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2022年3月の記事一覧
「タワーを立てる」を巡る学び レゴ®︎シリアスプレイ®︎
レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークにスムーズに入ってもらうために「タワーを立てる」というワークが定番で行われる。
この「タワーを立てる」というワークは、単純そうに見えて実際に単純なのであるが、学びの源泉としては、かなり豊かなワークである。
まず、皆にタワーを建てさせてみると、同じブロックを使っていても間違いなく異なるタワーのデザインになることがある。これはレゴ®︎シリアスプレイ®︎のワー
レゴ®︎シリアスプレイ®︎とクリティカル・シンキングの関係とは
以前の記事で、「考える力」にレゴ®︎シリアスプレイ®︎を使えるかについて考察した。そこでは、「考える力」の中心は、自分ごととして学ぶ、主体的で責任ある学習となることにあった。それと並び、よく強調されるのが「クリティカル・シンキング」である。
クリティカル・シンキングについては、少し検索すると実にさまざまな解説がでてくる。それらの差異をみながら、思い切って要約するならば、クリティカル・シンキン
レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高める
レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークを繰り返していくと、思考力そのものが伸びていく、もしくは、レゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークを考えるべきテーマに当てはめていくと、自転車の補助輪のように、うまく考えるための補助になる、というのが私が今最も関心をもっている仮説で、論理的にも実証的にも確かめたいと日々苦闘している。
「考える力」は私に限らず、これからの日本の未来を考えていく際にも重要だとして、広
レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「セルフ・コンパッション」傾向を育てる
失敗したり、挫折したりすることは誰にでもある。新たな挑戦や競争が求められる時代にとっては避けられないといってよいだろう。このとき「セルフ・コンパッション」の傾向を示せるかどうかが、成長や生活やキャリアの充実と深く関わってるということが研究でもわかってきているという(下記雑誌参照)。
「セルフ・コンパッション」とは、失敗や挫折を感じた時に(他者に責任を求めず、かつ)自分に対して寛容に向かいあえ
レゴ®︎シリアスプレイ®︎で、オーセンティック・リーダーシップを支援する
世の中には、傑出したリーダーが確かに存在する。ただ、誰もが同じように行動し発言し振る舞えるわけではない。そのリーダーに近づきたいという気持ちになることは否定しないが、傑出した偶像的リーダーに近づこうとすればするほど自分の限界が明らかになる。それが長く続くと自分に自信を失い、それまで出来ていたことさえできなくなる。
そのような観点から生まれたのが「自分らしさ」を大事にするリーダーシップのあり方
九州産業大学商学部 2021年度卒業生のみなさんへ
2022年3月17日に学位授与式があり、2021年度の卒業生に学位が授与された。教育カリキュラムがフルアップデートされた後の初めての卒業生ということで、初代の学部長としてメッセージを発信しようと考えたが、その日のうちにまとまらず(情けない)、困った時のレゴ®︎シリアスプレイ®︎ということで、モデルとして作ったら文章が生まれたのでそれを以下に書きたい。
みなさん、ご卒業おめでとうございます。
レゴ®︎シリアスプレイ®︎で変革を促す
ハーバード・ビジネス・レビュー日本語版 2022年4月号に「限られた情報で変革を促す方法」という論文が掲載されていた。
タイトルにも表れているが、情報が少なくても変革に向けて進んで動く「起業家タイプ」ばかりならばいいが、実際には企業では、周りの説得や調整が必要なために十分な情報が集まってこないと行動し始められない「組織人タイプ」となってしまう人が多い。「組織人タイプ」中心の組織では、情報が少
レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用したワークショップを実施するまでのステップについて
これまでNoteにおいて、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを活用して課題解決や能力開発がもたらされることを書いてきました(これからも書いていきます)。
まずは扱うテーマが大事 レゴ®︎シリアスプレイ®︎では、個人的もしくは特殊性の高いテーマから、社会的もしくは普遍性の高いテーマまで、かなり幅広く扱うことができます。
テーマといっても「こんなことについて考えてみたい」という相当ふわっとした
レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「見えない資産」を引き継ぐ
戦後復興期から経済成長を経て成熟期に入り、世代交代と産業構造の転換が進む日本社会において、「事業承継」は非常に重要なテーマとなっている。
「事業承継」においては、人から人へと資産を受け継ぐことが行われるため、その点に関しては公認会計士や税理士など法と向き合う士業の力が必要になる。
それと同時によく指摘されるのは、それまでの経営者が創り上げてきた人的・企業間ネットワークや企業の文化を、後継
「組織の罠」に対してレゴ®︎シリアスプレイ®︎は何ができるか
経営学にさまざまな本があれど、読んでいて頭を抱えさせられるような本を上げろといわれれば、クリス・アージリス『組織の罠ー人間行動の現実ー』(英題:Organizational Traps)をあげたい。
本書でアージリスは、組織の中で何らかの脅威や困難にさらされると、いとも簡単に人々は自己保身に走り、自らを罠にかけることを指摘する。この罠は、人々を苦痛の中に追い込み身動きさせられなくするというイ
レゴ®︎シリアスプレイ®︎と「対話」
福岡未来創造プラットフォームの事業として「ふくおか対話と学びの学園祭」が行われることになった。つい先日、そのオープニング・イベントが行われた。ここでは学園祭の名の通り、いろいろな対話イベントが軒を連ねて実施される。私も、福岡在住のレゴ®︎シリアスプレイ®︎のトレーンングを修了しているファシリテーターたちと相談してその体験会を2022年3月21日に行うことにした。
レゴ®︎シリアスプレイ®︎体験
マインドセット論を意識したレゴ®︎シリアスプレイ®︎のワークの組み立て方・進め方とは
あらゆる状況に対して準備のできている人はいない。そして、想定しないあらゆる状況が起こりうるのが現代の社会である。いや、昔から変わらずそうだったのかもしれない。
そんな状況の中で私たちが生き残っていく一つの条件は、学び成長し続けることである。そのためには人間の能力に対する心構えが大事だと指摘した本が以下の『マインドセット「やればできる!」の研究』である。
著者のドゥエックによれば、能力に対