薬や調剤薬局

「いつでも、どこでも、だれにでも」安心安全にお薬を届けます。お薬を納得して安全に飲んで…

薬や調剤薬局

「いつでも、どこでも、だれにでも」安心安全にお薬を届けます。お薬を納得して安全に飲んでいただくために「世界一やさしい薬の解説」を更新してます。

記事一覧

経営学から考えるAmazon薬局が日本に存在しない理由

オンライン診療の法整備に伴い、一時期Amazon薬局が来ると騒がれていましたが今のところ薬局業界に大きな動きはみられていません。 なぜオンライン診療ならびにオンライン…

薬や調剤薬局
11か月前
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抗SARS-CoV-2経口薬の比較と特徴(薬局関係者向け)

 新型コロナウイルスの感染拡大とCoV2治療薬の第5類への変更に伴い、経口治療薬(ラゲブリオカプセル®、パキロビット®パック、ゾコーバ錠®)の比較と特徴をまとめまし…

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【漢方1】葛根湯①

普段何気なく服用している葛根湯。 風邪の初期症状で使われることが多い漢方薬です。 実は複数の種類があるって知ってましたか? 今回は医療用で使われている葛根湯の顆粒…

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花粉症の症状を抑える服薬のコツ

花粉が飛び始める時期が近づき、段々と抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬が処方され始めてきました。 そんな中、よく質問に上がる内容があります。 「まだ症状が無いのですが…

抗ヒスタミン薬(第Ⅱ世代)の作用時間について

花粉が飛び始める時期がやってきました。 毎年の事ですが花粉症の人にとってつらい季節になりますね。 薬を飲んでどれくらいで効果が出るかというのは皆さん気になると思い…

経口補水液①

最近Yahoo!ニュースで経口補水液の表記を表記許可制にするといったニュースを見ました。 経口補水液は下痢や嘔吐、熱中症や脱水症状の時に飲むと体が楽になる飲み物です。…

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カロナール(アセトアミノフェン製剤)について③

前回に続き、カロナール錠(アセトアミノフェン)についてまとめていきたいと思います。今回は副作用についてです。 小児から高齢者まで使用可能なカロナール錠(アセトアミノ…

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について②

前回、解熱鎮痛剤のカロナールにについて記事を書きました。 今回はその続きとなります。 病院で処方されるお薬としてはカロナールという名前が有名ですが ドラックストア…

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について①

カロナール錠は風邪、熱、咽頭通、頭痛、関節痛、生理痛、多くの場面で使われるお薬です。 細菌ではコロナウイルス感染症の解熱剤としても関心と需要が高まっているお薬で…

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抗アレルギー薬年齢別一覧(第二世代)

前回に引き続き抗アレルギー薬の年齢別の一覧表を作成しました。 特に第二世代の抗アレルギー薬は年齢で使用量が変わる為、 覚えるのが大変かつ、覚えてもすぐにゴチャゴチ…

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抗アレルギー薬は眠くなる?データま

風邪や花粉症、皮膚のかゆみなどでよく出る「抗アレルギー薬」 有名な副作用に「眠気」の副作用があります。 抗アレルギー薬には多くの種類があり、だんだんと改良されてき…

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小児の服薬方法まとめ

段々と肌寒い日が増えてきて風邪で受信される人が増えてきました。 小児の感冒症状も増えてきており、飲ませ方について聞かれることが多くなってきました。 味が苦くなる組…

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漢方薬のアレルギー一覧

お疲れ様です。 漢方薬を服用するに際して、体に優しそうとうか、副作用がなさそうといった話をよく聞きます。 実際、漢方薬は比較的副作用も少なく、体への負担も少ないと…

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クラリスロマイシンの禁忌薬一覧

だんだん気温が下がってきて、すっかり秋らしい陽気になってきました。 最近は雨の日が多く冷える日があると思えば、夏日かと思うくらい暑い日が繰り返す事が多く、体調を…

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アクアチムの先発品と後発品の違いについについて

ニキビの治療などで使うニューキノロン系の抗生剤の外用薬があります。 皮膚科の門前薬局では使われることが多い薬です。 剤型が複数あり、適応が違ったりと細かいところで…

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漢方薬の服用方法についての話

薬局で服薬指導をして漢方薬をお渡しする時 よく聞かれる質問として、「食前だと飲み忘れることが多い」 といった相談を多く受けます。 「飲み忘れたら食後でも服用してく…

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経営学から考えるAmazon薬局が日本に存在しない理由

経営学から考えるAmazon薬局が日本に存在しない理由

オンライン診療の法整備に伴い、一時期Amazon薬局が来ると騒がれていましたが今のところ薬局業界に大きな動きはみられていません。
なぜオンライン診療ならびにオンライン服薬指導、また調剤の外部委託が診療報酬上で認められたにも関わらずAmazon薬局は日本で生まれないのでしょうか?
その理由を経営学の観点から考えてみました。

Amazon薬局とは?

まずはAmazon薬局について実際にまだ日本でサ

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抗SARS-CoV-2経口薬の比較と特徴(薬局関係者向け)

抗SARS-CoV-2経口薬の比較と特徴(薬局関係者向け)

 新型コロナウイルスの感染拡大とCoV2治療薬の第5類への変更に伴い、経口治療薬(ラゲブリオカプセル®、パキロビット®パック、ゾコーバ錠®)の比較と特徴をまとめました。(2023年9月26日更新、最新の情報を全て反映していない可能性があります、ご留意ください。)

新型コロナウイルス感染症経口治療薬比較表

ラゲブリオカプセル®の特徴

ラゲブリオカプセル®は禁忌事項が妊婦と過敏症のみにつき、他の

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【漢方1】葛根湯①

【漢方1】葛根湯①

普段何気なく服用している葛根湯。
風邪の初期症状で使われることが多い漢方薬です。

実は複数の種類があるって知ってましたか?
今回は医療用で使われている葛根湯の顆粒剤についてまとめてみました。
ご参考ください。

各社同じ葛根湯ですが、配合されている生薬の比率が異なります。
すべて葛根湯として使用することができる比率となっております。
(日本薬局方に葛根湯はこういった配合比で作ってくださいという比

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花粉症の症状を抑える服薬のコツ

花粉症の症状を抑える服薬のコツ

花粉が飛び始める時期が近づき、段々と抗ヒスタミン薬や点鼻薬、点眼薬が処方され始めてきました。
そんな中、よく質問に上がる内容があります。
「まだ症状が無いのですが、薬は飲んだほうが良いですか?」
症状がないのに薬を飲む必要はないなーと思いつつ、
一方では花粉症の薬は早めに飲んだほうが良いとの情報もあり、返答に困る質問の一つです。
また自分でも確かな知識は持ち合わせていなかったので、改めて調べてみた

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抗ヒスタミン薬(第Ⅱ世代)の作用時間について

抗ヒスタミン薬(第Ⅱ世代)の作用時間について

花粉が飛び始める時期がやってきました。
毎年の事ですが花粉症の人にとってつらい季節になりますね。
薬を飲んでどれくらいで効果が出るかというのは皆さん気になると思います。
自分自身も都度調べる事はあっても、まとめたことはなかったので
今回は第二世代の抗ヒスタミン薬の「最高血中濃度到達時間」と
「半減期」をまとめていこうと思います。

以上です。
単純なデータだけの比較なので実際の使用感とは違う結果に

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経口補水液①

経口補水液①

最近Yahoo!ニュースで経口補水液の表記を表記許可制にするといったニュースを見ました。
経口補水液は下痢や嘔吐、熱中症や脱水症状の時に飲むと体が楽になる飲み物です。私自身も食中毒や二日酔いの時にお世話になりました。
飲んでから1-2時間もすると体調が回復していたので効果は確かだと思っています。
よくよく調べてみると、サプリメント間隔で飲んでいる人もおり、飲めば健康になると誤解して購入している人が

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カロナール(アセトアミノフェン製剤)について③

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について③

前回に続き、カロナール錠(アセトアミノフェン)についてまとめていきたいと思います。今回は副作用についてです。
小児から高齢者まで使用可能なカロナール錠(アセトアミノフェン)ですが、使い方を間違えると重大な被害をもたらすことがあります。
より安全に使用していただく為、注意喚起をしていきたいと思います。
お薬としては、怖い話になりますが、実際に調べてみると
相当量の薬を飲まないと有害事象は起きないよう

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カロナール(アセトアミノフェン製剤)について②

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について②

前回、解熱鎮痛剤のカロナールにについて記事を書きました。
今回はその続きとなります。
病院で処方されるお薬としてはカロナールという名前が有名ですが
ドラックストアや薬局で購入できるお薬でカロナールと同成分のお薬を紹介したいと思います。

医療用医薬品としてのカロナール昔から解熱鎮痛剤として使われている為、病院で処方されるカロナールは多くの剤型で販売されており、幅広い層の患者様に使用されています。

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カロナール(アセトアミノフェン製剤)について①

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について①

カロナール錠は風邪、熱、咽頭通、頭痛、関節痛、生理痛、多くの場面で使われるお薬です。
細菌ではコロナウイルス感染症の解熱剤としても関心と需要が高まっているお薬です。
今回はそんなカロナールについて解説していきます。

カロナールとはカロナールは解熱鎮痛剤の一種で『アセトアミノフェン』が主成分です。
アセトアミノフェンは1893年に初めて医薬品として用いられました。
古くから使用されていたお薬の為、

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抗アレルギー薬年齢別一覧(第二世代)

抗アレルギー薬年齢別一覧(第二世代)

前回に引き続き抗アレルギー薬の年齢別の一覧表を作成しました。
特に第二世代の抗アレルギー薬は年齢で使用量が変わる為、
覚えるのが大変かつ、覚えてもすぐにゴチャゴチャになってしまうので
自分が使うようにまとめたところも大きいです。
思ったよりも量が多かったので第二世代のⅡ類からまとめてみました。

第二世代の抗アレルギー薬は、鼻炎の症状や花粉の症状で使用頻度も多くなってくると思われます。
第一世代に

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抗アレルギー薬は眠くなる?データま

抗アレルギー薬は眠くなる?データま

風邪や花粉症、皮膚のかゆみなどでよく出る「抗アレルギー薬」
有名な副作用に「眠気」の副作用があります。
抗アレルギー薬には多くの種類があり、だんだんと改良されてきている為
新しいタイプの抗アレルギー薬に関しては眠気が少ないものも多いです。
眠くなりやすいものから眠くなりにくいもの。
運転など危険な作業への従事する事への注意など薬によって様々です。
今回は抗アレルギー薬の中でも「第二世代」といわれる

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小児の服薬方法まとめ

小児の服薬方法まとめ

段々と肌寒い日が増えてきて風邪で受信される人が増えてきました。
小児の感冒症状も増えてきており、飲ませ方について聞かれることが多くなってきました。
味が苦くなる組み合わせや、効果が落ちてしまう飲み方についてをメインでお伝えする事が多いのですが、
上手に飲ませる方法については時間の都合や個人の嗜好などがあり中々良いアドバイスが出来ることが少ないです。
インターネットで情報収集をするのですが、まとまっ

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漢方薬のアレルギー一覧

漢方薬のアレルギー一覧

お疲れ様です。
漢方薬を服用するに際して、体に優しそうとうか、副作用がなさそうといった話をよく聞きます。
実際、漢方薬は比較的副作用も少なく、体への負担も少ないといわれていますが、西洋学で使われるお薬には無い注意点があります。
食物アレルギーです。
漢方薬は色々な生薬を組み合わせて製造されています。
生薬は天然の薬物素材から作られており、私たちが普段食べている食品と類似する場合があり、特定の食物ア

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クラリスロマイシンの禁忌薬一覧

クラリスロマイシンの禁忌薬一覧

だんだん気温が下がってきて、すっかり秋らしい陽気になってきました。
最近は雨の日が多く冷える日があると思えば、夏日かと思うくらい暑い日が繰り返す事が多く、体調を崩される患者様が多いです。
色々な場面で使われる抗生剤で、クラリス錠というお薬があります。
小さなお子さんから、ご高齢の患者様まで多くの人に使われているお薬です。
使い勝手が良い反面、注意点も多い薬です。
なかなかややこしいので復習がてら、

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アクアチムの先発品と後発品の違いについについて

アクアチムの先発品と後発品の違いについについて

ニキビの治療などで使うニューキノロン系の抗生剤の外用薬があります。
皮膚科の門前薬局では使われることが多い薬です。
剤型が複数あり、適応が違ったりと細かいところでつまずく事が多く、
何度かミスをした事がある薬なので復習ついでにまとめようと思います。

アクアチム軟膏アクアチム軟膏は後発品はありません。
また、適応にざ瘡(ニキビ)が無い為、間違いが起きやすいポイントでもあります。
疑義紹介などで薬の

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漢方薬の服用方法についての話

漢方薬の服用方法についての話

薬局で服薬指導をして漢方薬をお渡しする時
よく聞かれる質問として、「食前だと飲み忘れることが多い」
といった相談を多く受けます。
「飲み忘れたら食後でも服用してください」とお答えするのですが
実際のところはどうなのかネットで調べていたら、
詳しい記事があったので紹介します。

漢方薬は食前で服用する必要があるのか漢方薬の添付文書では「食前又は食間に経口投与する」
となっているものが多いです。
結論

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