神山晃男

1978年5月12日生まれ 長野県伊那市出身 慶應義塾大学法学部政治学科卒業 ・投資フ…

神山晃男

1978年5月12日生まれ 長野県伊那市出身 慶應義塾大学法学部政治学科卒業 ・投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに勤務。 ・2013年に株式会社こころみを設立。高齢者向けサービス「親の雑誌」など展開。企業向けのナレッジ共有・組織力向上支援を行う。

マガジン

  • 聞き上手で考える

    コミュニケーションスキルである「聞き上手」を使って何ができるのか。聞いた先に何があるのか。特に自己肯定感と組織力の向上や、企業戦略にどう資するのか、考えます。

  • シニアビジネスとシニアライフについて考える

    「親の雑誌」「つながりプラス」などを通じて、シニアビジネスやシニアとして生きることについての雑感を書きます。

  • もしも村上春樹の小説の主人公がシリーズ

    もしも村上春樹の小説の主人公が〇〇だったら、という設定を頼りに物事についての思索を深めようと思うんだ。春の熊のようにね。 「あなたっていつもそうね。ハイホー。」 「ハイホー。」

  • コミュニケーションロボットについて考える

    コミュニケーションロボットの現場で感じたこと、ロボットと人間の境目のことなどを書きます。

最近の記事

体と頭と心と、あと魂

人と相対するときに、どういう枠組みで相手をとらえるのが良いだろうか? まずは肉体と精神に分けるところから始めてみる。 そのうえで、それをさらに2段階掘り下げて考えつつ、ディープリスニングや傾聴がその枠組みにどう対峙すべきかを考えたい。 肉体と精神まずは肉体と精神だ。人間を器である肉体と、それに乗っかっている精神とで分ける.これはわかりやすい。 「健全な精神は健全な肉体に宿る」とも言う。昨今では精神は必ずしも脳だけではなく腸もかなり大事な役割を担っていることなどが見えてきてい

    • ずいぶんと突っ込んだ内容を書いてしまった。 https://cocolomi.co.jp/blog/com/2466

      • アリストテレスと聞き上手の関係について書いた。 https://cocolomi.co.jp/blog/com/2457

        • 人は書くより話す方が得意

          ブログを書いた。noteでも、ブログでも、世の中にはコンテンツを広げる人の大部分は書くことが上手な人が多いので勘違いしてしまうが、大多数の人は書くより話す方が得意だ。だから、聞くことが重要だ。

        体と頭と心と、あと魂

        マガジン

        • 聞き上手で考える
          43本
        • シニアビジネスとシニアライフについて考える
          18本
        • もしも村上春樹の小説の主人公がシリーズ
          9本
        • コミュニケーションロボットについて考える
          3本

        記事

          複数人での聞き上手

          実のところ、今までまとめてきた聞き上手=ディープリスニングの手法は、1対1で話を聞くことを前提にしている。セミナーや研修の場でも基本的に話し手が一人、聞き手が一人でケースを作っている。 しかしながら、先日紹介したようなオープンダイアログのケースもあるし、 弊社「親の雑誌」は、基本的に2人一組で訪問取材をしている。また、ビジネス向けの業務改善ソリューションにおけるインタビューも、複数人で聞くことの方が多い。 複数人で人の話を聞くべき時に気を付ける点を考えてみたい。なお、話

          複数人での聞き上手

          仏像と聞き上手の共通点について考えたい。仏像を前に自省したり、悩みを吐露したりする人がいる。これは聞き上手に他ならない。同様に墓石も聞き上手だ。海も聞き上手だ。なまじ人格や、相槌などいらないのかもしれない。

          仏像と聞き上手の共通点について考えたい。仏像を前に自省したり、悩みを吐露したりする人がいる。これは聞き上手に他ならない。同様に墓石も聞き上手だ。海も聞き上手だ。なまじ人格や、相槌などいらないのかもしれない。

          漫画のキャラに聞き上手がいた

          先日、「漫画のキャラに聞き上手がいない」というnoteを書いた。 記事に対して、いろいろな方から、この漫画に聞き上手がいる!とメッセージをいただいた。知らない漫画がたくさんあったし、知っている漫画でも、言われてみれば確かに・・・というものもあった。 紹介された漫画をそれぞれ読んで改めて思ったのは、「聞き上手」のイメージが人によって大きく異なるということ、しかしながら共通点があることだった。そして、自分の聞き上手のイメージがいかに不自由なものだったかに気づかされた。 紹介

          漫画のキャラに聞き上手がいた

          漫画のキャラに聞き上手がいない

          漫画のキャラに聞き上手がいない。全然いない。お手本を漫画のキャラから出したら説明しやすいかと思ったが、見つからない。 惜しいけど違う人たち惜しい人たちもいる。例えばスラムダンクの安西先生。口数少ないし、みんな本音を言ってるイメージもあるが、彼の場合はただ口数が少ないだけだ。よく見ると別に人の話も聞いていない。監督の仕事は「見る」ことであって「聴く」ことではないのだなあと思った次第。 キャンディキャンディのアルバートさん。暖かく見守ってくれてる感じがあるので、話を聞いてるか

          漫画のキャラに聞き上手がいない

          親の雑誌 電子版のご紹介

          今日は自社のサービスについて紹介したい。親の雑誌電子版だ。 自分史作成サービス『親の雑誌』から生まれた、人々の人生を綴った人生メディアで、今年の3月末から正式スタートしている。 親の雑誌 電子版とは自分史作成サービス『親の雑誌』を通じて、取材してきた北海道から沖縄まで全国にお住まいの60歳から105歳の「親御さん」の自分史を、ウェブメディア『親の雑誌 電子版』として公開させていただいている。希望をいただいた方から随時アップデートしており、現時点で20名ほどの自分史コンテン

          親の雑誌 電子版のご紹介

          オープンダイアログをやってみた

          先日、経営者仲間と3名でオープンダイアログをやってみた。学びが大きかったのでメモに残しておきたい。 オープンダイアログとは何か?オープンダイアログとは、統合失調症に対する治療法の一つで、フィンランドで1980年ごろ生まれた。家族療法の一種で、患者、家族、親戚、医療者など患者に関わる重要な人たちが集まり、「開かれた会話」を行う。「開かれた会話」とは、上下関係なく、すべての発言が許され、傾聴されるものである。 一般的なカウンセリングでは、1対1で治療者と患者という関係性が与え

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          実力も運のうち 能力主義は正義か?

          マイケル・サンデル教授の「実力も運のうち 能力主義は正義か?」を読んだ。 考えさせられると同時に、自分の会社の事業が目指す世界ととても近いものを感じたので、ここにまとめておきたい。 所得階層の固定化公式の紹介文はこちら。 ハーバード大学の学生の三分の二は、所得規模で上位五分の一にあたる家庭の出身だ。にもかかわらず、彼らは判で押したように、自分が入学できたのは努力と勤勉のおかげだと言う――人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界を、私たちは理想

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          もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ②空雨傘編

          前回はこちら ・・・ 僕は途方に暮れていた。ナオミがいなくなって1週間たったが、まったく手がかりがつかめない。メールや掲示板など考えられるすべての連絡手段を試し、心当たりのある場所には片端から行ってみたが、ナオミの影すら見えなかった。 僕はこの1週間剃らずにいてすっかりだらしなく伸びた無精髭を撫でながら思った。なあナオミ、いったい君はどこにいるんだ?どうして最後の電話で、どこにいるのかを教えてくれなかったんだ?そして出てくる1つの考えーー彼女は僕に探して欲しいなど思って

          もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ②空雨傘編

          コンサルタントと哲学者

          先日、哲学科出身の方とコンサルタントと話す機会があり、話の流れで哲学とコンサルティングって似てるよね、となった。なったが話しているうちにむしろ逆じゃない?となったので、そのあたりの議論をまとめなおしてみたい。 コンサルタントも哲学者も、常に物事に疑いを持ちながら、「それはなぜ」と「だから何」を行き来する。しかし究極的な目的において、コンサルタントは「だから何」を求め、哲学者は「それはなぜ」を求める。 空雨傘の枠組みここで登場するのが空雨傘の枠組みだ。以前報連相との関係で記

          コンサルタントと哲学者

          ほうれん草と空と雨と傘

          日本のビジネスマンの「いろは」とでもいうべきほうれん草。ロジカルシンキングの最初に教わる空・雨・傘。2つとも言葉は牧歌的だが内容は極めて即物的だ。今回はそれらの関係について考えてみたい。 報連相は極めて有効な行動指針となりうるが、行動について自分の意見を述べることに関する言及がない。そのため単なる事実報告に陥り、スピード感のある意思決定と実行のためには一手足りなくなる恐れがある。 空雨傘をほうれん草の考え方に組み込むことで、早い意思決定と自律的な組織運営につなげることを提

          ほうれん草と空と雨と傘

          もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ①MECE編

          台所でスパゲティーをゆでている時に、電話がかかってきた。僕はFM放送にあわせてAdoのうっせえわを口笛で吹いていた。スパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だった。口笛で吹くとわりと滑稽な曲になる。 僕は電話のベルが聞こえたとき、無視してしまおうかとも思った。Adoがまさにうっせえと繰り返している時だったからだ。それでも、電話には出なければならない。それが社会人というものだ。 「もしもし」 「もしもし。なんだか後ろがうるさいけど、何を聞いているの?」 妻のナオミからだ

          もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ①MECE編

          基本情報技術者試験に受かって考えたこと

          基本情報技術者試験というものを受け、受かった。その過程で聞き上手に関連して考えたことをまとめてみたい。 基本情報技術者試験とは何か国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つで、対象者は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」となっている。 主にプログラマー・システムエンジニアなど、ITを職業とする人向けの基本的な試験、という位置づけだ。ITユーザーとしての試験はITパスポートがあるので、ITを提供する側向けの試験ですよ、とい

          基本情報技術者試験に受かって考えたこと