5/14 それで一体、あなたは何がしたいの?
葬儀屋を辞めたとき、あなたは何を思ったか?
保育士を辞め、人力車を辞め、
テレアポを辞めたとき、あなたは何を思ったか?
「こんなことがしたかったんじゃない」と思わなかったか?
仕事中、不意に撮られた写真に写る自分を見て
こんな顔がしたかったワケじゃない。
こんな生活をしたいワケじゃない。
そう思ったハズだ。
舞台に立ちたい。
僕が難しいのは、目指したい舞台が何もなかったからだ。
何者にもなれない。
手品がしたいわけじゃない。
芸人になりたいわけじゃない。
役者になりたいわけでもない。
でも、舞台に立ちたい。強烈に。
人前で、僕の好きな声を出して、僕の好きな表情をみせたい。
youtuberになりたいワケじゃない。
でも自分で動画を編集して、自分が映える動画を作りたい。
音楽は作れない。
でも、好きな音楽を、物語に乗せて流したい。
ライターになりたいわけでもない、作家になりたいワケじゃない。
でも、文章を見てもらいたい。
子育てはしたことがない。
でも、母に携わりたい。母が子に見せる愛を、近くで感じたい。
舞台の稽古をする時間、脚本を考える時間、動画を作る時間が欲しい。
今無職になって、友人の助けもあり怠惰と戦いながら創作の時間が少しずつ増えてきている。生活も安定してきたし、なにより精神が安定してきた。
あとは、金だ。
欲を言えばこのまま食べていきたいが、僕は家族が欲しいので。
とにもかくにも、安定的な金が必要だ。
まず、そういう時間を減らすことなく、幸福度を減らすことなく生きていく方法を模索しよう。
自分の中にあるモノを、きちんとパッケージ化できるまで磨き上げよう。
金はそれからだ。
マジック
まずはマジックだ。
一応高校生のときに地方営業を回って稼いでいたこともある。
業界を嫌いになって、一切人前でマジックをやらなくなって10年。
というかそもそも人前で舞台用じゃないマジックをやったことなんてほとんどない。マジックで場を盛り上げる、とか苦手なんだよなぁ。
レストランのテーブルを回る用のテーブルホッピングルーティンと、50人くらいまでの規模のサロンルーティンの2つくらいは作っておこう。
舞台用のスーツが、天から降ってきたのだから。
スーツが似合うペルソナも作っとかなきゃね。
マジシャンなんて肩書きは絶対に嫌だけど。
エッセイ
エッセイって、なんか気取ってて好きじゃないんだけど。
家族バレ的な概念が僕には無いから、恥部を出せる強味はある。
内省は無限にしてきたし、ネタもまぁ尽きない。
これが金のタネになると思ってはいないけど、誰かに自己紹介するときに
「文章を書いていて、これだけの人が見てくれています」みたいなことは言いたい。
毎日書くことに必死でフォロワー数なんて全く意識してなかったけど、今なんとなく1000人いたらいいなぁと思った。
一応、まずはそこ目指すか。
はいじゃあこれ以上の努力をすることなく、今まで通り自分の為の文章を書き続けて、毎日更新を自分に課すことなく1000人を目指すことにします。
舞台
これは今のところ自分の武器が芝居とマジックしかないので、マジックを表現として使ったパフォーマー的な芝居を脚本する。
今年8月にはマジックのパフォーマンスコンテストがあるので、それを目指してやってみよう。優勝すればJAPANCUPに出られるからこれも「何者」のタネになる。オイシイ。
(ただの自慢だが17歳のときにこのコンテストで優勝したときは震災が起きてJAPANCUPが中止になった。)
セールスライティング?
「文章が苦も無く書ける」という一点のみで思いついたことで、
これから一から勉強する…かしないかうんたらかんたらしてるジャンル。
過剰に煽るセールスライティングは正直好みではないのだが、全くやりがいがなさそうかと言われれば嘘になる。
僕は元々ほとんど小説を読んだことがないので、頭の良さそうな語彙を散りばめた文学的な表現よりも、文章の構成を組み立てることの方が好きだ。
あの【1日で売り上げが〇〇円上がる方法!】みたいなページに飛ぶと、読めば読むほどこれは買わなきゃ損なのではないか、と気にさせられる。
これもエッセイではないが文章で、心を動かすという意味には違いない。
こういう心を動かす為の構成は物語を作る上でも勉強になるし、何よりそういう分析をするのはめちゃくちゃ楽しい。
型が分かれば、過剰な煽りをしなくても良くなるかもしれないし、自分の色を出すことも出来るかもしれない。そんな希望的観測もあり、僕の手札の中で、現実的に一番仕事になりそうなのがこれかなーと思った感じだ。
無職になってそろそろ1年が経つ。
わかったことは僕にはこのまま死ねば後悔してしまうことがいくつもある、ということだった。
未来とかじゃなくて結局今、俺は何がしたいのか
これをやらずに、死ねるか。と思うものは何か。
未来への不安に打ちひしがれていた時に、そう考えたら少し頭が整理された。結局、僕は物語に熱中したい。
人生という虚構にも、自分が生み出す虚構にも、我を忘れて熱中できるように。
その為に僕は「静」の人間ではないことを思い出す。
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