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土曜日更新。エンタメの紹介感想と日記的なもの。
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#エンタメ

「ダンダダン」の異常な面白さと「せっせっせいや」。

「ダンダダン」の異常な面白さと「せっせっせいや」。

ジャンププラスで毎週火曜に連載中の「ダンダダン」がめちゃくちゃ面白い。

最新話が更新される火曜は、0時にジャンププラスのアプリを開き、「やっぱりめちゃくちゃ面白えなぁ〜〜」とため息をつきながら寝るというのが毎週のルーティーンになっている。

周りの友人たちにもぜひ読んでもらいたいのだが、どうも紹介の仕方が難しい。

どんな話でどんな面白さなのかを一言で説明できないのだ。

1巻の帯を見ると、「オ

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「ドライブ・マイ・カー」と車からの景色。

「ドライブ・マイ・カー」と車からの景色。

ようやく「ドライブ・マイ・カー」を観てきた。

すごく楽しんだ。

村上春樹の小説を読んでいる時に感じる楽しさとすごく近い楽しさだった。(原作が村上春樹なんだから当たり前と言えば当たり前なんだけど)

物語の推進力としてある大きい謎。
「大人」たちのウィットに富んだ会話。
田舎者が憧れちゃうおしゃれ舞台装置。(レコード、バー、気の利いた家)
答えのようで答えじゃなくて、答えじゃないようで答えのよう

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「オッドタクシー」:見ている間ずーっと面白い。

「オッドタクシー」:見ている間ずーっと面白い。

今更ながら「オッドタクシー」面白すぎでは!?

数日で一気見してしまった。

各方面から「面白い!」という声は聞こえていたものの、どういうおもしろさなのかは今ひとつ伝わってこず、なんとなく見ないままだった本作。

大学の先輩に「絶対見た方がいい」と言われて見始めたところ、最終話まで視聴が全く止まらなくなった。

アマプラで全話見放題配信中なので、未見の方は今すぐ1話を見てきて欲しい。

こんなに面

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「イン・ザ・ハイツ」:ビートがあればいいのかも。

前知識なしでなんとなく見た「イン・ザ・ハイツ」にえらい心を動かされた。

映画として大好きかと言われるとちょっと怪しい。

移民の苦悩も夢を追うことにも登場人物たちの恋模様にもそこまで反応できてなかったと思う。

それでもとにかくこの映画のオープニングにやられてしまった。

これだけで元はとったな、という感じだ。

主人公のウスナビは親父が開業したコンビニ(?)を経営するうだつの上がらない若者だ。

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佐久間宣行×オークラ:「ノリ」が合うチームとは

佐久間宣行×オークラ:「ノリ」が合うチームとは

今週放送(2021年7月22日)の「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」で、ゲスト出演していた放送作家のオークラが語った、チームについての話がとても刺さった。

以下が該当トークが始まる箇所のリンク。

数分間のトークなのでぜひそのまま聴いてほしいのだが、かいつまんで言うとオークラはこういうことを話していた。

==
「ゴッドタン」における「キス我慢選手権」や「マジ歌選手権」などが当初の企画意図を

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「Permission to Dance」:そういえば今の10代は

「Permission to Dance」:そういえば今の10代は

BTSは「dynamite」くらいしかちゃんと聴いたことがないスーパーニワカ野郎なんだけど、新曲の「Permission to Dance」に痺れたおしてしまった。

キング・オブ・ポップって感じだ。

曲もダンスも映像も最高なんだけど、何より歌っていることに痺れた。

全然自分たちのことを歌ってない。
明確にコロナ禍を過ごす今の10代に歌ってる。

このコロナ禍で、今の10代のいわゆる「青春」は

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オードリー・若林正恭への依存と解呪。

オードリー・若林正恭への依存と解呪。

月曜日、「明日のたりないふたり」を生配信で見た。爆笑しながら号泣した。

ライブの内容は書かないで、ということだったのでここから先は徹頭徹尾自分の話。

オードリーの若林正恭さんが好きだ。

ぼくは「その人が何をしていても好き」という種類の好意を、あまり人に抱かない人間だ。
そんなぼくがほぼ唯一自信を持ってファンだと断言できる人がこの人である。

若林さんにここまで入れ込むのは、自分が一番辛い時に

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Kindle×Kindle unlimitedの「気軽さ」で読書が変わる。

Kindle×Kindle unlimitedの「気軽さ」で読書が変わる。

先日のAmazonタイムセールでKindle Paperwhiteを買いました。

半年くらい「買おうかな、いらないかな」を繰り返し、ようやく購入。
まだ使い始めて1週間だけど、買ってよかったと思ってます。

読書の全てをKindleで完結できるとは思わないですが、読書のある面はKindleを使うことで格段に効率が上がる気がします。

魅力を一言で言うなら、読書がめちゃくちゃ気軽になることでしょう

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おれが好きな人たち、27歳の時何してたんだろう。

おれが好きな人たち、27歳の時何してたんだろう。

先日自分が27歳になって、ふとおれが好きな人たちは27歳の時何をしていたのか気になった。

27歳って一人前と思っていても良さそうだし、まだまだこれからって思っていても良さそうだしなんだか中途半端なので、好きな人たちの様子を見て自分の気持ちの置き所を探りたい。

■今(2021年)27歳の人たちこんなサイトがありました。

中でも気になるのは以下の人たちだろうか。

・羽生結弦
・大谷翔平
・ジャ

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スマホ・SNS中毒についての2作品

スマホ・SNS中毒についての2作品

サウナ、散歩、映画館が好きだ。

好きな理由はそれぞれ違うけどどれもスマホから強制的に離れられるという点は共通している。

体はスマホを見るのに疲れているのに、脳がスマホから離れられないもんだから、強制的に離れられる場所を無意識に好んでいるだと思う。

そんなスマホとSNSをテーマにした、おもしろ映像作品とおもしろ本を見つけたのでご紹介。

一つ目はネットフリックスのドキュメンタリー作品「監視資本

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「大豆田とわ子と三人の元夫」:痺れっぱなし60分

「大豆田とわ子と三人の元夫」:痺れっぱなし60分

あーもう、すっかりやられてしまった。
「大豆田とわ子と三人の元夫」の話である。

大豆田とわ子(松たか子)は“バツ3”。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。
ある日、亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい

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朝井リョウの「正欲」を読んだ。

朝井リョウの「正欲」を読んだ。

朝井リョウの「正欲」を読んだ。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、 そりゃ気持ちいいよな」

公式HPかなんかに載っていたこの一文読んで即購入した。パンチラインが過ぎるぜ。

月並みな言い方になるけど、今の時代の空気にもやもや感じていたことがビシビシ言語化されていく快感に満ちた傑作だった。

この本を読んで「あいつに読ませてやりたい」って気持ちが頭をもたげてしまうの

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「シン・エヴァンゲリオン」をクソ客の隣で見てしまった。

「シン・エヴァンゲリオン」をクソ客の隣で見てしまった。

内容に深く触れるつもりはありませんが、見てる前提で書いています。ご注意ください。

金曜日、ようやく「シン・エヴァンゲリオン」を見られた。
クソ客の隣で見てしまい、どうしても納得が行かないのでここで成仏させて欲しい。

TVシリーズの「エヴァンゲリオン」はリアルタイムで見ていなかった世代だが、新劇場版はモロに世代である。

中学の時に新劇場版「序」が公開、高校にかけて「破」「Q」が公開ということで

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「創造」:行き場のないやる気が満ちる

「創造」:行き場のないやる気が満ちる

星野源の「創造」を無限に聴いている。

星野源はずっとかっこいい。

ポップスターという役割に信じられないくらい自覚的なのに、いつも「ひとりでいること」を歌っているのが好きだ。

前に書いたぼくが尊敬する人のタイプ、「社会のクソっぷりを嫌というほど認識していているのに、そこと繋がることを諦めていない人」のまさにど真ん中という感じがする。

音楽面や任天堂オマージュ関連のことは「なんかすげえ〜〜!!

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