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飼い猫の小鈴ひびくや日短か

猫を飼うようになったのは3年前、2016年の秋。夜の道路に突然飛び出してきて、車のライトに驚いたのか、道の真ん中にすくんでしまったのを、慌てて拾い上げたのがきっかけです。最初はもらい手を探すつもりだったのですが。

当初からあまり鳴かない、甘えない猫でした。娘の洋服掛けの下に置いてある穴あきのキティちゃん座布団の上が定位置で、お腹が空くとすーっと出てきて、食べ終わるとまたすーっと戻って寝てしまう…用事が済んだら充電器に戻るお掃除ロボットみたいだな、と思ったのですが、ルンバとは名付けられず、拾われたのは幸運だったね、ということでラッキーという名前になりました(多分、同じ理由でこの名前になった犬や猫、多いと思います)

鳴かないラッキーは、どこにいるのかが分かりにくいため、鈴つきの首輪をつけるようになりました。チリチリと鳴る鈴の音で居場所が分かりやすくなりましたが、本人もそれをうまく活用するようになりました。外から戻ってきて裏の戸を開けて欲しい時、後足で首の後ろをかりかりっと掻くんです。そうすることで鈴がチリチリ鳴ると、家のものが気付いて扉を開けてくれるという寸法。

それ、単なる偶然じゃないの?とも思うのですが、そういえば家から出かけるときには、戸口の前に座って、ただ「開けろや」と言わんばかりに家人の顔を見上げるだけなので、やはり本人としては使い分けているんじゃないのかなと思います。猫、なかなかお利口。

#俳句 #エッセイ #暮らし #写真
#秋 #猫 #猫俳句

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