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ベトナム旅行記2024:久しぶりのホーチミン訪問


初めてベトナムに来たのは1995年8月だった。もう30年近くの前のことになる。大学生になって挑戦した人生初の海外旅行で、バンコクからチケットを買って、ホーチミンに向かった。旅日記など書いていなかったので、当時の記憶は酷く曖昧だ。街の中心部には国営デパートのみがあったこと、ホーチミンは障害がある人で溢れていたこと、街角のスピーカーからはプロパガンダらしき放送が大音量で流れていたことなどを朧げに覚えている。

ホーチミンでは、ホーチミンのカオサンことファングーラオ通りの安宿に泊まっていた。宿の前でたむろっていたやけにテンションの高いおじさんとビールを飲みながら、カタコトの英語で語り合ったりもしていた。おじさんは10年後にベトナムは大成功していると自信満々に語っていた。

そのおじさんが今のホーチミンを見てどう感じているのかは定かではないが、30年近く月日が経つとやはりこの街も大きく変わった。高島屋をはじめとする大きなデパートがいくつもあるし、街頭スピーカーから政府放送はもはや流れてこない。植民地時代の名残を観光資源としてうまく活用し、世界中から観光客が集まる街となった。おしゃれなカフェが町中に溢れ、観光客のみならず、ベトナムの若者達で賑わっている。

実のところ、今回のベトナム訪問は、1995年以来、通算6回目のベトナム訪問で、ホーチミンに限っては今回で3回目となる。今までは数日間のみの忙しない滞在が多かったのだが、今回はホーチミンに実質6日も滞在することとなり、比較的のんびりとホーチミン市内を楽しむことができた。

1日目
早朝着のフライトだったので市内のホテルに早く到着することができたが、あいにく部屋にはチェックインできなかった。そのため、まずは近所をぶらぶらと散策しながら、ホーチミン紹介の記事によく上がってくるプロパガンダというカフェレストランに行ってみる。プロパガンダアート風の絵が一面に描かれている可愛い店だったけれど、食べものは外国人向けにアレンジされた感じの店でした。

その後、早速、ホテルの近所でフットマッサージを受け(VND 330,000 = 2000円程度)、さらにホテルで休憩した後、Grabでタクシーを手配してローカルな雰囲気の店でシーフードを食べに行ってきた。通路に広がるテーブル席に座って、ビールを食べながら、シャコやエビや牡蠣を食べたりした。

帰りはホテルまで歩いて戻ったのだけど、夜の街の喧騒に友人と共に圧倒された。ホテル近くのドイコイ通り周辺はなかなか洗練された地域になっている。しかし、少しその地域を離れると路上はバイクに溢れ人々の熱気が街を覆う。途中、ずっと食べたかったベトナムデザートの「チェ」専門店があったので、チェを食べてからホテルに戻り、老体に鞭を打ったと早めに就寝。


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