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2019年2月の記事一覧
『ミステリと言う勿れ』 1-4巻 田村由美
むしゃくしゃすることがあった。気分を変えたい。「漫画だ、漫画の世界に行こう」と本屋に行った。何かいい新刊が出ていないか。見つからない。こんな時につまらない漫画に当たりたくない。もっと悲しい気持ちになるから。ああ、田村由美なら。『BASARA』と『7SEEDS』の田村由美先生なら!と4冊大人買いをした。
主人公は男子大学生の久能整(くのう ととのう)。頭の良い彼が事件に巻き込まれ、話しながら解決し
『仕事にしばられない生き方』ヤマザキマリ
14歳でヨーロッパ一人旅に放り込まれ、17歳でイタリア留学、その後美男だがお金を稼げない詩人の子供を身ごもり、未婚の母として帰国。その後別のイタリア男性と再婚し、シリアやアメリカで暮らしたりしているヤマザキマリさん。そして『テルマエ・ロマエ』の作者。
エッセイ漫画で、彼女の半生や日本とイタリアの家族のエピソードを読んでいたけれど、これは本なのでもっと細かいことが書いてあった。お金がいつもなくて芸
『しびれる短歌』 東直子 穂村弘
しびれる短歌?どういうこと?読めばわかる。31文字の力。
最初の章のテーマは「恋」。
したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ
(岡崎裕美子)
「わーお、刺激的」くらいしか私は思い浮かばなかったが、そこに東さんと穂村さんの解説が入る。そんなに情景を読み取るのか。うわあ、それは相当だるい。
焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
(俵万智)
「ひっ」として俵
『シモネッタの本能三昧イタリア紀行』 田丸公美子
私もイタリアには行ったけど、田丸さんのイタリアはもっと深くて、温かくて人懐こくて、お茶目で、色っぽい。彼女がイタリアと相性抜群で、そんな素敵なところを引き出せる人だから。
私の好きな米原万里のエッセイに、ダジャレと下ネタが得意な「シモネッタ」として登場するイタリア語通訳の田丸公美子さん。彼女による個性豊かなイタリア各地とそこを彩るイタリア人たちについてのエッセイ。口説かれればうざいし、口説かれな