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Vol93 田舎で酪農がしたい人へ

酪農大国と呼ばれる北海道では、酪農の仕事に憧れて移住する人もたくさんいます。広大な牧草地のなかで、牛と寄り添った暮らしに憧れる人も多いでしょう。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 酪農で就農するための3つの道とは


酪農で就農を目指す人にとっては、実地経験で基礎を学ぶことが一番です。そこで、酪農家になるための必要な知識や経験を積むための手段として、3つの道をご紹介いたします。
ご注意
ここにご紹介する支援制度は一例であり、また詳細は変更になっている可能性もあるので、自治体にお問い合わせする事をおすすめします。

① 人材派遣会社から牧場で働く

<参考となる地域>
地域:浜中町
事業所名:株式会社牛や
勤務場所:加盟会員の10牧場

酪農に特化した人材の派遣を行っています。加盟会員となっている牧場主に代わり、朝・夕の乳搾り、餌やり、牛舎の掃除といった、牧場の基礎的な仕事を行う人材を派遣します。

「株式会社牛や」さんでは、人材や後継者不足に悩む牧場との橋渡しだけでなく、未来の酪農家の育成にもつなげています。酪農に対して目標が決まっている人は、多くの酪農家を見ることが出来るメリットがあります。

② 地域おこし協力隊として牧場で働く


<参考となる地域>
地域:せたな町
事業所名:せたな町役場
勤務場所:北部檜山酪農ヘルパー組合
概要:年齢20歳以上、おおむね45歳までの方・月収報酬208,000円~300,000円

搾乳作業、給餌、牛舎の清掃の他にも、生乳衛生管理の経験も出来ます。様々な仕事を経験できるので、酪農を仕事にすることに不安がある人には有難い経験をする事が可能です。

また、契約期間は3年と決められているため、次へのステップにすることが出来ます。

③ 自治体の研修制度に申し込む

<参考となる地域>
地域:標茶町
事業所名:標茶町担い手育成協議会
勤務場所:町内の受入れ農家

標茶町は、全国の町村で6番目にあたる広大な面積を誇る酪農の町で、新規就農までのサポートを受けることが出来ます。原則40歳以下の夫婦で新規就農を目指す人と、単身者で法人への 就農を目指す人の、2つの支援制度があります。

新規就農を目指す夫婦の支援制度では、適格を見極める期間として、最長6ヶ月の体験研修を行い、その後原則2年間の新規就農研修を実施し、終了後は離農跡地での新規就農をいたします。

一方で、単身者の法人就農を目指す支援制度も同じく、体験研修の後に、最長2年間の実施研修を行い、終了後は町内の法人等に新規就農いたします。

2⃣ オススメ酪農職業体験ツアーはこれだ!


全国の牛乳のおよそ半分を生産する北海道では、酪農体験の出来る施設はたくさんあります。しかし、酪農を職業と考えるのならば、搾乳体験や子牛にミルクを飲ませる等の観光向け体験ではだめです。

酪農を職業と考えている人に、絞りたての牛乳を試飲する体験は必要ありません。もしも、本格的な体験をしたいのならば、牧場に宿泊し、牛舎の清掃等が経験できる体験がオススメです。

そこで、酪農を職業として考える人にとってオススメの体験ツアーを、3つご紹介いたします。なお、酪農体験は2~10日間程度牧場に滞在し酪農の仕事を行う、短期の実習です。

ここにご紹介する支援制度は一例であり、また詳細は変更になっている可能性もあるので、自治体にお問い合わせする事をおすすめします。

① 足寄町「移住体験モニター」

地域:足寄町 
体験名:移住体験モニター
開催主体:一般社団法人びびっどコラボレーション(足寄町移住サポートセンタ-)

「放牧酪農推進のまち」を宣言している足寄町では、酪農体験が出来る移住体験ツアーを実施しています。特に、舎飼いではなく放牧酪農に興味ある人は、直接酪農を営む農家さんと接するチャンスです。実際に移住し酪農家となった人にも会うことが出来ます。

参加料は無料ですが、最寄りの駅や空港までは実費となります。

② 豊頃町「豊頃町インターシップ」

地域:豊頃町
体験名:豊頃町インターンシップ
開催主体 : 事業主催/豊頃町総合プロモーション推進協議会(ココロコテラス)

道外からの参加者は、3万円を支払うことで、ツアー期間中の宿泊費や食費だけでなく、羽田空港から往復交通運賃も含まれます。2泊3日のツアーでは、酪農だけでなく漁業や畑作、商工業等も体験できます。

③ 幕別町「大人の酪農体験」



地域:幕別町
体験名:大人の酪農体験
開催主体:ワンダートランスポートテクノロジーズ株式会社

大人の酪農体験は、幕別町のi-ふぁーむ(岩谷牧場)に宿泊しながら、牛への授乳、朝夕の搾乳といった酪農体験が出来る2泊3日のツアーです。また、家畜市場や屠畜場もツアーコースに組み込まれており、牛肉として食べるまでの過程を学ぶことも出来ます。

参加費80,000円(帯広空港発着) には、ガイド料、宿泊費、食事代が含まれます。若干、他のツアーと比較し費用は高いですが、通常では体験が出来ないことがたくさん盛り込まれています。

3⃣ 酪農に向いている人は?


牛の世話が好き、牛のために働きたいという方が、酪農家に向いているでしょう。 またエサやりや、寝床のわらの入れ替えなど、体力を使う仕事もあります。 体力に自信がある、体を動かすのが好きといった方のほうがよいでしょう

酪農の仕事は決して容易くありませんが、きっとそこには生き物と暮らす感動があるはずです。そこに夢を抱く人でないと務まらないですね。

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最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。


北海道北広島市
 
北広島市は、札幌市と新千歳空港の間に広がるなだらかな丘陵地帯にあります。
札幌までJRで16分、新千歳空港まで約20分です。また、高速道路のICもあることから、利便性のとても良い地域なります。
 
2023年度全国市町村魅力度ランキングでは、昨年474位から289位へと、最もランクがアップしました。その要因としては、2023年3月に日本ハムファイターズのホーム球場が、「札幌ドーム」から北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」に移転したことが影響をしています。また、大型のアウトレットなど幹線道路には魅力的な店舗がたくさん並んでいます。
北広島市の私のおススメは、道の駅「くるるの杜」です。地元食材を使ったバイキングランチは絶対に食べて欲しいですね。
 
食材の宝庫「北海道」のなかでも、利便性が最も良い北広島市は魅力的ですよね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。