マガジンのカバー画像

育児あれこれ~娘が社長で私が専務、夫ヒラ~

35
育児のトレンド、問題点、楽しさ、ハックなどの考察をつらつら。 また、ワーママ2年生として2016年7月生まれの娘との日々、夫とのツーオペ育児、夫婦のパートナーシップについて個人的…
運営しているクリエイター

#夫婦

大遅刻だよ、サンタさん。

大遅刻だよ、サンタさん。

私の実家は「サンタクロースのこない家」だった。

毎年プレゼントは買ってもらえたが、それはオモチャ屋さんやデパートでレジに並んで手に入れたもので、起きたら枕元にプレゼントが…という体験は一度もしたことがない。

「いずれバレる嘘をついても意味がない。親が買ってやったものをサンタの手柄にされるのも癪にさわる。」
物心がついたときには、すでにこう説明されていた。

私にとってサンタクロースは、

もっとみる

夫が満たした"戦友の条件"

高校1年生の頃、所属していた部活の大会で、先輩が活躍したことがあり、私は文字通り、手放しで大喜びした。

すると顧問の先生が言うのだ。
「お前、そんなに嬉しいのか?」と。
無垢な私は即答する。
「はい!!自分のことのように嬉しいです!!」

若さ故にテンションが上がりやすかったことは認めるが、誓って本音だった。
しかし、先生はこう続けた。

「ふん、喜ぶなんてことはな、仲間じゃなくてもできるんだよ

もっとみる
時短家事はだれの味方か?夫婦間の「礼儀」を考える

時短家事はだれの味方か?夫婦間の「礼儀」を考える

朝、こんな記事を読んだ。

主旨としては、女性の社会進出と並行して広まるはずの「時短家事」に心理的ハードルを感じる女性も多いよ、という現代主婦の在り方を指摘した内容だ。

Twitterでもだいぶ拡散されていたようで、いくつかの感想も目にしたが、本文中に働きだす妻に対して「子どもを最優先に、家事は今まで通りするのが絶対条件。毎日総菜とかはやめてね」と夫が発した、という記載があるため、この箇所への非

もっとみる
産後の抜け毛に、夫がひとこと。

産後の抜け毛に、夫がひとこと。

髪の毛というものは、恋人の頭についている時は、こんなにも愛しいのに、床に落ちた途端、おぞましいものに変わるのは、なぜだろう。

大学生の頃、辞書を片手に読んだフランス人作家の小説に、こんな一文があったことを覚えている。

詩的でなめらかな文であったのに、その生活感あふれる描写がとても気に入り、当時愛用していたルーズリーフバインダーの裏表紙に、原文を書き写して持ち歩いた。

私はこの作家の感性に、こ

もっとみる

「相性がいい人」とは何か?

いきなりだが、私は婚活を通じて、いまの夫と出会い、結婚した。
それも生半可ではない、むちゃくちゃ全力でマジ1000%の婚活だった。

詳しく書くと卒論のような大作になるので、かなり割愛するが、まずは初動として、「1ヶ月で150人の男性と出会う」という目標を立てた。
2ヶ月目で1割の15人とデートし、3ヶ月目に3人候補者が残っている状態を目指したからだ。

ちなみに、ほぼこの計画通りにすすみ、3ヶ月

もっとみる
パパしかできない、母乳育児

パパしかできない、母乳育児

ここ数年で育児に主体性を持つ男性がグンと増え、妻に任せきりじゃありません、父親なのだから、当然なんでもやってます、という夫婦二人三脚型の子育てが珍しくなくなった。

しかし、そんな育児パパたちがよく口にする言葉に、私は少しひっかかりを持っている。

「育児、なんでもやりますよ!授乳以外はね!!」

授乳。
定義的にはミルクも含まれているが、おそらくパパ達がこう話す際の授乳は、直母乳のことを指して

もっとみる
夫の一番ながい日 ~あのとき、「父親」になりました~

夫の一番ながい日 ~あのとき、「父親」になりました~

私の夫は陽気な男で、いつでも「今」を生きている。
禅的な深い意味ではなく、過去にこだわらず、未来をさして気にせず、「いま」を楽しむ選択肢を、もろもろのしがらみや抑制を無視してチョイスすることができるのだ。
態度はいたってチャラっとしている。

具体的にあげると、
めちゃくちゃヒドイ二日酔いに苦しんでも、「もう飲みすぎないぞ!」とはならず、
「楽しくなったら飲みたいだけ飲んじゃう~!アゲ~!」な思考

もっとみる
産後クライシスで失うものと、新しい街

産後クライシスで失うものと、新しい街

産前産後で夫への愛情が大きく減った、という女性の意見を多く聞く。
いわゆる産後クライシスだ。

妊娠する前は
「もし子供ができなかったら、生涯夫と二人の生活でもいいよね」と思っていたのに、

いざ子供が生まれてみると、今度は
「なんなら子供と二人での生活でもいっか」と主語が玉突きされた、という女性もいることだろう。

なぜそんなにも、母となることで夫への感情が変化してしまうのだろうか。

例に及ん

もっとみる
ワンオペ育児を夫婦で豊かにする方法【前編】

ワンオペ育児を夫婦で豊かにする方法【前編】

私は先月Twitterをはじめたばかりだが、その中でたまたま少し伸びたツイートがあった。

フォロワーの多い方がリツイートしてくれたのか、投稿の数時間後には200いいね程度になったのをみて、せっかく興味をもってもらえたなら、自分なりの考察をブラ下げておこうと思い、さらに以下の記事を書いてみた。

ちなみにこの日はパソコンを会社に置いてきてしまったので、1時間かけてスマホから記事を書いた。
大変だ

もっとみる
夫のワンオペと妻のワンオペ。その「負担」は本当に平等だろうか。

夫のワンオペと妻のワンオペ。その「負担」は本当に平等だろうか。

ワンオペ育児という言葉が市民権を得るようになって、数年になるだろうか。

核家族化や近所付き合いの希薄なマンション住まいが多数派になり、両親の力だけで育児をする人はグッと増えた。

これによって、主に女性は婚家の習慣や親戚付き合いを強要されることが減った分、夫が長時間勤務の仕事をしている場合、本人の就労状況に関わらず、やむなく「ワンオペ育児」状態に追い込まれてしまいがちだ。

専業主婦は昼寝もしな

もっとみる