マガジンのカバー画像

遺品整理に関して

21
運営しているクリエイター

#コラム

死ぬとお金がかかります。9. 遺品整理も大変なのだ。

死ぬとお金がかかります。9. 遺品整理も大変なのだ。

ウチの父はある朝突然、何の準備もなくぽっくり逝ったので、すべてのモノがそのまま遺された。
実家に、心臓手術した母が独りになってしまったので、都内のマンションを引き払って私が帰ることにした。そのためにも、部屋を空けなければならず、とりあえず、押し入れの中身を片っ端から出して要る要らない判別して要らないモノを処分。
ずーっと部屋に出しっぱなして積み上げてた客用ふとんをなんとか押し入れにしまえるようにな

もっとみる
死ぬとお金がかかります。1. 老いた親との別れ方。

死ぬとお金がかかります。1. 老いた親との別れ方。

2017年初夏のある朝、父がぽっくり逝きました。
享年74。
本人も家族も、何の準備もしていなかった。
心も、お金も、お墓も全部。

年老いていく両親に、そろそろ考えておかないとなー……とは思いつつ。
『親が亡くなった時に読む本』だの『いざというときの手続き』みたいなハウツー本も、本屋で横目に見るだけでけっきょく購入には至らず。
人が死ぬと、何がどういう順序で遺族に襲いかかってくるのか。「死亡届

もっとみる
これが遺品になるなんて

これが遺品になるなんて

人は二度死ぬ。

一度は生命が失われたとき。もう一度は忘れられたときだ。そんな話はよく聞く。

遺品は、二度目の死を遅らせるものなのだろう。死んだ人が使っていたものは、記憶のトリガーになる。だから、捨ててしまうとその人が失われてしまうような気持ちになるのかもしれない。

幼いときに母を亡くした私は「遺品」を認識していなかった。人が死んだら、すべてが自然と消えてしまうものだと思っていた。もちろん、母

もっとみる
親の家を片づける

親の家を片づける

親の家を売りました。

敷地約50坪。建坪35。
木造二階建て。築25年。
道路に接していない。
通路は建築基準法で定められた幅より10センチ狭い。
駅からバスで10分。バス停から徒歩1分。

さてこの物件。いくらで売れたかというと。

135万円。

首都圏内ですけれど、こんなもんです。
敷地が奥に引っ込んでいて、道路に接していないってところが大きなマイナス要素でした。
最初の家を建てたあと(6

もっとみる