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もしも村上春樹の小説の主人公がシリーズ

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もしも村上春樹の小説の主人公が〇〇だったら、という設定を頼りに物事についての思索を深めようと思うんだ。春の熊のようにね。 「あなたっていつもそうね。ハイホー。」 「ハイホー。」
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記事一覧

もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ②空雨傘編

前回はこちら ・・・ 僕は途方に暮れていた。ナオミがいなくなって1週間たったが、まったく…

神山晃男
3年前
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もしも村上春樹の小説の主人公がロジカルシンキングを頑張ったら ①MECE編

台所でスパゲティーをゆでている時に、電話がかかってきた。僕はFM放送にあわせてAdoのうっせ…

神山晃男
3年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が傾聴をめちゃくちゃ頑張ったら③【相槌編】

ぼくは相槌だけとはいえ、声が出ることに安心した。どれくらい声が出るものなのか試したくなっ…

神山晃男
3年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が傾聴をめちゃくちゃ頑張ったら②【動作編】

ウォッカ・トニックのおかわりをマスターが差し出すと、彼女はありがとうと一言いって受け取り…

神山晃男
3年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が80歳だったら その1

カード決済殺し編 やれやれ、と僕は思った。 どうして信用金庫の窓口というものは、灰色の壁…

神山晃男
5年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が80歳だったら その2

その1はこちら 蛍その時僕は78歳で、老人ホームでのボランティアを始めて1か月たったところだ…

神山晃男
5年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が80歳だったら その3

泥棒かサギ編 その1はこちら その2はこちら やれや、と僕はおもった。 やれ、やれや。そこまでいったらやるだろう、普通は。これだからヤクルトスワローズは情けない。僕は朝起きて、昨日の試合結果を見ながらーもちろん昨日も生中継を見ているわけだけれどもーヤクルトスワローズに対しての憤りを覚えずにはいられなかった。 テレビを消そうかと思ったとき、電話が不機嫌な音をたてた。どうして家の電話は、いつも不機嫌な呼び出し音を出すのだろう? 「もしもし」 「もしもし。私は安全証券

もしも村上春樹の小説の主人公が80歳だったら その4

ノーベル賞について語るときに僕が語ること今年のノーベル賞が発表になった。日本人作家として…

神山晃男
4年前
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もしも村上春樹の小説の主人公が傾聴をめちゃくちゃ頑張ったら①【オウム返し編】

「先週は大変だったわ。請求書のせいで。」 彼女は5杯目のウォッカトニックに口をつけてから、…

神山晃男
3年前
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