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#キャリアコンサルタント
「こだわりは強くないのに応募したい求人が見つからない」転職希望者に伝えたこと
最近、転職相談にきてくれた人の話。
50代の営業経験者で、今回が20数年ぶりの転職活動になるとのこと。経験のヒアリングもそこそこに、こんな希望を話してくれました。
私には、今回の転職活動を機に新しい可能性を模索したいというすごく前向きな姿勢が伝わってきました。
そこで「例えばこんな方向性はどうでしょうか」と言いつつ、いろんな転職事例を投げかけてみました。
すると初めの印象とはまったく逆で、そ
転職エージェントの私が、早めの転職をおすすめしたい人
転職するかどうかは、転職先も転職タイミングも一切が個人の自由であって、他人がとやかく言うようなことではないです。
ただあくまでキャリア形成の観点で言えば、勝手ながら、早く転職した方がいいのになと思ってしまうような経験を持つ人がいます。
ちなみにキャリア形成の観点とは、転職しやすさとか、選択肢の多さとか、そういった話です。年収とか役職とかの話ではありません。
「転職するなら早い方が、内定も多く獲
初めて有料記事を購入していただきました
すっかり埋もれているのですが、有料記事を1本だけ書いています。それを初めて購入していただいたので、ただ嬉しい!という気持ちです。
昨年10月に、それまで半年続けてきた毎日投稿をストップしました。毎日何かのネタをひねりだすという状態をやめました。
そのおかげで数日に渡ってじっくり腰を据えて、自分のノウハウを言葉に落とし込んだのがこちらの記事でした。
会社の給与以外に、自分の経験やスキルで稼ぐ経
話すだけで職務経歴書を8割仕上げてくれるサービスがあったら使いたい?
先日、妻と話していた時のこと。
妻は、私と同様にいま育休中ですが、わかりやすく言えばいわゆるバリキャリ女子です。
職務経歴書などの書類作成にも苦労はしないし、志向性や好き嫌いもはっきりしているので、もし転職サポートするとしたら、かなりやりやすいタイプだと思います。
そこで、試しに「職務経歴書の添削とか有料でしてほしいと思う?」と聞いてみたところ、返ってきたのでタイトルの内容でした。
「経歴を
質の良い転職相談には、気づきだけでなく学びがある
近頃、分野は様々なんですが、いくつかカウンセリングを受ける機会がありました。
私も転職エージェントとして、キャリアカウンセリングには多少の心得はあるつもりです。カウンセリング理論とか学びましたし。
仕事では提供する側ですが、自分が受ける側になってみて感じたことがあったので書いてみます。
まず、意思疎通ができない、わかってもらえた気がしないカウンセリングは論外です。
カウンセリングに限らず新
転職エージェントが考える、転職相談を利用してほしいタイミング
最近、カウンセリング関連で興味を持ってこんな本を読みました。
精神科医が、相談室を開いて悩み相談を受けている話です。8編の物語が書かれていて、登場人物の状況に合わせて、精神科医がアドバイスを授けている内容です。
実際のところ、ちょっとした悩みくらいでメンタルクリニックへわざわざ行くのはかなりハードルが高いでしょう。
本の中でもたびたび書かれているんですが、「具体的な診察も処方もしてもらえなく
キャリアを見つめ直したいときに気になるのは「自分にはどんな選択肢があるのか」
転職を考え始めたとき、大多数の人は道が定まっていません。
その状態を捉えて「自分にはやりたいことがない」と残念そうに漏らす人もいます。
ただ転職エージェントの立場からすると、はっきりやりたいことがある人にはこだわりや思い込みが強い人も少なくないので、むしろやりたいことがはっきりしていないくらいが対応しやすい気がします。
私が転職エージェントとして、方向性が定まっていない人にまずやるのは、選択
転職エージェントの仕事は生産性向上と相性が良くない
転職エージェントの仕事は、けっこう忙しいです。
常時少なくとも数十人の転職活動を並行して支援しているので、連絡をやり取りする人数も回数も多く、業務が煩雑です。いろんなことがいろんな段階で同時並行で動いています。
そこでよく、業務効率を上げようだとか、生産性を上げようだとかの話になります。
でも、私が見てきたその類の取り組みって、効果的だとはあんまり思えないものでした。
生産性を上げるために、転
「辞めたい」から転職成功まで。転職活動中の頭の中をステップ別にまとめてみた
これまで転職エージェントとして、ざっと1200人以上と面談し、転職サポートを提供してきました。
転職は人生における重要な節目となることが多く、転職者もいろんなことを考えます。
こんなことを、こんな順番で考える、というおおよそのパターンがあるような気がするので、まとめてみます。
なんとなく環境を変えたい期転職を考えるきっかけはそれぞれですが、多くは不満からです。初めからやりたいことがあって、環境
クレームで担当を引き継いだ転職希望者は、転職決定させやすい
転職エージェント会社では、クレームによる担当変更は避けられません。
会社としては、再クレームを防ぐために、上長かしっかりしたメンバークラスを後任に据えるのが一般的です。
私はしっかりキャラに見られるのか、マネージャーになる以前や歴の浅い頃から、こういうクレーム引き継ぎが多かったです。
ところが実は私はこのクレーム引き継ぎパターン、けっこう好きだったんですよね。肌感覚ですが、転職決定しやすかっ
期待値のコントロールは、転職エージェントに不可欠なスキル
転職エージェントにとって、転職希望者の期待値をコントロールするスキルは必須です。
・連絡はこれくらいの頻度でくれるだろう。
・求人はこれくらいの頻度で紹介してくれるだろう。
特に言葉にはしなくても、ほとんど無自覚に、転職希望者は、転職エージェントに対してある一定のサービス基準を期待しています。
でもそれって、見込み違いの期待である場合も本当によくあるのです。
転職エージェントからすれば、「そ
内定企業のメリット・デメリットを整理してわかるのは、事実ではなく感情
転職サポートをしていて、複数社の内定獲得に至ったとき。
私は、各社についてのいくつかの情報を項目別に整理して表にまとめることをよくしています。
例えばこんな感じです。
この例だと、A社は待遇は良いけどつまらないのかも。B社は待遇はやや劣るけど発展的な魅力があるかも。というイメージでしょうか。
なお、項目は必ずしもこの限りではなく、転職者当人が転職において重視している項目を扱うようにしています。
転職活動には、夢見て妄想する時期があった方がいい
妄想って楽しいですよね。
こんな仕事あるんだーとか、こんな事業あるんだーとか、今までの経験がこんなふうに発揮できそうだなーとか、今までの経験がこう評価されるのかもなーとか。
それが現実的にどこまで合っているのか、どこまで的外れなのかはともかくとして、そういう夢を見る時期は、転職活動には大事なステップだと思います。
とは言え転職エージェントからみると、「なにを無謀な夢を見ているんだ」と思ってし