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おい猫や土鍋をともにかこもうか

鍋は〇〇鍋はというのでないと、季語にならないみたいですね。だから今日の句は無季俳句になりますか。なんとなく、内田百閒先生の「ノラや」という愛猫記のイメージで作った句です。

さて、冬に鍋物をする以外、土鍋を使う機会がないという方、多いと思いますが、使いようによっては用途の広いもの。肉じゃがなどは鍋で作るより美味しくできます。そして、ご飯も炊ける。炊飯器よりも早いし、美味しいし。

5年ほどフランスに住んでいた頃、夏のバカンスの旅行には土鍋と醤油を持参するのが、ウチの通例となりました。夫がとにかく米好きで、ご飯が切れると力が出なくなる…

最初の旅で、3日目くらいから元気ないので、「どしたん?」と聞いたら、涙目で「米が食いたい…」と。地方の村のだだっ広い体育館みたな中華料理屋さんで、これまた明らかに日本米とは程遠いご飯を、「美味いよー」って泣きながら食べてました(笑)

それ以降、土鍋は旅の必需品。フランスのスーパーには、意外と米が売っておるのです。それを土鍋で炊く。あとは地元の市場で魚とか肉とか美味そうなものを買って、バターと醤油があれば、大抵オッケーなのです。

地方にはシャンブルドットという農家民宿がたくさんあって、安いし綺麗し共同キッチン付きのところもあって、そんなにお金がなくても楽しく夏休みが過ごせます。高速料金とかも無いしなー。私たちがご飯作ってると、他の泊まり客が「何作ってるのー?」って覗きに来たり。今思えば、それこそ一緒に土鍋を囲んでも良かったな。

#俳句 #エッセイ #暮らし #写真 #土鍋 #猫 #内田百閒 #フランス #シャンブルドット

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