詩 「砂のLove affair」
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一夜千夜の時を重ねた
あなたとの想い出は砂の城
脆く儚くその形を留め
風に晒されては
崩れ落ちそうになる
そのたびに
胸は締め付けられる
あなたとわたしを
繋ぎ止めているものは何?
この世に確かなものなんてない
そんなことは解っていたけれど
会えない時ほど
ふたりを隔てる砂嵐で
あなたの気持ちが見えなくなる
高い砂丘に登り
月明りに照らされる
辿り着いた夢の跡
永遠という名のオアシスを
お互いに求め過ぎていた
この渇きを潤そうにも
手を伸ばしたコップの中には
砂ばかりが詰まっている
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