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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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#毎日note

世界最悪の旅、を読んだ。

我らの角幡唯介さんが手にした数々の本、全部読んでみたい。

というわけで、ようやくこちらを読み終える。実は読み始める前から、なんとなく違和感を抱いた。「これ、本当に角幡さんが読んだ本か・・・?」

その違和感の正体は内容の薄さである。とにかく色々な意味で読みやすい。じっとり、ねっとり、まとわりつくような絶望感や悲壮感を期待して(!)いたが、なんともサッパリし過ぎている。月曜夜から読み始めて2晩で読

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ウナギが故郷に帰るとき、を読んだ。

ウナギが故郷に帰るとき、を読んだ。

我らの角幡唯介さんが大絶賛しており、慌てて読んだ。

本著はただのウナギの生態に迫る内容ではない、訳者の大沢章子さんのあとがきから抜粋させていただくと、

本書はウナギの謎と、それを取り巻く人々についてのノンフィクションらしい明解な筆致で書かれた章と、筆者と父親とのウナギ釣りの思い出をより叙情的に語る章が交互に進んでいく構成になっている。

ウナギの生態については、読んでなるほどと驚くことが多かっ

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映画カウンセリング、を読んだ。

映画カウンセリング、を読んだ。

今年は読書に加えて、映画を本気で観てみたい。というわけで、ライムスター宇多丸の「映画カウンセリング」を読んだ。

実は以前に図書館でお借りして拝読したことがあるが、急に思い立って読み返したくなり今更ジロー(古いっ!)で購入。記録を確認したら2017年に読んでいた。もう4年前なのか...当時39歳ってことに驚く。

で、当時の読んだ自分の感想を引っ張りだしてみると、

相談者のお題(悩み事)に応じた

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私がオジさんになったよ。

私がオジさんになったよ。

もとい。私がオバさんになったよ、を読んだ。

ジェーン・スーさんの対談本。

光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みねこ。(敬称略)

読み進めていくうちに、「事実婚」や「子どもが欲しい・欲しくない」や「親の介護どうする」等の話題が多いことに気づく。どうしてかなと思っていたら、そもそもそういう本だったということに気づいた(汗)。

自分も43歳なので、共感で

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6時に起きて、22時に寝る。

連休中に限らず、ほぼ毎日この時間割で生活している。

リモートワークが導入された2020年の春先には、通勤がなくなったので体力消耗も低減し、妙にエネルギッシュとなり無駄かつ頻繁に夜更かしなどをしていた。あつ森で午前3時まで起きていたとか、懐かしい...。

3月から英会話と水泳を始めて、メンタルもフィジカルも適度な負荷が課されたので、無意味な夜更かしなどはせず、潔く子ども達と川の字になって寝ている

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ベストエッセイ2012を、読んだ。

ベストエッセイ2012を、読んだ。

久々にベストエッセイシリーズを手にした。

過去にnoteでも何度か言及したが、思いのほか反応が高く人々のエッセイに対する興味関心を垣間見た気がする。

本著は2011年のエッセイをまとめたもの。10年前の大災害について言及しているエッセイが多いのかと思っていたら、想像以上に少なかった。

当時、世に放たれたエッセイの多くは震災や人生観にまつわる話題が多かっただろう。もしかすると編集部は哀悼集のよ

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数えないで生きる。

数えないで生きる。

今年ようやく30冊目の本を読み終えた。

数えないで生きるというタイトルに相反する書き出し。著者の岸見さんに、君は何もわかっていないのだねと呆れられてしまうかもしれない。今年は過去稀に見る遅読で150冊くらいが着地点かなと思う。

ただ、自分にとっての読書量は人生の栄養量に等しく、少ないと元気がでない。そうだ、冊数を数えなければ良いだけであって。足りないなと思ったらより多くの時間を工面して充てるこ

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鬼滅の刃を5巻まで読みました。

鬼滅の刃を5巻まで読みました。

鬼滅の刃の作者の人間性に興味がある。

昨日になんだかんだ面倒臭いことを言ってしまったけど、やはり名作にはそれなりの理由があるんだなぁと関心してしまう。なんとなく午後にゴロゴロしている合間に昨日の続きの4巻に手を出してしまった。

鬼滅の刃をを読んで感じたのは、今のジャンプコミックスって使っている紙が昔のそれよりも薄い気がするんだけど気のせいかな。自宅にある、こち亀とジョジョよりも全然薄い。コスト

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道を見つける力。

道を見つける力。

非常に示唆に富むタイトルである、傑作を読み終えた。

我らの角幡唯介さんの選書である、読まないわけがない。彼の評は以下の通り。

オコナー『道を見つける力』が非常に面白かった。私が日高や北極で実践しているナビゲーションと実存の関係を科学ジャーナリストが深く取材した本なのだが、まさかこのテーマでこれほどの本を書く人がいるとは。これからは普段の生活でも想念に耽らず、外の変化に敏感な人間になろうと決意し

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