もしも村上春樹の小説の主人公が80歳だったら その3
泥棒かサギ編
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やれや、と僕はおもった。
やれ、やれや。そこまでいったらやるだろう、普通は。これだからヤクルトスワローズは情けない。僕は朝起きて、昨日の試合結果を見ながらーもちろん昨日も生中継を見ているわけだけれどもーヤクルトスワローズに対しての憤りを覚えずにはいられなかった。
テレビを消そうかと思ったとき、電話が不機嫌な音をたてた。どうして家の電話は、いつも不機嫌な呼び出し音を出すのだろう?
「もしもし」
「もしもし。私は安全証券