恋愛などで進行だとて

夏は終われど、暑さ終わらぬ、少なくとも空まだ盛夏、ときめくのも素肌の裸、ひらめくのは海と空の境界、きらめくその上の道を航海

終わりなきときめきの心臓、怖がるなだって恋なんだろう、退屈よりましだろう、退屈に埋没を恐れ、ららららと口ずさんで祈れ、日常を暮らしを歌え

流れ流れてさかのぼる、海を川へとさらに山へと、見下ろすと街並みも広がる、見晴らしは絶景が彩る、磨いた大気を見る、ひらいた瞳孔で見る

あの海からここにきた、また海へともどるのだ、山からダイヴして海辺の光景、やまないくたびれないのだこの憧憬、グライダー、GoodRider、耽溺、飛んでけ




内向的アバンチュール、口内炎に腹立てる、むかついてウッドストックの燃えるギター正しく見る、三日間マッキントッシュの揃ったキー出鱈目に叩く

こうなったら無意識に頼ろう、方法論なら無自覚な連想、シュルレアリスト、守護天使フロイト、お陰で三日間のルサンチマン、一切合切忘れちまう

ついに氷山の一角に立って知った、つまり表裏一体なのであった、配られた手札に予感したただならぬ思いも、めくられた裏側はただの横恋慕だったと

大いなる海原を面舵いっぱいにきる、オレンジの実で船乗りはみなみたされる、はためくのはありふれた海賊のマスト、波瀾万丈はその実みんな同様