入間さん

名古屋市でぼんやりとしています。

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記事一覧

コラム集のような日記

マルチな人バイト先でマルチな人と遭遇したことがある。私と同じバイトなのにやたらといい服を着て姿勢が悪く自分のことを頭が良いと見せようと必死な人特有の話し方をし…

入間さん
2日前
5

ぼやきの季節

厭世的 どんどん世間が嫌になる。不愉快な連中がデカい顔をしている。だからなるべくシャットダウンする。 SNSはやらない、見ない。ニュースのコメントは完全非表示、広告…

入間さん
8日前
4

暑すぎて

アクィナスvsヴィトゲンシュタイン この二人について語れるだけの知識がないのだけど、今日読んでいた本にこの二人を並べて論じている箇所がありなかなか面白かった。突飛…

入間さん
2週間前
3

花の死臭

勉強は数字で見えるから楽しい 共通テストの過去問で8割取れるようになった。自分の場合は英語に全振りすればいいから楽だ。 しかし課題は時間と集中力の持続だ。正答率よ…

入間さん
3週間前
3

梅雨入り劫

コンサータを飲み始めたことによる恩恵の一つだと思う。 ADHDによって集中ができなかった。薬でその凹みを補えたのでようやく脳味噌が活用できているように感じる。 聴く …

入間さん
1か月前
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孤独の人の楽しみ

美食 今月はおいしいものばかり食べていた。コース料理を月に二回食べたのは初めてだ。 善の研究 台風が去った翌日の強風の中、眼の前でOLさんが書類をばら撒いてしまい必…

入間さん
1か月前
5

薔薇の月

タイムラプス 毎日変化がないと日々の速度が加速していく。タイムラプスで見ているように感じる。自分以外のあらゆることの速度が上がる。私だけがそのまま。 妻に髪の毛が…

入間さん
1か月前
4

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十一回 夏祭りのラウドスピーカー

Chapter 20 夏祭りのラウドスピーカー 公園は午前中から人混みだった。  ニシから川を挟んだエリアにあり、公園は市内で最大の面積があり、敷地内にはスポーツ施設や…

入間さん
2か月前
3

春は二度来るほっかいどう

北海道旅行は三泊四日が急遽二泊三日になり再度三泊四日になる右往左往。 道東では桜が咲いている。過ぎ去った春に追い付いた気分。日本の中で異なる季節が過ぎている。 …

入間さん
2か月前
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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十回 夏祭り実行委員会

Chapter 19 夏祭り実行委員会 井上と入れ違いにサングラスが俺の横に立った。俺をここに連れてきてからずっと他のテーブルにいたのだ。こいつはサングラスをつけたまま何…

入間さん
2か月前
5

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十九回 クーデター計画とウィンク

Chapter 18 クーデター計画とウィンク「単刀直入に言うとですね、まずは鈴木さんの会社の業務記録や顧客名簿ですね」  どちらもボスに指示された通り確保してある。業務…

入間さん
2か月前
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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十八回 人道的な配慮

Chapter 17 人道的な配慮 車は空港から出るとそのまま海岸沿いの道を走った。花火見物客の路上駐車が多く蛇行して進む。  女の運転は荒かった。殺されかけたばかりなの…

入間さん
2か月前
3

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十七回 閃光、鈍痛、失禁

Chapter 16 閃光、失禁、鈍痛 職員用駐車場に停まっている車は少なかった。  ビルの陰から黒いワゴン車が出てきてこちらへ曲がってくる。運転席に田中の顔が見えた。田…

入間さん
2か月前
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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十六回 空港の特別ラウンジ

Chapter 15 空港の特別ラウンジ 壁にはイルカの絵がかかっていた。ジェットの排気音が申し訳程度に開いた曇りガラスの小窓から聞こえた。  予約した便はとっくに出発し…

入間さん
2か月前
3

内向的ゴールデンウィーク

趣味としての勉強 古文や英語の勉強が楽しい。私の知能は言語能力に偏っているので当然といえば当然だ。 Audibleで朗読を聴きながらテキストに向かっているどゾーンに入る…

入間さん
2か月前
3

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十五回 ドライブ・マイ・カー

Chapter 14 ドライブ・マイ・カー  諦めて家へ帰ることにした。  不動産屋に言われるまま家具と家電もセットで契約して家賃と一緒に割賦を払っている。おかげで冷蔵庫…

入間さん
2か月前
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コラム集のような日記


マルチな人バイト先でマルチな人と遭遇したことがある。私と同じバイトなのにやたらといい服を着て姿勢が悪く自分のことを頭が良いと見せようと必死な人特有の話し方をしていた。
つまり馬鹿なのだ。
話すとやたらと羽振りが良さそうなことを言う。「じゃあなぜバイトしてるの?」とは聞かなかった。戯言を楽しむ陰湿さが18歳の私にはあった。もちろん今でもある。道化を笑うのは娯楽の基本だ。
彼らは言葉や成功のイメージ

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ぼやきの季節

厭世的
どんどん世間が嫌になる。不愉快な連中がデカい顔をしている。だからなるべくシャットダウンする。
SNSはやらない、見ない。ニュースのコメントは完全非表示、広告ブロックを使う。
するととても快適になるが視界が狭くなりさらに世間が嫌になるループに入る。

文章訓練
一応はプロの物書きだったし、知能検査では言語能力かなり高いということも分かっている。だから言葉と理屈をこねくり回すことに関しては世間

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暑すぎて

アクィナスvsヴィトゲンシュタイン
この二人について語れるだけの知識がないのだけど、今日読んでいた本にこの二人を並べて論じている箇所がありなかなか面白かった。突飛でありながら自然。

買わないと読まない
最近気が付いた。私は図書館で借りた本は大体読まない。コストなく手に入ったものは素通りしていく。イージーカムイージーゴーだ。
だからなるべく買うようにしている。金を出したことがモチベーションになるの

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花の死臭

花の死臭

勉強は数字で見えるから楽しい
共通テストの過去問で8割取れるようになった。自分の場合は英語に全振りすればいいから楽だ。
しかし課題は時間と集中力の持続だ。正答率よりもまずは全問解くことを目標にしよう。
何に憚ることなく勉強だけしていればよかった頃が懐かしい。それでも勉強はしてなかったけど。
これまでの私の勉強というと関心を持ったごく狭い範囲の書物だけをひたすらに読むか嫌々にやっているふりをするの二

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梅雨入り劫

コンサータを飲み始めたことによる恩恵の一つだと思う。
ADHDによって集中ができなかった。薬でその凹みを補えたのでようやく脳味噌が活用できているように感じる。

聴く
音楽を聴かなくなった。一日10時間はつけているイヤホンで聞いているものといえば主にyoutube。なにかの情報が入ってこないとむずむずする情報ジャンキーになりつつある。

広く浅くほどよく好奇心を満たしてくれるエンタメが好き。

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孤独の人の楽しみ

美食
今月はおいしいものばかり食べていた。コース料理を月に二回食べたのは初めてだ。

善の研究
台風が去った翌日の強風の中、眼の前でOLさんが書類をばら撒いてしまい必死にかき集めていた。駆け寄って集めるのを手伝った。しかし極力何も言わずなるべく目も合わせずに散った書類を集めるのを手伝ってさっさと引き上げる。
私は比較的困っている他人を助けることが多いが感謝されたりするのが苦手だ。
感謝されたいとか

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薔薇の月

タイムラプス
毎日変化がないと日々の速度が加速していく。タイムラプスで見ているように感じる。自分以外のあらゆることの速度が上がる。私だけがそのまま。
妻に髪の毛が減ってきていると言われる。
自分の体すらも私を置き去りにすることに愕然とする。

ノードラッグデー
薬を忘れて断薬する。案外なんとかなる。しかし妻から見るとコンサータを飲んでいないとしんどそうに見えるらしい。
私は飲まないで30年くらい生

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十一回 夏祭りのラウドスピーカー

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十一回 夏祭りのラウドスピーカー

Chapter 20 夏祭りのラウドスピーカー 公園は午前中から人混みだった。
 ニシから川を挟んだエリアにあり、公園は市内で最大の面積があり、敷地内にはスポーツ施設や公営図書館、よく手入れのされた花壇や噴水広場もある。
 横はすぐ堤防になっていた。堤防からツインタワーをはじめビル群も見ることができるし、夏になれば河川脇の開けた視野のおかげで遠くの花火も見える。近所の住民にとっては格好の散歩スポッ

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春は二度来るほっかいどう

北海道旅行は三泊四日が急遽二泊三日になり再度三泊四日になる右往左往。
道東では桜が咲いている。過ぎ去った春に追い付いた気分。日本の中で異なる季節が過ぎている。

北海道ワンダーランド
飛行機、特急列車、車を乗り継ぎ総距離1,100kmの最果ての湖畔で英文法の勉強をしている。不思議な気分。

今生の別れ(五年ぶり三度目)
祖母と妻を会わせる旅の目的を果たす。90も見えてきていよいよ弱ってきたと聞いて

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十回 夏祭り実行委員会

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第二十回 夏祭り実行委員会

Chapter 19 夏祭り実行委員会 井上と入れ違いにサングラスが俺の横に立った。俺をここに連れてきてからずっと他のテーブルにいたのだ。こいつはサングラスをつけたまま何を食ったのだ?
「ホテルに戻るぞ」
 サングラスが言った。ここからなら歩いても帰れる距離だがそうはさせないのだろう。大人しく席から立ち上がりサングラスのあとについて行く。店内の客から盗み見るような視線を感じた。
 ツインタワー東側

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十九回 クーデター計画とウィンク

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十九回 クーデター計画とウィンク

Chapter 18 クーデター計画とウィンク「単刀直入に言うとですね、まずは鈴木さんの会社の業務記録や顧客名簿ですね」
 どちらもボスに指示された通り確保してある。業務記録とはよく言ったものだ。顧客が未成年者と倒錯的なセックスに耽る様子の隠し撮りだ。活用すれば俺もそれなりの金にできるだけのネタだ。しかしそんなことをしたらすぐに行方不明になるのはわかっている。
「そして小夏ちゃんの身柄ですよ」

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十八回 人道的な配慮

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十八回 人道的な配慮

Chapter 17 人道的な配慮 車は空港から出るとそのまま海岸沿いの道を走った。花火見物客の路上駐車が多く蛇行して進む。
 女の運転は荒かった。殺されかけたばかりなのだから仕方ないだろう。まだ肩を上下させている。
 俺だってそうだ。動悸は止まなかったし、現実感が戻ってこない。
 しばらく進むうちに感覚だけは少しずつ戻ってきた。
「もし動けるなら座席についてシートベルトを締めて下さい」
 耳鳴り

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十七回 閃光、鈍痛、失禁

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十七回 閃光、鈍痛、失禁

Chapter 16 閃光、失禁、鈍痛 職員用駐車場に停まっている車は少なかった。
 ビルの陰から黒いワゴン車が出てきてこちらへ曲がってくる。運転席に田中の顔が見えた。田中は俺を見るとにかっと笑った。右の頬からこめかみににかけて大きなガーゼが当ててある。腕は包帯だらけだ。
減速していたとはいえ走っている車から飛び降りてその程度で済んだなら本当にタフなやつだ。
 田中はワゴンを俺たちの脇にゆっくりと

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十六回 空港の特別ラウンジ

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十六回 空港の特別ラウンジ

Chapter 15 空港の特別ラウンジ 壁にはイルカの絵がかかっていた。ジェットの排気音が申し訳程度に開いた曇りガラスの小窓から聞こえた。
 予約した便はとっくに出発していた。ぎりぎりで押さえた最後の1席だった。その席はキャンセル待ちの誰かを乗せて飛んで行った。
 素っ気ない長机を囲んで椅子が4つ置いてあって、壁の一面は鏡張りだ。マジックミラーだろう。まるで警察の取調べ室だ。それなのにイルカの絵

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内向的ゴールデンウィーク

趣味としての勉強
古文や英語の勉強が楽しい。私の知能は言語能力に偏っているので当然といえば当然だ。
Audibleで朗読を聴きながらテキストに向かっているどゾーンに入る。
思いのほか記憶力や集中力は落ちていないと感じる。2時間向かって一時間休んでまた2時間。
ゴールデンウィークは家にこもって勉強漬けになりそうだ。

バーチャル予備校生

充実感がある。ゴールデンウィークは見事に英語と数学の勉強しか

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<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十五回 ドライブ・マイ・カー

<小説>ハロー・サマー、グッバイアイスクリーム 第十五回 ドライブ・マイ・カー

Chapter 14 ドライブ・マイ・カー  諦めて家へ帰ることにした。
 不動産屋に言われるまま家具と家電もセットで契約して家賃と一緒に割賦を払っている。おかげで冷蔵庫も洗濯機もテレビもまとめて最新のものが揃った。その割賦を払い終えるまでもなく逃げることになった。やたらと笑顔の爽やかな不動産屋の店員を思うと心苦しい。
 ナビの画面をテレビに切り替えた。
 ニュースは接近している台風の情報を伝える

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