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ジャパンウォーズ(JW)第一部 神武東征〜欠史八代

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ジャパンのウォーズについて、改めて書いて参ります。いろいろ新しい情報が入ったので、書き直そうと思ったわけです。写真も載せて参ります。
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2022年9月の記事一覧

JW208 皇女誕生記念

JW208 皇女誕生記念

【孝元天皇編】エピソード11 皇女誕生記念

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

紀元前207年、皇紀454年(孝元天皇8)2月、孝元天皇こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)は、先代の大后(おおきさき)を皇太后(おおき・おおきさき)と尊んだ。

それから数年後のこと・・・。

ここは軽境原宮(かるの・さかいはら・のみや)。

ニクルの兄、

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JW209 趣向を変えて

JW209 趣向を変えて

【孝元天皇編】エピソード12 趣向を変えて

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

登場回数が少ないことに、嘆きを覚える男たちがいた。

すなわち、下記の四人である。

葛城垂見(かずらき・の・たるみ)。

大倭飯手(やまと・の・いいて)(以下、いっくん)。

大伴角日(おおとも・の・つぬひ)(以下、ツン)。

久米五十真手(くめ・の・いまて)(以下、マッテ)。

彼らは、ある人物の

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JW210 皇子失恋

JW210 皇子失恋

【孝元天皇編】エピソード13 皇子失恋

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

時は流れて、紀元前195年、皇紀466年(孝元天皇20)となった。

秋も深まるヤマトにて、孝元天皇の息子、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)は、紅葉を楽しんでいた。

供連れは、下記の二人である。

ピッピの伯父、彦五十狭芹彦(ひこいさせりひこ)の娘、包媛(かね

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JW211 妃発表

JW211 妃発表

【孝元天皇編】エピソード14 妃発表

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

ここは軽境原宮(かるの・さかいはら・のみや)。

この日、重大発表がおこなわれようとしていた。

孝元天皇こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)が、妃(きさき)を発表したのである。

ニクル「別に、披露(ひろう)するモノでもあるまい。それに、今日でなければならぬわけ

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JW212 立太子、そして

JW212 立太子、そして

【孝元天皇編】エピソード15 立太子、そして

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

紀元前193年、皇紀468年(孝元天皇22)1月14日。

ここは軽境原宮(かるの・さかいはら・のみや)。

この日、立太子(りったいし)がおこなわれた。

日嗣皇子(ひつぎのみこ)となったのは・・・。

ここで、孝元天皇こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル

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JW213 二人は従兄妹婚

JW213 二人は従兄妹婚

【孝元天皇編】エピソード16 二人は従兄妹婚

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

紀元前193年、皇紀468年(孝元天皇22)1月14日、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)が日嗣皇子(ひつぎのみこ)に定められた。

それから四年後のこと・・・。

紀元前189年、皇紀472年(孝元天皇26)夏。

ここは軽境原宮(かるの・さかいはら・のみ

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JW214 栄光を取り戻せ

JW214 栄光を取り戻せ

【孝元天皇編】エピソード17 栄光を取り戻せ

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

時は流れ、紀元前176年、皇紀485年(孝元天皇39)となった。

そんなある日の出雲国(いずも・のくに)で・・・。

出雲君(いずも・のきみ)の世毛呂須(よけろす)(以下、ケロロ)のもとに、ある人物がやって来ていた。

中臣梨迹臣(なかとみ・の・なしとみ)(以下、トミー)である。

トミー「出雲君

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JW215 崩御は突然に

JW215 崩御は突然に

【孝元天皇編】エピソード18 崩御は突然に

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)の御世。

時は流れ、紀元前158年、皇紀503年(孝元天皇57)9月3日。

この日、ついに、あの人物が逝こうとしていた。

孝元天皇こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)である。

傍らにて、日嗣皇子(ひつぎみこ)らが見守る中、ニクルは最期の言葉を述べるのであった。

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JW216 九代目即位

JW216 九代目即位

【開化天皇編】エピソード1 九代目即位

紀元前158年、皇紀503年(孝元天皇57)9月3日。

第八代天皇、孝元天皇(こうげんてんのう)こと、大日本根子彦国牽尊(おおやまとねこひこくにくる・のみこと)(以下、ニクル)が崩御(ほうぎょ)。

日嗣皇子(ひつぎのみこ)である、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)が、跡を継ぐことになった。

ところが、異母弟の

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JW217 皇太后と呼ばれて

JW217 皇太后と呼ばれて

【開化天皇編】エピソード2 皇太后と呼ばれて

第九代天皇、開化天皇(かいかてんのう)の御世。

即位(そくい)の翌年、紀元前157年、皇紀504年(開化天皇元)1月4日、開化天皇こと、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)は、ある発表をおこなった。

先代の大后(おおきさき)を皇太后(おおき・おおきさき)と尊んだのである。

尊ばれたのは、ピッピの母、鬱色謎

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JW218 和珥一族

JW218 和珥一族

【開化天皇編】エピソード3 和珥一族

第九代天皇、開化天皇(かいかてんのう)の御世。

紀元前157年、皇紀504年(開化天皇元)10月13日、遷宮(せんぐう)がおこなわれた。

ここで、開化天皇こと、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)が口を開いた。

ピッピ「その通りじゃ。遷宮をおこなったぞ。」

ピッピが自慢気に語っていると、中臣梨迹臣(なかとみ・の

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JW219 狛兎に守られて

JW219 狛兎に守られて

【開化天皇編】エピソード4 狛兎に守られて

第九代天皇、開化天皇(かいかてんのう)の御世。

紀元前156年、皇紀505年(開化天皇2)3月となった。

そんなある日、開化天皇こと、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)の元に、ある人物がやって来た。

尾張建諸隅(おわり・の・たけもろすみ)(以下、ケモロー)である。

妻の諸見己姫(もろみこひめ)(以下、ロ

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JW220 下の宮を遷そう

JW220 下の宮を遷そう

【開化天皇編】エピソード5 下の宮を遷そう

第九代天皇、開化天皇(かいかてんのう)の御世。

紀元前156年、皇紀505年(開化天皇2)のある日のこと・・・。

開化天皇こと、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)の元に、出雲(いずも)からの使者が来訪していた。

使者は、飯入根(いいいりね)ということにしたい。

日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)の造営をピ

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JW221 羽衣を盗んだ男

JW221 羽衣を盗んだ男

【開化天皇編】エピソード6 羽衣を盗んだ男

第九代天皇、開化天皇(かいかてんのう)の御世。

紀元前153年、皇紀508年(開化天皇5)2月6日、ついに先代の陵(みささぎ)が完成。

開化天皇こと、稚日本根子彦大日日尊(わかやまとねこひこおおひひ・のみこと)(以下、ピッピ)は、解説を始めるのであった。

合いの手は、大臣(おおおみ)の物部鬱色雄(もののべ・の・うつしこお)(以下、コー)である。

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