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シニアビジネスとシニアライフについて考える

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「親の雑誌」「つながりプラス」などを通じて、シニアビジネスやシニアとして生きることについての雑感を書きます。
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#シニアビジネス

藤原道長が使った「老後」の意味

藤原道長が使った「老後」の意味

ずっと働くを考える その3 老後 というブログを書いた。

今も使われている日本語が、昔はどういう使われたかたをしていて、それが今とどう違うのか、を見ている。

老後。

老後っていうと、今は人生ひと段落つけて、のんびり余生(あまりの人生)をすごす、仕事からも引退して、今までよりギアを一段さげて、、、という感じではないだろうか。

でも、実際どうだったかと言うと、藤原道長の日記に出てきたのがどうや

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戦国武将の隠居時期

戦国武将の隠居時期

隠居についてブログを書いた。

ずっと働くを考える その2 隠居

信長も隠居していたその中で、隠居というのが仕事を辞めることではなく、家督相続をして息子に家の跡目を継がせることを書いた。そして織田信長も43歳で隠居しており、その後もバリバリと働いていたと。

他の戦国武将の隠居そう考えて見始めたら、隠居していない戦国武将の方が珍しいくらいだ。いくつかめぼしいところを見てみた。

北条氏政 42歳

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ずっと働くを考える その1 社会保障と75歳

ずっと働くを考える その1 社会保障と75歳

高齢者の定義ずっと働くを考える その1 社会保障と75歳
というテーマでブログを書いた。

簡単に言ってしまえば、高齢者の定義を65歳以上から75歳以上にしてしまえば、高齢者を支える負担感は、25年から40年、過去にもどすことができるという事だ。

社会保障の問題は解決可能本文では複雑になりすぎるので記載しなかったが、さらに言えば0-14歳の比率が下がることで、労働力人口の負担感は数字が同じだとし

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健康に気を使えないシニア

健康に気を使えないシニア

健康はほんと大事シニアの悩み事、といえばお金と健康が常に上位に来る。それはよくわかる。

健康について考えた時に、一つは病気。一つは頑強な体づくり。頑強な体作りは、結果として怪我の予防や生活習慣病の予防、認知症の予防にも役立つ。誰にとっても健康であること、定期的に体を動かすことが良いことは自明だ。
実際、スポーツのサークルに入っていたり散歩を習慣にしている人、農業を健康維持の手段にしている人も多い

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シニア心理考察の大原則

シニア心理考察の大原則

シニア心理を想像する難しさシニアの心理を考えるのは難しい。なぜなら基本的に、現在働いている人はシニアでない場合が多く、とくに企業でマーケターや新規事業をやるような人には非常に少ないから。基本的にシニアになったことがないから、気持ちを想像することができないのだ。

また、シニアと長く、深く接している職業で就労者が多い産業は医療と介護だ。そこからは要介護者とのコミュニケーションの話だけが聞こえてくるた

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顔について2 整形手術が嫌われる理由

顔について2 整形手術が嫌われる理由

先日、「顔というメディア」について考えた。

顔というメディアが多量の情報を持っていると思うわけだが、見た目の印象、歴史、表情などとともに、自己同一性があるとも気づいた。他人なので自己はおかしいかもしれない。人格の連続性と言うべきか。

知人との関係において、その人の人格と記憶と、関係性の連続性が顔に担保されている。つまり「この顔の人と先日お話ししたのだからこの人はこの話を覚えているに違いない」「

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シニアについて考えることは、未来について考えることだ

シニアについて考えることは、未来について考えることだ



シニア向けビジネスを5年あまりやってきて、そうでない人と一番分かり合えないと思うのが、これだ。

シニアっていうのは、30年後や40年後や50年後の自分であるわけで、自分の人生がこの先どうなるか、人生が進んだときにどんな思いを持つことになるのか、を考えるならシニアと向き合うのが一番いい。

人は未来について考える時に、環境の未来だけを考えがちだ。テクノロジーの進歩や社会の変化、場合によってはフ

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