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素材を知る-チョコレート-

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チョコレートを使用したスイーツ 

チョコレートを使用したスイーツ 

○チョコレートケーキ

主に

ガトーショコラ

フォンダンショコラ

ザッハトルテ

ブラウニー

テリーヌショコラ

このようなものが該当します。

○ボンボンショコラ

主に

トリュフ

モールドチョコレート

エンローバーチョコレート

タブレット(板チョコレート)

このようなものが該当します。

○その他のスイーツ

定番のスイーツをチョコレート味に仕立てたものも、多く存在します。

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チョコレート 口溶け②

チョコレート 口溶け②

◇カカオバターの特徴カカオバターの固体から液体への変化は

わずか2〜3℃という非常に狭い温度で変化します。

そのため急激に軟らかくなったり、硬くなったり

扱いが難しいのです。

◇油脂の硬さの変化について

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チョコレートの種類

チョコレートの種類

◇主なチョコレートの種類よくお菓子で使用させる"チョコレート"は主に、

スイートチョコレート

ミルクチョコレート

ホワイトチョコレート

この3種類が存在しています。

より詳しく深堀りしてみましょう。

◇チョコレートの分類○スイート

甘さが少なく、苦味のあるものは、

"スイート"という分類に属します。

主にこのような名前のものが分類されます。

特徴として、

このような点があげら

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ガナッシュの作り方

ガナッシュの作り方

◇ガナッシュの作り方 

がナッシュの作り方には2種類の製法があります。

分散乳化法

転相乳化法

以前紹介した基本のガナッシュ

(伝統的な)の作り方は

"分散乳化法"と呼ばれるものです。

これとは別に"転相乳化法"と呼ばれる

作り方があります。

今回はこちらの作り方について詳しく

分析してみましょう。

◇チョコレートに水分を少量づつ加える乳化法

◇作り方

途中で一度分離状態

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ガナッシュ作りの失敗と原因

ガナッシュ作りの失敗と原因

◇ガナッシュが分離してしまった?

ガナッシュを作る際に失敗をすると

チョコレートから油分がにじみ出てきて

全体がモロモロとした状態になる場合があります。

これはガナッシュの基本構造である水中油滴型の乳化が壊れて、

ガナッシュのベースとなる水の相がつながっていない。

カカオバターが細かい油滴状にならず集まって層のようになっている。

という状態が生じています。

◇分離の原因

分離の原

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ガナッシュとは②

ガナッシュとは②

◇ガナッシュの構造

ガナッシュを作っている際のボウル内では

どのような変化が起きているのでしょうか?

図をもとに解説していきます。

このように、油脂と水のように

真逆の性質のものを混ぜ合わせる場合、

ただ混ぜ合わせただけでは分離してしまいます。

上手く混ぜ合わせるには

安定した乳化構造ができるように

注意しなければいけません。

ガナッシュの場合は水分量から考えて

最終的に

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ガナッシュとは①

ガナッシュとは①

皆さんは"ガナッシュ"という言葉を

聞いたことがありますか?

パティシエではない方にとっては

あまり聞いたことはないかと思います。

"ガナッシュ"はパティシエにとって

チョコレートのお菓子を作るうえでは、

とても関係のある素材のひとつであります。

◇ガナッシュって何?

主に

このような素材として使用されます。

◇名前の由来今では世界中で親しまれているガナッシュですが、

実は失

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チョコレート テンパリング④

チョコレート テンパリング④

◇テンパリングの種類テンパリングには主に3種類の技法があります。

○水冷法

◎メリット

比較的失敗が少ない

少量のテンパリングを行う際に適している

△デメリット

湯気や水がチョコレートの中に入る可能性が高い

→砂糖の結晶やカカオ固形分が固まってしまい
チョコレートが変質してしまいます。

○タブラージュ法(タブリール法)

◎メリット

短時間で作業が行える

△デメリット

チョコ

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チョコレート テンパリング③

チョコレート テンパリング③

◇テンパリングによるカカオバター
結晶の変化スイートチョコレートをテンパリングした際の

カカオバター結晶の変化をみていきましょう。

○融解

この時チョコレートの中では、

全ての油脂の分子がバラバラになり

自由に動き回っている状態です。

○冷却

この時チョコレートの中では、

分子が集まって、

主に不安定なⅢ・Ⅳ型と一部に安定なⅤ型結晶が生成し始めるので、

様々な型の結晶が混在した

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チョコレート テンパリング②

チョコレート テンパリング②

◇チョコレートの状態変化についてまずチョコレートに含まれるカカオバターを

冷やし固める方法により、

様々な結晶型に変化することが知られます。

溶かしたチョコレートをそのまま放置して固めると、

カカオバターが不安定な結晶のまま凝固するため

"ブルーム"が起きてしまいます。

一方同じβ型の結晶でも、

Ⅴ型の結晶は粒子が微細で融点が33℃と

人の体温よりも低いため、口の中でサッと溶ける

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チョコレート テンパリング①

チョコレート テンパリング①

◇テンパリングとは?まずテンパリングとは

光沢の美しい、滑らかな口当たりの

チョコレートを作るには欠かせない作業です。

またテンパリングを行わずに冷やし固めると、

白っぽい斑点が浮き出てきます。

この白っぽい斑点を"ブルーム"と呼びます。

◇ブルームとは?
ブルーム(bloom)は

等を示す言葉です。

チョコレートの表面の白い模様が、

これらに似ていることから名付けられました。

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チョコレートの結晶型

チョコレートの結晶型

◇チョコレートの秘密

スーパーやコンビニで販売されている

ロッテや明治等のチョコレートは

日本が誇るチョコレートメーカーです。

特に板チョコレートはパリッとした食感で

口溶けが滑らかですよね。

このような食感・口溶けにするには、

ただチョコレートを溶かして固めただけでは作れません。

この美味しさを作るには、

カカオバターの"結晶型"が深く関わっています。

◇カカオバターの結晶型

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チョコレート 口溶け

チョコレート 口溶け

チョコレートを食べると

素早く口の中で溶けていきますよね。

その疑問について今回は詳しく分析してみました。

◇チョコレートの特徴チョコレートの最大の特徴は

舌の上で素早く溶ける

芳醇な香りが口いっぱいに広がる

ということです。

このように口溶けの良い理由は、

チョコレートの骨格を作っている油脂の

"カカオバター"

これが非常にユニークな構造をもっているためです。

◇油脂につい

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