記事一覧
Web3とロイヤリティ:新たなユースケースの可能性を探る(スターバックス編)
前回の記事(こちら)では、ここ最近Web3の活用ケースとして注目されているロイヤリティプログラムの概要をざっくりとご紹介しました。
本日以降の記事では、その活用を実際に進めている各社、スターバックスやナイキなどがどのような取り組みをしているのかを紹介したいと思います。第1弾として、本日はスターバックスの手がける”Starbucks Odyssey”を取り上げます!
Starbucks Odys
重要顧客との繋がり強化を実現したサブスクプログラム「Unlimited Sip Club」
盛り上がる有料のメンバーシップとサブスク近年、リテールや飲食業界でも、有料のメンバーシップやサブスクリプションプログラムの導入が再び盛り上がっています。
例えばアメリカのリテール業界では、大手のウォルマートがWalmart+ Membershipを、ターゲットはTarget Circle 360という有料の会員プログラムをそれぞれスタート。
飲食業界では、大手ベーカリーカフェチェーンのパネラ
未来考察|人口から見る2035年の日本
“Demography is Destiny”「人口動態は運命である」とでも訳すのがいいでしょうか。19世紀のフランスの哲学者 オーギュスト・コントが言ったとされる言葉です。
未来を予測することは非常に難しい。ですが、手がかりが全くないわけではありません。数少ない、精度が高い手がかりとして活用できるのが人口動態です。例えば、国連の発表している世界の人口統計の予測誤差は概ね1%〜2%程度だったとさ
NIKEが進めるWeb3の旅。「.Swoosh」の現在地を探る〜パート2〜
前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいましたが、約半年ぶりに、.Swooshの現状を紐解いてみたいと思います。「そもそも.Swooshって?」という方は、こちらの記事をご覧ください。
X(旧Twitter)やInstagramをフォローしている中で、体感的にあまり大きな動き・発表がなかった印象ですが、本記事ではその検証も兼ねて、前回の調査以降、昨年後半の動きを整理してみます。
まず最初に、.S
フィンテック大手PayPalとクリプト〜Libra参画から独自ステーブルコインPYUSDのリリースまで〜
フィンテック大手PayPalがついに独自のステーブルコイン「PYUSD」をリリースしました。そこで今回は、Libraへの参画以降を中心に同社のこれまでの仮想通貨領域の取り組みなども交えながら紹介したいと思います。
ステーブル(安定)なコイン?ステーブルコインとは、仮想通貨の一種です。その価値が法定通貨や国債など他の金融資産と連動すること、それによって仮想通貨特有の価値の乱高下を防ぎ、その実用性を
NFTでマイルがもらえる、Etihad航空が立ち上げた業界初のWeb3ロイヤリティプログラム「Horizon Club」
先月7月28日に中東UAEのEtihad航空は、航空会社では初と見られるNFTを活用したロイヤリティプログラム「Horizon Club」の立ち上げを発表しました。
今回はこのHorizon Clubをはじめ、Etihad航空のこれまでのNFTの取り組みをざざっとご紹介します。
スタートは2022年夏Etihad航空がNFT関連の取り組みを開始したのはちょうど発表の1年ほど前、2022年7月で
LVMHグループが進めるNFTの旅。「トレジャー・トランク」を紐解く
こんにちは。今回は(実は?)デジタル投資を積極的に行なっているLVMHグループ、その中でも中核となるLouis VuittonブランドのNFTの取り組みについてご紹介したいと思います。
本論に入る前に少しだけ脱線して、「最近NFTってどうなの?」と言う疑問について、つい先日リリースされたレポートをもとに見てみましょう。
NFTは未だ冬の時代?先日alchemy(ブロックチェーン開発のインフラを
「Zuzalu」、クリプト、AI、長寿などをテーマに開催されたポップアップ都市コミュニティを紐解く
ヨーロッパの東に位置するモンテネグロという国をご存知でしょうか?
人口はわずか62万人、面積は福島県と同規模のとても小さな国です。(詳しく知りたい方は外務省のサイトへどうぞ)
今年の3月から5月にかけて、この小さな国に、Ethereumの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏やAI、合成生物学の研究者、さらにはイーロンマスク氏の元奥さんなど多様な人々が集まっていたと言われています。
一体そこで何
NIKEのDX|ビジネスモデル変革の道のりと現在地〜前編〜
これまで、NFTを活用した新たな取り組み .Swooshについて取り上げてきましたが、その前提となる、NIKE社の事業の状況、そしてデジタルを活用したビジネスモデル変革について、その概要をご紹介したいと思います。
NIKEの現在地を把握することで、別のnoteでも取り上げた.Swooshなどの取り組みについてもより深く理解いただけるのではないかと考え、お届けします。
高成長を続けるNIKEまず
Web3 x ロイヤリティプログラムに取り組む海外スタートアップ(後編)
FORUMやHANG、そして前回ご紹介した3mintとHolderに続いて、最終回となる今回は、以下表の最後の2社、FaluntとTaco Labsをご紹介していきます。
Flaunt創業メンバー
Connor Kelley:Co-Founder & CEO
Robloxでビジネスオペレーションなどに従事したのち、High AlphaのEntrepreneur in Residenceプログ
NIKEが進めるWeb3の旅。「.Swoosh」の現在地を探る
生成AIの盛り上がりや、AppleによるVision Proの発表などこの3ヶ月も非常に様々なトピックが連日メディアを騒がせてきました。その一方で、以前より人々の話題から遠ざかってしまっている雰囲気のNFT界隈において、着々と取り組みを進めているのが“NIKE”が手掛ける.Swooshです。
まだbeta版としてその登録を制限している.Swoosh ID(メンバーシップNFT)の発行数は37万に
Web3 x ロイヤリティプログラムに取り組む海外スタートアップ(中編)
前回ご紹介したFORUM3とHANGに続き、今回も注目の2社をご紹介したいと思います。今日取り上げる2社は、元Consensysのディレクターが立ち上げた3mintと、元High Alphaのディレクターが立ち上げたHolderの2社です。
大きくはロイヤリティプログラムという枠組みに入ると思いますが、どちらもまた少しずつ違ったアプローチで興味深いのでぜひご覧ください。
3mint
創業メン
Web3 x ロイヤリティプログラムに取り組む海外スタートアップ(前編)
これまでスターバックスやNIKEなどの取り組みをご紹介してきましたが、今回はそうしたWeb3を活用したロイヤリティプログラムを提供したいと考える企業に対してソリューションを提供しているスタートアップを3回に分けてご紹介していきたいと思います。
これからの3回で取り上げるのは2021年から2022年までに創業された6社。まだどこも創業から間も無く情報も限定的ですが、元スタバCDOが創業したスタート
最終回|独自トークン、DAOを取り入れ、Web3時代の人材マーケットプレイスを目指す「Braintrust」
本記事はHonest株式会社 久野亮平と、余頃沙貴(よごろ さき)との共同制作です。(昨年作成した記事のため、一部情報は古い可能性がある点はご了承ください)
“Own your platform.” コミュニティ意思決定を実現するBraintrustDAO。その理想と現実はじめに今回は、Web3時代の人材マッチングプラットフォーム「Braintrust(ブレイントラスト)」について深堀りします。
第2弾|独自トークン、DAOを取り入れ、Web3時代の人材マーケットプレイスを目指す「Braintrust」
本記事は過去に「Block Post」で取り上げたものとなり、Honest株式会社 久野亮平と、余頃沙貴(よごろ さき)との共同制作です。(昨年作成した記事のため、一部情報は古い可能性がある点はご了承ください)
はじめに今回は、Web3時代の人材マッチングプラットフォーム「Braintrust(ブレイントラスト)」について深堀りします。Braintrustは、2021年9月にCoinbaseに上