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【漢方1】葛根湯①

普段何気なく服用している葛根湯。
風邪の初期症状で使われることが多い漢方薬です。

実は複数の種類があるって知ってましたか?
今回は医療用で使われている葛根湯の顆粒剤についてまとめてみました。
ご参考ください。

葛根湯顆粒一覧

各社同じ葛根湯ですが、配合されている生薬の比率が異なります。
すべて葛根湯として使用することができる比率となっております。
(日本薬局方に葛根湯はこういった配合比で作ってくださいという比率例がある為、それに一致すれば問題ないです。)

葛根には筋の炎症を取る効果があるとされているので、首筋の張りや痛みがある人は葛根の多い漢方薬の方が効果があると言われています。

ただし、葛根は証があっていれば多く服用しなくてもも効果が期待でき、証があっていないと副作用ばかりが強く出るので注意が必要です。一概に量が多ければ良いというものでも無いようです。

また葛根湯に含まれる生姜は消化吸収を高めてくれる効果があると言われています。
胃腸が弱っている、あるいは弱い患者様で葛根湯が必要な人は、ツムラの葛根湯が体に合うかもしれません。

以上です。
同じ葛根湯でも生薬の配合比率によって、合う合わないが出てくるかもしれません。日々勉強をして患者様のお役に立てる情報を提供していきたいと思います。

【葛根湯配合生薬】

葛根湯配合生薬

各メーカー効能効果

〇ツムラ
自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症
感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、 じんましん

〇テイコク オースギ 本草 JPS 太虎堂
感冒、鼻かぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

ツムラさんとそれ以外のメーカーさんでは効能も若干違う為、注意が必要ですね。


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