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【ドイツパン職人絵ッセイ】オースターフラーデン〈前編〉
ドイツでは、復活祭は大切な祝祭日です。
特に聖金曜日(Karfreitag)、
復活祭当日(Ostersonntag)、
復活祭月曜日(Ostermontag)はドイツ全土で祝日となり
バイエルンではお店もほとんど閉まります。
ここからの二週間は学校もお休みになるので、
多くの方が遠方の実家に帰省したり
親戚でゆっくり集ったりして過ごします。
日本のお正月にちょっと似ているかもしれません。
お休
これもまた春/The charms of spring
復活祭が間近に迫ってきた
三月後半。
一歩パン屋の外に出れば
イースターを象徴する花、
水仙が街路樹の根元を彩り
楽しげに蝶々が舞っています。
さらに心を躍らせるのは、
窓辺を飾るうさぎの飾りや
木々にかけられた
色とりどりのイースターエッグ。
このまま春へとまっしぐら
そう思いたくなりますが、
騙されてはいけません。
この季節のドイツは
天気が非常に変わりやすいもの。
長い冬を越え
霜が解け
Rüblikuchen 人参のケーキ
ドイツは今、イースターの季節です。
この時期は、街中に
うさぎや卵のオーナメントが飾られます。
うさぎと言えば…
そして春を連想するからでしょうか。
私の働くパン屋さんでは、
季節限定の「人参のケーキ」が
作られ始めました。
ドイツ語では
Karottenkuchen(カローテンクーヘン」や
Rüblikuchen(リューブリークーヘン)と
色々な呼び方があります。
私の職場では、
薄くてタルト