HIROKI NAGANO

2019年4月から京都市下京区でNowheremanという菓子屋を経営しています。

HIROKI NAGANO

2019年4月から京都市下京区でNowheremanという菓子屋を経営しています。

記事一覧

インディペンデントであること

前回の続き 店の経営者となると、いわゆるサラリーマンとは話が合わなくなる。それは当然だ。立場が違うというか、立場はたいてい敵対する立場だから。君の立場では君が正…

HIROKI NAGANO
9か月前
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2023年の僕のこと、店のこと。

note再開。 この間、実店舗開店から4年経ち、コロナ禍も抜けて、今何を考えているか、残していこうと思う。 店は、本店と、百貨店藤井大丸で週末営業の姉妹店になり、ス…

HIROKI NAGANO
9か月前
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お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(2)

以前の記事でSNS時代はファッション領域(自己表現の領域)が様々なジャンルに及んでおり、当店の扱うお菓子においてもコストパフォーマンスの良いファッションアイテムとし…

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HIROKI NAGANO
2年前
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ドキュメント「新プロジェクト」

今回からシリーズ企画を始める。これは、まだ公式にアナウンスしていないNowheremanの新プロジェクトのドキュメントである。水面下で進む新プロジェクトをスタート地点から…

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HIROKI NAGANO
3年前
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お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(1)

当店は連日、老若男女さまざまなお客様にご来店頂いている。僕はこの場所に店を作り、ドアを設けた時点で、そのドアは全ての人に等しく開かれているべきだと考えており、世…

HIROKI NAGANO
3年前
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280円のガレットを28,000円で買って頂くという考え方

僕が営むNowheremanのスペシャリテ(看板商品)の一つ、ガレット・ブルトンヌ。フランス・ブルターニュ地方の郷土菓子のバターたっぷりの厚焼クッキーだが、開店2年間ですで…

HIROKI NAGANO
3年前
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自己紹介

はじめまして。 京都市下京区でNowhereman(ノーウェアマン)という菓子屋を営んでいます、長野洋樹(ナガノヒロキ)です。2010年にブランドを立ち上げ、イベント出店、卸、間…

HIROKI NAGANO
3年前
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インディペンデントであること

前回の続き

店の経営者となると、いわゆるサラリーマンとは話が合わなくなる。それは当然だ。立場が違うというか、立場はたいてい敵対する立場だから。君の立場では君が正しい。だが、僕の立場では僕が正しい。そういうものだ。僕はサラリーマンを3年経験しているからどちらもわかる。だがもう戻れないのだ。

そして、経営者でつるむので、経営者同士でいろいろな話をする。ありがたいことに僕が話をさせてもらう経営者は皆

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2023年の僕のこと、店のこと。

note再開。

この間、実店舗開店から4年経ち、コロナ禍も抜けて、今何を考えているか、残していこうと思う。

店は、本店と、百貨店藤井大丸で週末営業の姉妹店になり、スタッフは変動はあるが、常に5-7人在籍して、売上は2022年までは120%で進捗し、ほぼ今の規模感と店の体力ではできる限界に近づいている。よって今年は今のところ、昨対とほぼ変わらないくらいである。つまりは概ね順調。

借り入れを抱え

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お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(2)

お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(2)

以前の記事でSNS時代はファッション領域(自己表現の領域)が様々なジャンルに及んでおり、当店の扱うお菓子においてもコストパフォーマンスの良いファッションアイテムとして若者に消費されているのではないかという持論を書いた。(おかげさまで結構良いリアクションを多方面でいただいた)

今回は、前回の記事のラストに書いていた、上記の状況を踏まえた上で作った当店の新商品について書いてみたいと思う。2020年の

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ドキュメント「新プロジェクト」

今回からシリーズ企画を始める。これは、まだ公式にアナウンスしていないNowheremanの新プロジェクトのドキュメントである。水面下で進む新プロジェクトをスタート地点から現在進行形で記録していくことで、その過程を僕がどう進めて、その過程の中で何が起こり、どう変化し、何を考え対応してきたか、どういう結果を得たか、今後の学びになると考えている。

さて、このシリーズ企画は、まだ非公開のプロジェクトの情

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お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(1)

お菓子がファッションの領域に入っていることを認識しているか(1)

当店は連日、老若男女さまざまなお客様にご来店頂いている。僕はこの場所に店を作り、ドアを設けた時点で、そのドアは全ての人に等しく開かれているべきだと考えており、世界中から全てのお客様を心から歓迎している。

一部の若いお客様は、当店に到着するとまず外からファサードをパシャリとスマホで写真をとり、店内に入ると、ショーケースや陳列台をパシャリ、購入後はベンチでショッパーをパシャリ、中からお菓子を手に取っ

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280円のガレットを28,000円で買って頂くという考え方

280円のガレットを28,000円で買って頂くという考え方

僕が営むNowheremanのスペシャリテ(看板商品)の一つ、ガレット・ブルトンヌ。フランス・ブルターニュ地方の郷土菓子のバターたっぷりの厚焼クッキーだが、開店2年間ですでに約20,000枚以上販売しているまさに定番・看板商品である。2枚組560円(税込)で販売しているので、1枚280円の価格設定である。

僕はこの280円のガレットをお客様には、最低28,000円で買ってもらいたいと思って作って

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自己紹介

自己紹介

はじめまして。

京都市下京区でNowhereman(ノーウェアマン)という菓子屋を営んでいます、長野洋樹(ナガノヒロキ)です。2010年にブランドを立ち上げ、イベント出店、卸、間借り店舗、通信販売など、様々なチャネルで自身で製造した菓子を販売してきまして、2019年4月に店舗を開き、先日、2周年を迎えました。おかげさまでコロナ禍にあっても開店前からお客様に並んで頂いたり、早々に商品が完売し早仕舞

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