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ミャンマーで続く反軍政デモ
写真:David Naung Naung、2/15/2021投稿(https://www.facebook.com/david.naungnaung.9/posts/1139578686495067) 前回の記事で触れた、市民によるデモや鍋叩きを通し…
#5 ベトナム旅行記2024:これからホーチミンを訪れるなら + フーッコク島
今回のベトナム旅行は2部に分かれていて、第1部は友人と合流してのホーチミン観光、第2部はソロトラベルとしてのフーコック島訪問。通算6回目?のベトナム訪問となるけれど、過去の訪問に比べてかなりのんびりして充実した旅行となった。
ホーチミンに滞在したのは合計4日間。朝早くに到着して、5日目の朝の便でフーコックに移動したので、まるまる4日間をホーチミンで過ごしたことになる。当初はホーチミン発の定番のツ
#4 ベトナム旅行記2024 旧植民地ツーリズム
ラオスにしろカンボジアにしろ、近年の旧フランス領インドシナの国々は、観光戦略に長けていて、「旧フランス植民地」ブランドをうまく活用して魅力的な街づくりを進めている。ユネスコが力を入れたラオスの世界遺産ルアンプラバンはもちろんのこと、カンボジアのプノンペン、カンポットなどもフレンチコロニアルスタイルを意識つつ、街が綺麗に整備されている。ハノイでは植民地主義の名残りが観光資源として活用されていた記憶は
もっとみる#3 ベトナム旅行記2024:戦争と植民地の記憶
4月のホーチミンはとても暑くて、見慣れない景色を観察しながら街を歩くのはとても楽しいのだけど、強烈な日差しを受け、汗が止まらないまま歩き続けるのは老いつつある自分としてはかなり厳しかった。とはいえ、大陸の東南アジアの夏は、空気がカラッとしていて、どことなく能天気な開放感があり、その暑さが気持ちいい。ラマダン中のバングラデシュとは大違いだ。
今回のベトナム訪問のコンセプトは、「ラマダン明けで全てが
ベトナム旅行記2024:久しぶりのホーチミン訪問
初めてベトナムに来たのは1995年8月だった。もう30年近くの前のことになる。大学生になって挑戦した人生初の海外旅行で、バンコクからチケットを買って、ホーチミンに向かった。旅日記など書いていなかったので、当時の記憶は酷く曖昧だ。街の中心部には国営デパートのみがあったこと、ホーチミンは障害がある人で溢れていたこと、街角のスピーカーからはプロパガンダらしき放送が大音量で流れていたことなどを朧げに覚えて
もっとみる「Codaあいのうた」と社会的包摂
近年、援助業界で働いている人たちにとって、「社会的包摂」とは避けては通れない基本的な概念の1つだ。日本語としてこの言葉はあまり定着していない気もするけれど、英語のSocial Inclusionの日本語訳が「社会的包摂」であり、社会的に排除されていた人々が社会活動に参加できるようになるためのアクセスの改善および参加の推奨を指す言葉だ。昨今ではLGBTIQ+など性的少数者の包摂を指す意味合いも強くな
もっとみるとても重要な予期せぬ妊娠のこと。
最近では、毎日のようにLGBTという言葉をメディアでは見かけるし、さまざまな人による性の多様性と包摂を社会に訴えるメッセージも聞こえてくるようになった。性のことを話す機会は昔より増えていると思うし、そのような話題が耳に入ってくる機会も圧倒的に増加した。それでも多くの人が話したがらない性に関連する話題の1つに中絶があると思う。
そんなことを思ったのは、昼ご飯を作るときにかけていたポッドキャストを聞
ミャンマーで続く反軍政デモ
写真:David Naung Naung、2/15/2021投稿(https://www.facebook.com/david.naungnaung.9/posts/1139578686495067)
前回の記事で触れた、市民によるデモや鍋叩きを通した抗議はミャンマー全土で引き続き行われている。より多くの人々を巻き込み、平和的な抗議が続く一方で、軍部の不穏な動きも報告され始めた。
夜間に住
ミャンマーが燃えている。
ミャンマーが燃えている。暗黒の時代には二度と戻りたくないと、ミャンマー全土で無数の人々が抗議の声をあげている。
今でこそ観光を目的としてミャンマーを訪れる人は増えたが、つい10年ほど前までは、ミャンマーは外部に閉ざされた国だった。近年は東南アジア最後のフロンティアとしてもてはやされ、商機を追って世界中からミャンマーにやってくる人も増加した。しかし、軍部が引き起こした今回のクーデターは、ミャンマー