沈壽官

日本の顔|沈壽官

日本の顔|沈壽官

沈壽官(ちんじゅかん・陶芸家) 秀吉の朝鮮出兵の際、初代が島津家に連行されてから423年。司馬遼太郎の小説『故郷忘じがたく候』で描かれたように、沈一族は薩摩半島の山間で「薩摩焼」を造り続けてきた。しかし同じ営みを続けてきたわけではない。歴代当主は絵模様を描く技法や、すかし彫りなど、創意工夫をこらしてきた。 「伝統は革新の堆積である」 15代・沈壽官(61)の言葉だ。早稲田大学を卒業後、京都で修業し、その後、イタリア国立美術陶芸学校でデザインの重要性を体得。99年に襲

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「故郷忘じがたく候」

「故郷忘じがたく候」

豊臣秀吉による慶長の役(1598)の際に、朝鮮から連れてこられた陶磁職人の話です。当時、薩摩藩に連れてこられたのは17氏70人ほどだったらしいのですが、主人公の14代沈壽官氏は、大正15年生まれの方です。 すでに400年以上も経っているので、沈氏は日本国籍で日本人であることに間違いはないのですが、姓をそのまま維持し、先祖の行っていた陶磁を脈々と受け継いでいたり、昔の朝鮮の祭りごとを残していたりと、驚嘆に値します。 この本の中で、とても印象に残る部分があります。14代沈壽官

故郷忘じがたく候

故郷忘じがたく候

NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組がある。この番組は、日本各地の田舎を巡り、色々な家族に出会うものである。沈壽官という方が出演されていたものの再放送を数ヶ月前にみた。笑福亭鶴瓶さんが、鹿児島県の美山(旧苗代川)というところを訪問されこの沈壽官氏(現在は亡くなられている)の出演されているときの温かくおおらかで包み込むような人柄に大変魅力を感じた。 そして、歴史小説家の司馬遼太郎氏が唯一生きておられる方の小説を書いたのが、この沈壽官氏だそうだ。その短編は「故郷忘じがたく候」

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