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白薩摩焼と『ちゃわんやのはなし』


一昨年の秋に注文した白薩摩焼が届いた。

すでにフリーカップとコーヒーカップをひとつ購入していたものを追加で買ったのだ。

フリーカップはプロトタイプが一つ売られていて、もう作らないとのことだったがお願いして作ってもらった。

そうしたら2つ送るから好きな方を選んでください、と送られてきた。
一緒に買ったコーヒーカップも2つお送りいただき選ぶことに。

包み紙も風情がある
こちらはフリーカップ
コーヒーカップ
懐かしい段ボール


フリーカップは、私が買った時のほうが白かった。
土が違うとやはり地も違ってくる、と伺ってはいたものの。

左がもともと持っていた方


どちらも美しいけれど、私がもともと持っていた方が白くて好き。

このフリーカップは柄に大きない違いがあったからすぐ判断して、決まった。

しかし、コーヒーカップが決めきれない。

貫入が繊細で細かい方は、絵付けの色がはっきりしている。

もう一つは貫入が気持ち大きめで、絵付けの色が淡くて柔らか。

菊脚も確認
やっぱり可愛らしい


このコーヒーカップも私の一客目が好き。
手元にはなく自宅にあるが写真がある。

とりあえず今日は決めきれなかったから明日改めて考える。

私は、ここの犬の置き物も持っている。
西郷隆盛の愛犬つん。
3つ種類がある中で、『あるく』を選び、さらに買う時にはその時の在庫6体の中から私のつんを選んだ。

一番顔が可愛くて、体型もバランスがとれた犬にした。

他に『おすわり』と『ふせ』がある。
地元の友達何人かにどれがいいかも聞いて満場一致で『あるく』だったし、私もそう思ったので迷いなく『あるく』にした。

この置き物もなかなか可愛らしい。

選び途中のつん
美山にある沈壽官窯にて
連れ帰った、つん

もう一度美山に行きたい。

今度映画も作られたみたいで、今回同封されたお手紙で教えていただいた。

『ちゃわんやのはなし』

1989年に十四代沈壽官が日本人初の大韓民国名誉総領事に就任するなど、薩摩焼を通じ日韓の文化交流にも積極的に貢献してきた沈家。現在は、十五代沈壽官が420年以上にもわたる一子相伝の技術と“沈壽官”の名を守り、沈家の歴史は今も紡がれています。

“日本人の定義とは何だろうか”
朝鮮半島にルーツを持つ薩摩焼・沈壽官窯、萩焼・坂倉新兵衛窯、上野焼・渡窯。
様々な形でいまもなお息づく彼ら陶工たちのやみがたき望郷への想い。
日本及び韓国の陶芸家や専門家らのエピソードを通じて、日本と朝鮮半島の陶芸文化に迫ります。

https://www.sumomo-inc.com/


リンク先には当代 沈壽官さんの動画も掲載されている。

Instagramでも職人さんの絵付けを見たり、美山の雰囲気が分かるので覗いてみてもらえたら嬉しい。

鹿児島で出会った素敵な焼きもの。

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