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J's story

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徒然なるままに、綴ってみました。 33歳の窮屈で夢がなんなのかわからなかった自分に変化がありました。 恋愛に疎く、ある女性に出会い変わっていった徒然ならままに…
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#小説

#35 「9分間」

#35 「9分間」

時間は、いつの間にか、
23時を回っていた。

【トゥルルルルルー】

終了10分前を知らせるコールが鳴る。

すかさずワンコールで受話器を取る。

「ご利用終了10分前になりました」
という、終了の確認だけの連絡だった。
普通だったら、
【延長するかどうか】の確認があるはずだが、
それがなかったので
「延長は?」
と、
延長をする気はなかったが聞いてみると、
「この後、フリータイムのお客様がお待

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#34 「必要な…人?」

#34 「必要な…人?」

10分くらいだっただろうか。
カラオケBOX本来の使い方としては、
不満が出そうなくらい…


モニターのCMは煌々とカラフルに光を発していた。

二人だけの時間。
歌っている時からそうなのだが、
個室というのは、
相手との距離を縮める。

居酒屋の個室。
それより、
密室を感じる。

モニターの音量も絞り、
二人は話した。

「あたしね。一つの事に集中してしまうと、
それしか見えなくなってしまう

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#33 「酔ってないってばーー!」

#33 「酔ってないってばーー!」

1曲歌うたびに、
彼女が、一喜してくれる。
一喜一憂の一喜だけで、意味をなすのか、
使い方があっているのかはわからない。
そもそも通じるかは別にしてほしい。

「ユータの声好き」
ほろ酔い…
いや、白ワインに切り替えた時から、
【本】酔なのではと思ってはいるが、
彼女は仕切りに、
「酔ってないからーだーいじょーーーぶ!」
と仕切りに言っている。
聞いてないのに、言ってくるから、
もう、酔っているこ

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#32 「ギフト」

#32 「ギフト」

「ねーねー」
とほろ酔いなのか、陽気なムードをかもしながら聞いてくる。
彼女か歌っている。
その横で普段見せない表情で聞いてくる。
「な……」
と、聞き返そうとしたら、
彼女からキスをされた。

安室ちゃんの曲をBGMに

一瞬で離れようとした。
俺は逃さなかった。
彼女は歌い出そうとした。
俺はそれを制してし続けた。
「う、うぅん」
と、ハニカミながら唇を離そうとした。
俺は、歌うフレーズも構わ

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#31 「2ターン目」

#31 「2ターン目」

恵の酒が進み始めている。
俺の歌声で酒が進むのか…な?
それとも、
俺と一緒で、酔わずには入れれなくて、
急ピッチなのかなっと察することもできる。

飲めない俺が、【呑める】彼女のペースにあってしまって、【バンザイ】歌唱中に、2杯目が空いてしまった。今度はそれに気付いた彼女が、受話器を取り、追加オーダーを。

気付いて、何を思ったのか【ピース】しながら、
サビの
「イ、ェーーーーーーーーーーーーイ

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#29 「個室にて」

#29 「個室にて」

個室

個室

二人きり…

手を繋いだり、
キスをした仲と言えど、いつも【開けた場所】でのこと。
【準】個室(借り物ということで【準】)というのはなんだかんだ初めてで。

初めて会った時も…
ラクーア、CONA、御徒町〜上野駅間、公園
2回目以降も…
駅構内、バスタ、HUB、バスタ…
基本、開けているというか、公共の場だけだった。

恵を独占できる。
この上ないHappyなのは言うまでもない、の

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七里ヶ浜にて

七里ヶ浜にて

何か嫌なことがあったり、落ち込んだりすると私はこの海を見に来る。

昨日、彼から突然「別れよう」というラインがきた。

理由は聞かない。

何故ならそれは私にとって傷口に塩をぬる行為に等しいことだから。

何となくわかっていた。

ここ一月ほど前から彼の態度がよそよそしくなっていたのを感じていた。

でも、見て見ぬふりをしてきた。

私から何か聞いたり咎めるようなことを言えば、ここぞとばかりに彼は

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#27 「散歩→?」

#27 「散歩→?」

赤羽駅東口に出ると、小雨だった。
ロータリーに沿ってマツモトキヨシのあるビルの方に行き、駅前通りを渡り居酒屋探しに路地に入っていく。

彼女は、いつも左側を歩く。

俺の左手には彼女の右手が。
彼女を見ている。
彼女は、話をしている。
【はっ】と俺の視線に気がつく。
「なーにー?」と【?】を浮かべて見つめる。
ハニカム。

俺は【見てたい】だけ。

その【横顔】も。
気づいた時の【恥ずかしそうな笑

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#26 「恋バナ(持てるものは2つfeat.Oyaji)」3

#26 「恋バナ(持てるものは2つfeat.Oyaji)」3

彼女は、キラキラした眼差しで、『それで!それで!』と言わんばかりにニコニコキラキラしていた。
という表情はしていたが、真剣に聞いてくれているのを感じたのはいうまでもなく、
言葉を選びつつ、多少の脚色をして説明をした。

「生徒会の仕事が、そのあとすぐに終わってさ一緒に帰ることになったんだけどさ。俺も若くて、いろんな話をしながら帰ったんだよ。
あ、これが付き合うと毎日できるのかーなんて思ったりました

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#25 「恋バナ」2

#25 「恋バナ」2

彼女は、一途で素敵な恋をしてきたのがよくわかった。

そして、頑張っている時に付き合っていたらしく、その時、本当に部活に集中してたし、仲間といることの方が多かったらしい。

「それでね、ある時の帰りにね一緒に帰ってたわけ。そしたら「俺と部活、どっちが大事なんだよ」って言うわけ!どう思う?」
俺は、『は?』と思うと同時に、
「それを男が言うのか…世も末だな」
「でしょー!それで一気に冷めちゃってさ。

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#24 「恋バナ」1

恋愛話をしていると、ふと自分の人生を振り返ることができる。
成長、感覚。
何よりその時の行動について、【こうすればよかったんじゃないか】と思いながら、
話すことができる。

赤裸々…

こういう時本当に不器用って損だなって思う。
語彙がないというか、なんというか。
そして、よくないのが【共感・賛同】を得ようとする。
だけど、俺は別にそんな気はないから、静かに聞いてくれる彼女に敬意さえ感じた。

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#23 「人は鏡」

#23 「人は鏡」

俺の『優しさ』が不安に感じているのか、彼女からの質問に、俺は当たり前に振る舞っていることが、
多分不安だったのだと思う。
それと、彼女にとって2年ぶりの異性を【好き…かも】という感情に対して、不安が募っているに違いない。
【不安】【トラウマ】…彼女の気持ちになればそれは当たり前のことだ。
俺は、それを解かなければならないと感じている。
自分のことを話すのはあまり好きではない。
だけど、親父に言われ

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#22 「大丈夫だよ」

#22 「大丈夫だよ」

ハニカム彼女が、【スッ】と目の前に立っていた。

軽く息が乱れているのが、わかる。

申し訳なさそうに、
「本当ごめーん」
と、言われたが男の回答としてはデフォルトかもしれないが、
「無事に会えて、よかったし、恵のことを待っている間考えてたから大丈夫だよ」
それでも、責任感の強い彼女は申し訳なさそうにしていた。
彼女は対面に座り、
「このあとどうしよっか?」
俺は、
「ごめん…いろいろ探ってはみた

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#21 「ギフト」

#21 「ギフト」

聴きやすい音楽と、客の会話が心地よい感じで、週末夕方のスターバックスを演出していた。
若干のマダムたちの声はハリがあり、聴きたくない話と大笑いだけが気になったが、
気にせずiPhoneの中に入れ溜めているマイプレイリストの【Love#0】をイヤホンを着けてSurfaceを広げポケットWi-Fiをつけメールを確認しはじめた。

彼女に[入って1番奥だよ]という旨のメッセージを送る。
すぐに、
[オッ

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