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わたしの句

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趣味の句作(俳句・短歌)をまとめました
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#暮らし

鮎解禁夫は勇みて竿折りて

鮎解禁夫は勇みて竿折りて

せっかちオットの句をもう一句😅

楽しみにしていた鮎釣りなのに…(実話です)
楽しみにし過ぎて力が入り過ぎた模様。
もう少し落ち着こうね(よしよし)
#日記俳句 #鮎 #エッセイ #暮らし #夏

君のことを俳句にして見たよ、と披露したところ爆笑してました。

その日にはまだちと早い鰻食う

その日にはまだちと早い鰻食う

「その日にはまだちと早い鰻食う」

夫が無類の鰻好きで…しかもせっかち、「今、この瞬間を生きるタイプ」
例えば休日、美味しいお店にランチだかディナーだか行く時にも、もうあと20分で着くよ、というときに空腹が我慢できず、コンビニでおにぎりを買うタイプです…😭

土用の丑の日にはまだ少し早いですが、美味しくいただきました。
#エッセイ #暮らし #日記俳句 #鰻 #土用の丑の日

今年の丑の日(7

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白球はアメリカの空へ梅雨明ける

白球はアメリカの空へ梅雨明ける

「白球はアメリカの空へ梅雨明ける」

いやいや、大谷選手はすごいですねぇ…
梅雨まで明けちゃいました。
なんとなくオリンピックを100%の気持ちで応援できない気分なので(な、なんかもやもや)、大谷選手の大リーグでの活躍は心安らかに見られます。
#日記俳句 #夏 #俳句 #大リーグ #大谷選手 #エッセイ #暮らし

スモモジャム陽を溶かしたる色をして

スモモジャム陽を溶かしたる色をして

「スモモジャム陽を溶かしたる色をして」

野菜は買うものでなく、もらうもの…田舎あるあるです。お店で提供するデザートにスモモを使いたいなぁ…と思っていたら、タイミングよく「つかいきれないからもらってーー💦」と知り合いから連絡が😆 6キロ近いスモモをいただき、早速ジャムに。美味しくできました!

スモモのタルトとしてご提供💕
#エッセイ #暮らし #スモモ #料理 #俳句 #haiku

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ガチャガチャと皿洗う夫猛暑なり

ガチャガチャと皿洗う夫猛暑なり

「ガチャガチャと皿洗う夫猛暑なり」

夫と二人自営業(小さな町で小さなレストランをやっています)。コロナ禍でも、まだその影響の少ない町なので、週末など忙しくさせていただきありがたい。でも暑さと疲れでお互いイライラが溜まることも😅 そんなある日の1句です。

(若い頃は喧嘩すると何日も口をきかない、などということもありましたが、最近は互いに自分の機嫌をとる術を覚えたので、10分後には協力しあって賄

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ひまわりは画家一人世に知らしめたり

ひまわりは画家一人世に知らしめたり

「ひまわりは画家一人世に知らしめたり」

1時間ほどドライブして、デジタルアートによる「動くゴッホ展」というのを見てきました。あの独特の構図の歪みを、心の揺らぎとして、音楽とテオに当てた手紙の朗読とともに再現・展示した不思議な空間。

手紙に書かれたゴッホの思いは、山頭火や放哉、また最近愛読しているお笑いの又吉さんなんかと通じるものを感じました。極めることの孤独は、表現者に共通するのかもなぁ…

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飼い猫の小鈴ひびくや日短か

飼い猫の小鈴ひびくや日短か

猫を飼うようになったのは3年前、2016年の秋。夜の道路に突然飛び出してきて、車のライトに驚いたのか、道の真ん中にすくんでしまったのを、慌てて拾い上げたのがきっかけです。最初はもらい手を探すつもりだったのですが。

当初からあまり鳴かない、甘えない猫でした。娘の洋服掛けの下に置いてある穴あきのキティちゃん座布団の上が定位置で、お腹が空くとすーっと出てきて、食べ終わるとまたすーっと戻って寝てしまう…

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「去りし空いつまでも見ゆ秋燕」

「去りし空いつまでも見ゆ秋燕」

「去りし空いつまでも見ゆ秋燕」

子供が県外の短大に進学することが決まりました。ようやく手を離れる安堵と、ほんとに一人で大丈夫かいな…という心配と。

私はとにかく窮屈な家を出たい一心で、一人暮らしなんてウキウキでしたが、一人っ子の娘は期待と不安が行ったり来たり。まぁ黙って見守るのみですね。

「秋燕」は「燕帰る」の傍題で、空虚な巣の寂しさを表すのだとか。「秋燕」は燕に焦点が移るため、ただ寂

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こんなところにも草の芽秋暑し

こんなところにも草の芽秋暑し

近所に、地元の中国系奥様方がやっている、小さなB&Bがある。わかりにくいのかこの宿目当ての外国人旅行客が、しばしば道を聞きに来る。

こんな日本の端っこの街に、なんの用事で来るのかな、と思うのだが、屋久島へ行く通り道にしている人が多いようだ。

今日の午後、場所を教えた背の高いオーストラリア人の男性は、律儀に夜、うちの店に食事に来た。ラグビーのワールドカップのついでに来たのかな、と聞いてみたら、い

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話すことは山ほどあるはず落ち葉散る

話すことは山ほどあるはず落ち葉散る

時々見ている松山市が運営するサイト「俳句ポスト365」。現在募集中の兼題は“落ち葉”。

落ち葉と聞けば、大滝さんの「木の葉のスケッチ」と言う曲が思い浮かび、今回の句はそこからの本歌取り(と、言っていいのか^^;)。

ラッシュの駅のホームで、別れた恋人と再会する偶然の一瞬をさらりと歌ったこの曲は、クラリネットが印象的な大人のムード。ありありと映像が浮かぶ松本さんの言葉遣いは、やはり非凡だなぁ。

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おい猫や土鍋をともにかこもうか

おい猫や土鍋をともにかこもうか

鍋は〇〇鍋はというのでないと、季語にならないみたいですね。だから今日の句は無季俳句になりますか。なんとなく、内田百閒先生の「ノラや」という愛猫記のイメージで作った句です。

さて、冬に鍋物をする以外、土鍋を使う機会がないという方、多いと思いますが、使いようによっては用途の広いもの。肉じゃがなどは鍋で作るより美味しくできます。そして、ご飯も炊ける。炊飯器よりも早いし、美味しいし。

5年ほどフランス

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ステーキを食べ切り示す最後のプライド

ステーキを食べ切り示す最後のプライド

いつもご夫婦で来られていた。ご主人の方は当時から杖をつき、治療の帰りにお店に寄られているのかなと思っていたら、ある日「私は現役の医師ですよ」とおっしゃった。
そのお身体で、と内心びっくりしたが、どこかの大きな病院でお医者さんをしていて、退職後この町に移り、お友達か知り合いの病院に(多分)非常勤のような形でお仕事をされているようだった。ちょっと気難しげな威厳のあるお姿は、たしかに白衣を着せれば大学病

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