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川田十夢

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川田十夢のnote。今後も更新されるのか会議。
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よくわからないねじの正体

よくわからないねじの正体

深堀りという言葉があまり好きじゃない。言葉の意図とは裏腹に、悪い意味で軽薄な感じがする。何かにハマることを軽やかに沼と表現するのも同じ。好きじゃないけど、コストパフォーマンスを示すタイプの用語を使わないと引きがない現代の都合もわかる。何しろ情報が多い。不可分所得が少ない。税金は安くない。自由な時間が足りない。生きるためのコストが高過ぎる。

コスパなんて略称がまだ存在していなかった頃、下らないもの

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表現は不器用な人のものでもある。

表現は不器用な人のものでもある。

昨晩、元たまのランニング(厳密にいうとパーカッション)の石川浩司さんとラジオで話した。石川さんは、器用なタイプではない。小さい頃、図工の彫刻刀を使ったら血だらけになっちゃうし、体育の授業では準備体操がひとりだけ動きが違うと笑われた。この笑いが、石川さんにとっての光になった。不器用な自分を笑ってくれる人がいるならば、みんなが楽しくなるような不器用を目指せばいい。そこから石川さんの表現は始まった。やが

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自らお題を考えるタイプの感想

自らお題を考えるタイプの感想

川田十夢が noteを更新した。
J-WAVE、INNOVATION WORLDの中のコーナーBrain laboratoryでその時の最先端の頭の中を披露している川田十夢がその日語ったのはNFTについてだった。

私の記録によると以下の内容になっている。文字起こししてるので興味ある方はどうぞ

Q4:Play to Earn、Move to Earn、次に稼げそうな動詞を考えてください。

ミス

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名刺交換と魂の交換

名刺交換と魂の交換

名刺交換と魂の交換

完全にSFだ、名刺がわりのご挨拶の彼らを見ると。たとえば何百年も人が訪れることがなかった火星に作られた人類初のコロニーに人類の子孫が訪れたときに始動する映像みたいじゃない、リンクのサムネイル的な画像をこうやってみると。

実際にはこう。

自己紹介と他己紹介と、照れグラム機能つき。(顔を赤くする機能)自己紹介する名刺って名刺の原理だし、でも、これって単なる名刺交換から魂の交換

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自由と信頼

自由と信頼

川田十夢のnoteの更新。冒頭にこんなことが書いてあった。

J-WAVE 金曜日夜8時。INNOVATION WORLDのナビゲーターを務める川田十夢。そのコーナーのひとつにBrain laboratoryがある。頭の中の研究所、最先端の川田十夢の頭の中身をリスナーに届けるのだが4月15日の放送は普段よりも幾分真面目で真剣な内容だった。

前段階でゲストにソウル・フラワー・ユニオンの中川敬を迎え

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鍋をかぶるおじさんの自由

鍋をかぶるおじさんの自由

ラジオが好きです。インターネットも同じくらい大好きです。たったひとりの声を届けたり、聞いたり、読んだりすることができる奇跡的なメディアだからです。ここに残すのは、ラジオで話すためにまとめておいた原稿。放送に収まりきらないところがあったのと、鍋をかぶったおじさんについても補足したいところがありました。

ラジオといえば、いまだに引っかかっていることがある。2022年3月14日放送のラジオ番組、テリー

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名刺代わりのごあいさつ

名刺代わりのごあいさつ

名刺ネタが各所で人気だ。現段階でフォロワーが800人くらい増えた。1日で名刺を800人に配るのは大変なので、開発してよかった。

映像の再生数は公開して1日でうっかり45万再生。膨大に寄せられた感想のなかで「これはただの映像ギミックに違いない」みたいな、クオリティを逆に裏付けるコメントがあって嬉しかった。一応リアクションしておくと、僕らは開発ユニットで映像ユニットではないので、映像ソフトなどで作っ

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バカになれない人たちへ

バカになれない人たちへ

自分を重たく見せることだけが人生の最終目標の人がいる。決まって偉そうなんだけど、その偉さの根拠があまりない。不確かな分、表面的に気を使ってもらっている状況を好む。周囲も、面倒くさいからそうしてるだけなのに。かと思えば、誰々さん知ってるからさ。自分の言うこと聞かないと痛い目にあうよ。こんなうっすらとした関係性と脅迫だけがキラーワードだと思っている。国家元首から国民に至るまで。思い当たる人、あなたの周

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ボーイング767の機長と、まるで長いフライトをともにした副機長の気分だった話。

ボーイング767の機長と、まるで長いフライトをともにした副機長の気分だった話。

JALが好きだ。海外も国内も、時間さえ合えばもれなくJALを利用している。機内食は工夫を凝らしているし、機内サービスにも抜かりがない。シートも清掃が行き届いており気持ちがいい。ロゴのデザインも洗練されている。ピンバッジを持っている。空港で旅客機が飛び交う様子をビールを、飲みながらただ眺めるのも好きだ。まだ大手を振って遊びに行けるタイミングではないけど、旅行のシーズンが開幕したらまた利用したい。旅客

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拡張現実が、有象無象を扱えるようになるまで。

拡張現実が、有象無象を扱えるようになるまで。

AR三兄弟をはじめたのは2009年夏。ARという、当時はまだ目新しかった要素技術に可能性を感じて、10パターンくらいのネタを開発したのがはじまり。TシャツからTwitterアイコンとつぶやきが飛び出してきたり、ARマーカーから鳩がアニメーションで飛び出してきたり、漢字のマーカーを組み合わせたカンジブル・コンピューティングを発表したり。デモ動画として記録に残っているだけでも400以上のプロトタイプを

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矢印と負う責任

矢印と負う責任

久々のnote更新。
Twitterやブログは平常運転でしたが日々の雑事に忙殺されるとなかなか継続的にSNSを維持するのはむずかしいですね。怠惰な性格なものでして。

しかしその怠惰を打ち破らせるのはやはり我が師、川田十夢。

世界を揺るがすロシアの(というよりプーチンの)ウクライナ侵攻という危機を目にして心を痛める人はこの日本にも大勢いる。

そういう部分を我が師匠はテクノロジーで解決しようと本

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支援の矢印を可視化する。

支援の矢印を可視化する。

思考停止という言葉で政治的に牽制してくる人がいる。決まって声がデカい。一人称もデカい。やたらと国家という名称を連呼してくる。大声をあげるでもなく、僕はいち個人として静かに反論する。そりゃ、停止することもあるでしょう。数々の厄災、祈ることしかできない状況だ。人間が祈りを捧げるとき、ただ思考停止しているわけではない。次なるアイデアや行動へ向けて、バッファを貯めている。それが貯まるまえに行動するのはむし

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解説と設計図を見てからのアジカンとのコラボ感想文。

解説と設計図を見てからのアジカンとのコラボ感想文。

川田十夢の『アジアン・カンフー・ジェネレーションを拡張する方法、その設計図。』を読んでの感想を改めて書くことにした。

個人的なことから書けば。私は何もわからないままでも「たのしむ」ということが本当に苦手らしい。「きれい!」「すごいたのしい」という強烈な空間の肯定だけでは私は駄目なんだということがわかった。

何のことを書いているのかというと。
川田十夢がアジカンとのコラボレーションについての解説

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アジアン・カンフー・ジェネレーションを拡張する。

アジアン・カンフー・ジェネレーションを拡張する。

以下に明文化するのは2021年10月9日に開催された通称イノフェスの初日、大トリとしてアジアン・カンフー・ジェネレーションとAR三兄弟がパフォーマンスしたものの設計図である。

INNOVATION WORLD FESTA 2021
ASIAN KUNG-FU GENERATION feat. AR三兄弟

1.新世紀のラブソング
2.ロードムービー
3.エンパシー
4.踵で愛を打ち鳴らせ
5.リ

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