸の松浦家、肥前唐津の寺沢家、
豊前中津の黒田家(後に筑前福岡へ)、そして薩摩の島津家等々。

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趣味がお金に変わった瞬間の話

趣味がお金に変わった瞬間の話

こんにちは。市川です。

はじめにさて、今日は趣味の陶芸がお金に変わった瞬間の話をします。
日本人はあまりお金の話はしたがりませんが、少し生々しい話をしていきます。

わたしは去年、個人事業主となり今はフリーランスとして活動していますが、それまでは20年以上会社員をやっていて、陶芸をするのは週末のみでした。

友人に依頼されてカフェで陶芸を教えることにそんなわたしに友人から「近々カフェをオープンす

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社会と陶芸

大きな窯や水あるいはアルコールが漏れない陶磁器とくに焼締が製造される地域は穀倉地帯が多いい。穀物は腐らなく貯蔵が可能である。その分、狩猟採取に時間を使わなくて済む。時間を使わないことで、他の産業が生まれ発展する。このような社会で人々は分業制そしてその延長にある社会階層が生まれる。地域住民がトランジスタの各パーツでありまるで地域社会が集積回路のようになっている。この集積回路がAIとなり、高度な手工芸

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