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Seiji Lakefield
2024年9月29日 21:21
【イラスト集】AI×手描きポートレートの世界 第十六弾 〜詩とイラストのコラボ企画〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜曇り空の一日だった冴えない一日を終え陽がどっぷりと沈む頃漆黒の天鵞絨《ビロード》が宙を覆いつくす朔月の真夜中は星明かりひとつなく目にみえるものは何も無かったどこからともなくギターの調べが聴こえてくる淡々と鳴り響く繊細なアルペジオ人
2024年5月16日 00:25
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜記憶の海の底深く過去から来た波が静かに寄せて無数の砂の粒が時間を刻んでいる遠くに帆を張る船を夜空に燦ざめく星々が導き光の航路を描いている人は皆__愛と喜び 悲しみと別れを繰り返し潮騒のように心に打ち寄せてすべては交差していくずっと思い出せないでいた記憶の海の奥底深くへとこの手を伸ばしても未だに君に届かないでいる〜
2023年12月28日 01:25
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜あの時__俺が必要としていたのは彼女よりも自分自身だった理由なんてない俺は彼女と一緒にいたいだけだった多分__彼女は気付いていたんだろうか?俺自身の自制心のなさに嫌気が差す彼女はいつだって優しく振る舞っているように見えた実際に彼女はいつもそうしていたのを思い出す彼女に胸の内を見透かされるところまで俺は来てしまって
2023年3月16日 08:57
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜それは突然だった__冷たい春の嵐が刹那に駈け抜けていった幾重もの淡い花びらたちがぼくの見つめる先に在るきみの姿を見失わせる恋は盲目のまゝ桜迷路をさまよってはきみの影を探していたその姿が見えなくてもそのささやきを感じその温もりが伝わるならそれだけでよかっただけどきみは風のように過ぎ去ってぼくはひとり桜はやがて散
2022年8月19日 08:20
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜ふたりをつなぐ目に見えないもの息をするのも苦しくて不安な想いが込み上げるただ答えを確かめたくて君の下へと向かう汽車に乗る踏み切りで待つ間紺碧の空を見上げていたやがて黄昏の雲間はアンニュイに琥珀色のため息に染めてゆく逢いたい__君を見失いたくないふたりを隔てる交差点君の下へと続く線路を駆け抜けてゆきたいのにた
2022年7月7日 07:26
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜七夕の夜空はあまりにも悲しすぎるのである__夜空から降ってくる星の数ほどに地上では人々の想いや願いの数がありそれぞれの夢を乗せて"Desire"と言う名の列車が星空を駆けてどこか遠いところへと消えてゆくあの日__俺の元から君が去っていったのは束縛からの訣別であり君自身の自由への旅立ちである「それは寛容すべき
2022年6月27日 22:55
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜くるくるとらせんを描くように加速度を増して時間が回転をしているフワフワと眠りにつく夢の中意識だけが酩酊しながら独り歩きしている時折見る夢は実体を失くした意識だけとなり眩ゆい蝋燭台が並ぶフロアを中を練り歩くようにダンスをする夢の中のキャンドルの燈はひとつふたつと指折り数えるようにそのライフを遣い果たし
2022年6月15日 07:46
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 このご時世実家に帰省することもまゝならない小生が高校生の頃父が他界してからというもの女手ひとつで育てて呉れた母が居る父が亡くなった時に母が号泣していた姿が脳裏に焼き付いているそれ以来__母が悲しみに暮れる姿をついぞ見たことがないよもやま話をしては冗談を言っては笑い男の尊厳を持てと時に叱りつける
2022年5月1日 10:07
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 人が羨むような美貌や才能があるわけでなく人に誇れるような富や名声があるわけでもない誠実と言う名のひとひらの花に問いかけてみる__目に見えることが全てではない自分自身へと回帰する心秘めやかに咲く誠実を見失わないようにと君が教えてくれたその花言葉に想いをめぐらせて__〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
2022年4月26日 19:20
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜眠りについた夜__胎内へと向かう宇宙船にのって不思議な夢の世界へと意識は誘われるメビウスの輪のような切れ目のないらせんの吊り橋を歩いている小さな細胞に刻まれたはるか太古の記憶を辿る神秘の旅路へと向かうこの世を形作っている神の御業目を見張る美しい創造の世界に魅了され包まれるような安らぎを覚えるその時__ 白
2022年4月21日 17:55
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜 父と子と聖霊の 御名によってゆるしの秘跡__罪の告白唇から吐き出された嗚咽に混じった懺悔の言葉が絞り出される贖いきれない程の罪は心の闇の中で渦巻く霊的な紫煙となって燻らせ続ける全てを失った男には帰るべき居場所はない空っぽの器になった抜け殻だけをこの世に彷徨わせている闇に浮かぶ真珠のように月明
2022年4月16日 21:56
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜大人へと変わってゆくわたし月が満ち欠ける度に身籠っていた生きているのか いないのか半分だけのいのちが流れ出る葡萄酒の滴のようにわたしの唇を紅く穢れさせるTu rigoles trop.__お互い涙を拭きながら笑い合っていた少女だった頃今になっても胸に刺さったまゝの棘がチクリと痛むのは何故かしら?窓
2022年2月23日 22:00
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜その夜___静寂の街並みの燈はいつになく朧げに見えた 一羽の鵲が告げる運命の人との出逢う水先案内と云ふ内なる心は七夕の川に沿って意識は遠のいてゆく__ 白くぼんやりとした世界に目を凝らすと乳のような脂油の球の一つひとつが仄かな光を照らしていたその不思議な光芒の世界では母なる細胞が分裂を始めるそして産道
2022年2月8日 12:53
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜一夜千夜の時を重ねたあなたとの想い出は砂の城脆く儚くその形を留め風に晒されては崩れ落ちそうになるそのたびに胸は締め付けられるあなたとわたしを繋ぎ止めているものは何?この世に確かなものなんてないそんなことは解っていたけれど会えない時ほどふたりを隔てる砂嵐であなたの気持ちが見えなくなる高い砂丘に登