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超短編戯曲・小説

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超短編戯曲・小説を不定期に書き綴ります。
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2021年11月の記事一覧

【才の祭】クリスマスケーキ(300字)

【才の祭】クリスマスケーキ(300字)

父「誕生日か。息子よ、お前はいくつになったんだ?」

子「5歳だよ、お父さん」

父「もう5歳か。じゃあ、誕生日だからお祝いするか」

子「わーい、じゃあ、クリスマスケーキ食べたい」

父「おい、おい息子よ、誕生日だぞ」

子「あれ? そうだっけ?」

父「ボケてるんじゃないか?」

子「違うよ。誕生日とクリスマスが一緒なんだよ」

父「あれ? そうだっけ?」

子「お父さんこそボケてるんじゃない

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【才の祭】クリスマスプレゼント(300字)

【才の祭】クリスマスプレゼント(300字)

母は悩んでいた。

一度もクリスマスプレゼントをもらった事がない。

今まであげてきたのだから、これからは息子からもらってもいいだろう。

隣の奥さんは、プレゼントにハワイ旅行をもらったというではないか。

今年こそはもらってやる、母はそう決意していた。

クリスマス当日。

母「息子よ、今日何の日?」

息子「土曜日。」

母「他には?」

息子「さぁ?」

母「この親不孝者! お前は一度だって

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【超短編小説】11月11日、雨(300字)

【超短編小説】11月11日、雨(300字)

毎年7月7日しか、織姫と彦星は会えずにいた。

同情した神は11月11日にも会えるよう提案した。

神「お前達も反省したようだから、年に2回会えるようにしてやろう。」

織姫「えっ、マジで?」

織姫(心の声)「デートに来ていく服がない。もうGパンとTシャツでいいかな。でも、レストラン予約してたらどうしよう? ああ、会うのめんどくさい。」

織姫「えっと、彦星さんにお任せします。」

彦星「えっ、

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自己紹介

自己紹介

新しい読者も増えてきましたので、改めて自己紹介いたします。

小川 功治朗

石川県金沢市出身。大学在学中より俳優、演出、舞台監督として関西小劇場を中心に活動。その後上京し、劇団青年座研究所実習科を経て、舞台のみならず、映画、TV、CMなどにも進出し、活動の場を広げる。09年、舞台ユニット「K.W.G.P.」を結成し、劇作・演出をつとめる。劇場公演だけではなく、神社、寺院、BARなどでのシアター外

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【超短編戯曲】文化の日(300字)

【超短編戯曲】文化の日(300字)

文化について考える夫婦がいた。

夫「今日は文化の日だから、文化的なことをしよう」

妻「もうしてるわよ」

夫「何をしてるんだ」

妻「寝転んで、漫画を読んでる」

夫「漫画かよ」

妻「漫画も立派な文化よ」

夫「もっと芸術的なことだよ。美術館とか」

妻「美術館に行ってどうするの?」

夫「絵を見るんだよ」

妻「それから」

夫「何か美味しいものでも食べる」

妻「じゃあ、美味しいもの食べ

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【超短編小説】まつり(300字)

【超短編小説】まつり(300字)

まだこの世に祭が一つしかなかった頃の話。

三度の飯より祭が好きな男がいた。

祭の前日、男は興奮で眠れなかった。

明け方うとうとしてしまい、目が覚めた時には祭は終わっていた。

後の祭、男は途方に暮れた。

一年間楽しみにしていた祭が終わってしまったのだ。

男は発想を変えることにした。

祭は終わったのではなく、まだ始まってはいないのだと。

そこから男は毎日お祭り騒ぎだった。

だが、一年

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