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『葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午』~あなたの人生を勇気づけてくれるミステリ~

13冊目/2021

勇気づけられるミステリを読みました。
話の展開も評判どおりのおもしろさでした。
いい時間を過ごせたので買ってよかった~。
#ごちそうさまでした

作品を天気予報で言うなら、

「推理時々エロ、ところによってはグロ。次第に爽やかになるでしょう」

といった感じの作品でした。

しかし、あの‘ど直球’な冒頭1行目から、青春の甘酸っぱさを思い出させるかのような爽やかな結末を迎えようとは思いもしなかった。
#是非冒頭1行目だけでも読んでください
#試し読みできますから

『吾輩は猫である』や『雪国』など冒頭1行目が印象的な作品がありますが、この作品も‘ある意味’そうでした。
#ある意味ね

しかし、よくあんなこと書けたなあと、今思い出しても恥ずかしくなります(笑)
読後、その冒頭1行目を読み返してみたのですがまた違う印象を受けました。
#ここがおもしろい

各章は、人物、時間などいろいろな視点から描かれており、このパーツがどうつながっているのかページを追うごとにどんどん知りたくなった。
#加速的に読んだ

話の展開もおもしろく、途中、2度ほど「えっ?」と声を出してしまいました。

結局、最後は完全に作者さんにしてやられた。
毎度のことですが(笑)

ミステリ特有のすっきりさだけではなく檸檬のような爽やかさもあり、最後には、勇気も湧かせてくれるいい作品でした。

それでは、素敵な読書時間を。


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