見出し画像

クレームで担当を引き継いだ転職希望者は、転職決定させやすい

転職エージェント会社では、クレームによる担当変更は避けられません。

会社としては、再クレームを防ぐために、上長かしっかりしたメンバークラスを後任に据えるのが一般的です。

私はしっかりキャラに見られるのか、マネージャーになる以前や歴の浅い頃から、こういうクレーム引き継ぎが多かったです。

ところが実は私はこのクレーム引き継ぎパターン、けっこう好きだったんですよね。肌感覚ですが、転職決定しやすかったんです。

理由はいくつかあります。

まず一つは、転職希望者が要望をはっきりと伝えてくれるからです。気をつけるべきことが明確なのでコミュニケーションが取りやすいんです。

「この度は、前任者が大変申し訳ございませんでした。このように社内で共有を受けておりますが、何か認識違いなどありませんでしょうか?」
「せっかくなので、この機会に実はここも気になってたということはありませんか?」

ここまですりあわせをしておけば、すれ違いはほぼないでしょう。通常、こんなすり合わせはしないままにサポートを進めるので、比較するとかなりやりやすいです。

もう一つの理由は、他社転職エージェントを使われにくいからです。

転職者側の気持ちを察するに、クレームを伝えて担当変更するなど改善してもらったので、そこから他社転職エージェントを積極的に使うのは気が引けるという気持ちがあるのかもしれません。

また、シンプルに、しっかりしたキャリアアドバイザーがついたし、希望を明確にわかってもらっている、というのもあって「使いやすい転職エージェント」に最適化できたという気持ちもありうるでしょう。


そんなわけで、クレーム後に担当を引き継いだケースは、けっこうチャンスです。

そもそも、クレームも何も伝えずに、他社転職エージェント会社に乗り換える人がほとんどですから。伝えてくれるだけ親切だし、こちらに期待してくれているんだなと、私は捉えています。

クレームはできれば避けたいことではありますが、プラスに解釈すれば、転職希望者と転職エージェント会社の間に1イベントが起きたということなんですよね。

同じイベントを経験しているわけなので、単純接触効果なのか、心理的な距離が少し縮まっているのは、あると思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?