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経口補水液①

最近Yahoo!ニュースで経口補水液の表記を表記許可制にするといったニュースを見ました。
経口補水液は下痢や嘔吐、熱中症や脱水症状の時に飲むと体が楽になる飲み物です。私自身も食中毒や二日酔いの時にお世話になりました。
飲んでから1-2時間もすると体調が回復していたので効果は確かだと思っています。
よくよく調べてみると、サプリメント間隔で飲んでいる人もおり、飲めば健康になると誤解して購入している人がいるそうです。
また、そのような人をターゲットにしているのか、経口補水液とは組成が異なる飲み物を「経口補水液」と銘打って販売している実態から消費者庁が動いたという経緯があるそうです

自分自身なんとなくは分かっていましたが、今一度「経口補水液」と「スポーツドリンク」との違いを再確認するべく、情報をまとめていきたいと思います。

経口補水液とは

経口補水液は、脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いる経口補水液です。
水と電解質のバランスを調整された飲み物で、スポーツドリンクよりも電解質濃度(ナトリウムやカリウムなどのミネラル分)が高く、また水と電解質の吸収を速めるために、スポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっています。

「下痢や嘔吐」「発熱」「熱中症」といった脱水症状が心配されるときに器具や設備がない状況でも素早く水分を吸収する事をコンセプトに開発されたた飲料で、「飲む点滴」とも言われています。

スポーツ飲料との違い

基本的な組成は同じですが、糖分と電解質の比率が違います。
簡単に言うとスポーツドリンクは糖分が多く配合されており
経口補水液は電解質が多く配合されているといった違いがあります。

経口補水液は失った水分やミネラル(電解質)分を補充する事を目的としています。
一方、スポーツドリンクは運動で溜まる乳酸の分解・回復に効果的なクエン酸、ブドウ糖やショ糖などの糖分を多量に含んでいる為、水分補給に合わせて、疲労回復とエネルギー補給を一緒に行うことができます。

経口補水液・スポーツドリンク比較

特別用途食品とは

特別用途食品には指定のマークが表示されています。
根拠となる実験を行ったデータが有るものにつけられるマークです。
経口補水液で有名な「OS-1」を販売している大塚製薬工業さんのホームページに記載がありました。

特別用途食品個別評価型病者用食品として消費者庁が許可した食品に表示できるマークです。特別用途食品とは、乳児、幼児、妊産婦、病者などの発育、健康の保持・回復などに適するという特別の用途について表示するものです。
病者用食品とは、特別用途食品のうちで特定の疾病のための食事療法上の期待できる効果の根拠が医学的、栄養学的に明らかにされている食品です。

大塚製薬工業 OS-1 Q&A

他にはアレルギーがあり、通常の粉ミルクが飲めない赤ちゃん用の粉ミルクなどがあります。

特別用途食品の許可品目一覧(消費者庁参考資料一部抜粋)

『特定の成分が不足している人』が服用すると何かしら『健康へ影響を与える』ことができる事がわかっている食品に使われるマークという事です。なので『特定の成分が不足していない人』が服用しても健康になる事はほとんど起こりにくく、逆に栄養過多などで健康を損なう危険性がある食品と考えられます。

まとめ

嘔吐や激しい下痢症状など、脱水状態の人にはとても効果のある経口補水液。私も体調が悪い時はお世話になる事が多いです。

商品の表示やCMなどで『飲むと健康になる飲み物』と誤解して購入してしまうなど一部で誤った情報が提供されています。
また、経口補水液の販売のルールが決まっておらず、求める商品がわかりずらい売り場となっています。
それらを是正する為に、今回経口補水液の表記が許可制となったと考えています。
購入者が求めている商品を買いやすくなることは良いことだと思います。
各々の商品特徴を勉強し、情報提供できるようにしていきます。
皆様のお役に立てたのであれば幸いです。


【参考】
大塚製薬工業 経口補水液オーエスワンシリーズ
特別用途食品とは参考資料(消費者庁)



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