つきの

詩を書いています。他にエッセイや掌編など。自作品の朗読(「アメブロ」にて)やスマホで写…

つきの

詩を書いています。他にエッセイや掌編など。自作品の朗読(「アメブロ」にて)やスマホで写真を撮ったりも。 スルメᔦ˙灬˙ᔨが好き♡ 「カクヨム」https://kakuyomu.jp/users/K-Tukinoでも執筆活動中。 「note」でも色々発信していきたいです(ぺこり)

マガジン

  • ☪︎詩画集☪︎

    詩とイラストや写真を合わせてコラージュ風にしてみました。

  • 【詩集】想イノ欠片タチ

    つきの、のカクヨム公開詩集の中から選んだ一篇にイラストや写真を添えたものを集めました。 随時追加中。

  • わたしの好きなもの

    わたしの好きなものばかりを集めました。

  • 月の欠片をパッチワークにして

    短歌や俳句のようなもの(季語がない自己流)に短文を添えた実験的?な作品。 追記)が、作者に俳句や短歌の素養がない為、気長にポツポツとでも書いていけたらと思っています。

  • 【エッセイ】いつかこんな冬の終わりに

    雑記。心象風景など。徒然なるままに書いた呟き、独り言めいたものです。 随時追加中。

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「永別の詩」~亡き父へ捧ぐ~

*「永別の詩」について*モノ書く人間の業というのでしょうか。 いえ、いい歳をしているのに頼りないことですが、単にわたしが父を送る為の、その最期(とき)までの心の杖…

つきの
3年前
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「君が泣けますように」コラージュ作品です(⁎ᴗ ᴗ⁎)

お久しぶりになっちゃいました。 カクヨムの方では細々と活動しておりますが、今年は入院や手術などもあり、noteはすっかりご無沙汰になっていました。 まだもう少し、こ…

つきの
7か月前
15

「フレーズ」

つきの
1年前
12

「ぎんのゆびわ」

つきの
1年前
13

今年もお世話になりました。

皆様、今年も本当にお世話になりました。 どうか、良いお年をお迎えくださいませ。(⁎ᴗ ᴗ⁎)

つきの
1年前
12

- ̗̀ 🎄𝑀𝑒𝑟𝑟𝑦 𝐶ℎ𝑟𝑖𝑠𝑡𝑚𝑎𝑠🎄 ̖́-

つきの
1年前
7

お久しぶりです

なかなかこちらでの更新ができずにすみません。 実は体調問題もありまして、現在、元々の「カクヨム」での活動+Twitterが主になっております。 返信などがほぼできない状…

つきの
1年前
9

「夜と語る」

もの思い眠れない夜 自分の内側にある深淵と 語り合うにはちょうどいい 静寂は心を澄ませて 小さな呟き声を拾い上げる 月や街の灯が 柔らかな明かりで 闇を照らすなか わ…

つきの
1年前
9

「紫陽花を探しに」

しばらくは雨が続くと ラジオの天気予報でいっていたから 今日は思い切って 街中の紫陽花を探しに出掛けようか 青い傘は晴れた空の代わり このくらいの小さな青空の方が …

つきの
2年前
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「四角い部屋で」

伝えたいことは たくさんあるはずなのに いつも喉でつかえてしまうの わかっているけど話さない ううん、わかっているから話せないの 四角い部屋で 一本の電話だけを頼り…

つきの
2年前
13

「バスに揺られて」

バスに揺られて隣町まで バスに揺られて、うつらうつら 昨日はあんまり眠れなかったの バスに揺られて隣町まで バスは揺れるよ、ガタンゴトン 今日は眠くて堪らないのよ …

つきの
2年前
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あけましておめでとうございます

つきの
2年前
15

しばらくバタバタして、投稿が途切れていましたが、今年はnoteを始めたことで新しい世界をひろげることができました。
来年からは気持ちを新たに、でもマイペースで細く長く続けていけたらと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。

つきの
2年前
11

「月と歩く」

少し遅くなった買い物からの帰り道 暗くなった空に、まん丸お月さま だいぶ寒くなりましたねぇ 世間ではもうクリスマスの飾り付け そんなことを話しかけながら 冷たくな…

つきの
2年前
23

「キミのいた風景」

もう今は無くなってしまった 路面電車の電停で 学生時代のわたしたちは よく待ち合わせをしていた 別々の高校に通っていたから 一緒の電車に乗って 途中まで話しながら学…

つきの
2年前
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「ニンゲン」

人間はその一生で 汚れや澱みを その身に重ねながら生きる 間違いもせずに 嘘ひとつ吐かない 傷ひとつない魂なら それは人間でなくて天使だろう そのひとが魅力的だったの…

つきの
2年前
23
「永別の詩」~亡き父へ捧ぐ~

「永別の詩」~亡き父へ捧ぐ~

*「永別の詩」について*モノ書く人間の業というのでしょうか。
いえ、いい歳をしているのに頼りないことですが、単にわたしが父を送る為の、その最期(とき)までの心の杖のようなものが必要で、それで自分の為に書こうとしているのだと思います。

お許しください。
これは年古(としふ)りた娘が、去りゆく父へ送る最後の恋文なのかもしれません。

2020.12

つきの

2020年12月、父は癌の為、入院して

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「君が泣けますように」コラージュ作品です(⁎ᴗ ᴗ⁎)

「君が泣けますように」コラージュ作品です(⁎ᴗ ᴗ⁎)

お久しぶりになっちゃいました。
カクヨムの方では細々と活動しておりますが、今年は入院や手術などもあり、noteはすっかりご無沙汰になっていました。

まだもう少し、こちらの更新はぽつりぽつりになるかとは思いますが、自分なりのペースでやっていけたらと思っています。

更新できない間も、読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

久々に最新の【詩集】窓の月 より「君が泣けますように」コラージ

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今年もお世話になりました。

今年もお世話になりました。

皆様、今年も本当にお世話になりました。
どうか、良いお年をお迎えくださいませ。(⁎ᴗ ᴗ⁎)

お久しぶりです

お久しぶりです

なかなかこちらでの更新ができずにすみません。
実は体調問題もありまして、現在、元々の「カクヨム」での活動+Twitterが主になっております。

返信などがほぼできない状態ではありますが、表現の場所として、片隅にでも居させていただければ幸せです。
ぺこ( ᴗ ᴗ )

「夜と語る」

「夜と語る」

もの思い眠れない夜
自分の内側にある深淵と
語り合うにはちょうどいい
静寂は心を澄ませて
小さな呟き声を拾い上げる

月や街の灯が
柔らかな明かりで
闇を照らすなか

わたしは夜と
こんなふうに語りあう

微かに星が瞬いている

「紫陽花を探しに」

「紫陽花を探しに」

しばらくは雨が続くと
ラジオの天気予報でいっていたから
今日は思い切って
街中の紫陽花を探しに出掛けようか

青い傘は晴れた空の代わり
このくらいの小さな青空の方が
ギラギラの太陽よりも
一緒に歩くには
ちょうどいいかもしれない

わたしの好きな青紫の紫陽花は
たしか二つ先のバス停横の花壇
淡い色味の時も初々しいけれど
雨に打たれて鮮やかに染められた
紫陽花はしみ入るように美しいだろう

しばらく

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「四角い部屋で」

「四角い部屋で」

伝えたいことは
たくさんあるはずなのに
いつも喉でつかえてしまうの
わかっているけど話さない
ううん、わかっているから話せないの

四角い部屋で
一本の電話だけを頼りに
わたしはカレンダーを見つめている
時は今だって容赦なくすぎていて
わたしは歳をとっていく

羽根はどんどん抜けていて
飛べるかどうかも、もうわからない
羽根が抜け落ちてしまうのと
世界の扉が開くのと
いったい、どちらが早いのだろう

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「バスに揺られて」

「バスに揺られて」

バスに揺られて隣町まで
バスに揺られて、うつらうつら
昨日はあんまり眠れなかったの
バスに揺られて隣町まで
バスは揺れるよ、ガタンゴトン
今日は眠くて堪らないのよ

空は曇って雨が降りそう
ぼんやり頭がゆらりゆらり
何処にいるのかカラスが一羽
カア、カア、カアと鳴いている

バスに揺られて隣町まで
そろそろ着くからしっかりしなきゃ
ちゃんと起きてというように
カラスが続けて、カア、カア、カア
もう

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しばらくバタバタして、投稿が途切れていましたが、今年はnoteを始めたことで新しい世界をひろげることができました。
来年からは気持ちを新たに、でもマイペースで細く長く続けていけたらと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。

「月と歩く」

「月と歩く」

少し遅くなった買い物からの帰り道
暗くなった空に、まん丸お月さま

だいぶ寒くなりましたねぇ
世間ではもうクリスマスの飾り付け

そんなことを話しかけながら
冷たくなった指先に息を吹きかける

柔らかく照らされた明かりは
まるで寄り添ってくれているようで

わたしはお月さまを道づれに
ほとほとと夜道を歩くのです

【詩集】「満月音函」つきの より

「キミのいた風景」

「キミのいた風景」

もう今は無くなってしまった
路面電車の電停で
学生時代のわたしたちは
よく待ち合わせをしていた

別々の高校に通っていたから
一緒の電車に乗って
途中まで話しながら学校へ向かう朝は
楽しいひと時だったね

わたしの母校もキミの母校も
今は名前も変わり
場所も移転して
元の場所にはもう無い

銀天街は寂れてしまって
一緒によく行った本屋さんも
とうとうこの前、店を閉めた
こんな風に時間の残酷さを知る

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「ニンゲン」

「ニンゲン」

人間はその一生で
汚れや澱みを
その身に重ねながら生きる
間違いもせずに
嘘ひとつ吐かない
傷ひとつない魂なら
それは人間でなくて天使だろう

そのひとが魅力的だったのは
沢山のものを背負いながら
生きてきたからではなかったか
己の消せぬ煩悩も葛藤も
その胸に抱きながら祈りにかえて

人間とは綺麗事だけで
生きられるものではない
生きるということは
生臭く、時に醜くさえある
そんな全部を、自分とし

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