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私たちの間には相手の境界線と自分の境界線の、二つの線があることを忘れてしまいがちだ。
思い出すと楽になるよ。
関係を取り払う試み(2)
私は彼らの子どもの頃を知っている。
見たことはないのに見た気がする。
いじめられっ子で誰にも助けてもらえず、ただただ強くなろうと決心した他の子よりも小さな母の姿。
優秀な兄ばかり贔屓されて自分は兄のおまけだと感じ続けていた病弱な父の姿。
彼らはそういった傷を乗り越えられないまま、暗い執念を持ちながら大人になった。
そして子供の頃に得られなかったもの得たものを信じて自分の子に執拗に与えようとしていた
関係を取り払う試み(1)
今の今までずっと、両親との距離感に絵も言われぬ居心地の悪さを感じ続けていた。
そこで、どうにか距離を置こうと考えた私は彼らを「お父さん」「お母さん」と呼ぶのをやめることにした。
具体的には、心の中で彼らを「おじさん」「おばさん」と呼び、LINEの文章を敬語に変えるようにしてみたのだ。
そしてそれに伴い、今までは当たり前に「親」だと認識していたが、それもなくして単に同じ家に居合わせた他人と思うこと