見出し画像

カロナール(アセトアミノフェン製剤)について②

前回、解熱鎮痛剤のカロナールにについて記事を書きました。
今回はその続きとなります。
病院で処方されるお薬としてはカロナールという名前が有名ですが
ドラックストアや薬局で購入できるお薬でカロナールと同成分のお薬を紹介したいと思います。

医療用医薬品としてのカロナール

昔から解熱鎮痛剤として使われている為、病院で処方されるカロナールは多くの剤型で販売されており、幅広い層の患者様に使用されています。
錠剤がのめる人は
カロナール200・カロナール300・カロナール500
と錠剤には3種類の量が決められており、症状によってどれかが選択されます。
一般的には数字が大きくなるほどお薬の量が増える為、
風邪などの症状には200と300が、関節痛などの整形領域では500が使われることが多いです。
錠剤が飲めない人には
細粒20%・50%・100%
座薬50・100・200・400
シロップ2%
などが使われています。主に小児や高齢者に使われるお薬です。
カロナール錠は昔から使われているお薬なので、先発医薬品と認識している人が多いですが、実は後発医薬品に分類されています。
先発品も存在しないため、先発品希望の患者様には初回交付時には説明が必要になるかもしれません。
他にも製薬会社さんによってはアセトアミノフェン○○といった名前で販売している製薬会社さんもあります。

お店で購入できるカロナール

カロナールの主成分であるアセトアミノフェンは昔から使われており、安全性も高いため、市販で購入することが出来ます。
アセトアミノフェン単一の成分で販売しているお薬の一覧です。
(大手ネット通販サイトで検索で出てきたものをまとめました)

アセトアミノフェン単剤の市販薬

病院で解熱鎮痛剤を処方されている時は併用しないように注意しましょう。
小児に使いやすいお薬の為、小児の痛み止めとして商品数が豊富に展開されています。
また、単一成分の為他のお薬を服用されている人も相互作用が把握しやすくとても使いやすい商品となっています。

カロナールと同じ成分が配合されているお薬

カロナールの主成分であるアセトアミノフェンは多くのお薬に配合されることが多いお薬です。風邪薬に解熱鎮痛を期待されて配合されている場合や痛み止めとして、別の痛み止めと一緒に配合されています。
医療用の配合剤や市販薬で販売されている配合剤を一部紹介します。
医療用薬品

アセトアミノフェン配合医療用薬品

風邪薬や頭痛薬、整形領域での痛み止めとして多くの配合薬が存在します。
見た目では成分が分からないため、重複して服用してしまう事が多いお薬ですので、併用する際は専門家への相談をしてください。
市販薬

アセトアミノフェン配合市販薬

主に風邪薬として配合されているお薬です。
(大手ネット通販サイトで検索で出てきたものをまとめました)
頭痛薬としても使われますが、より鎮痛効果を期待した市販薬に2つ目の痛み止めとして配合されている事が多い印象です。
包装などに成分が書いてあるため判断は容易ですが、実は病院のお薬が同じ成分だったといったこともあるので服用する際は一度専門家への相談をしてから服用してください。

他の痛み止めとの違い

医療用薬品や市販薬にはほかにも痛止めがあります
有名なところではロキソニンやイブプロフェンなどがあります。
単純な効果は個人の体質などお薬との相性がある為比較はできません。
ロキソニンの方が利きやすい人もいればカロナールでも十分効果が出る人もいるので、参考程度にとどめてください。

解熱鎮痛剤比較表

以上がそれぞれの痛み止めのデータでした。
ボルタレンやブルフェンは半減期が短すぎて、最高血中濃度に達する前に半減期が来てしまっているので比較できてませんが…
(実際にはボルタレンの効果時間は6-8時間程度、ブルフェンは4-6時間程度といわれているようです。)
それぞれの1日最大服用量を見てもカロナールの使用可能量は圧倒的です。
ですが大量投与で肝臓への障害なども報告されていますので個人判断での服用は控えましょう。
引き続き情報の更新、追加を行ていきたいと思います。
皆様のお役に立てれば幸いです。

【参考】
カロナール錠200・カロナール錠300・カロナール錠500 添付文書
ブルフェン錠100・200添付文書
ロキソニン錠60㎎・ロキソニン細粒10%添付文書
ボルタレン錠25㎎添付文書



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?