旅と建築探訪記

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【建築】絵に描いたような森の中のオードロップゴー美術館(ザハ・ハディッド)

今回の建築探訪はザハ・ハディッド設計の美術館だが、規模も小さいし、あまり有名でもない。しかも、予め調べて分かっていたことだが、増築工事のため長期休館中であった。それでも訪れた理由は、世界で最も美しいと評判のルイジアナ近代美術館への道中にあるからだ。つまり"ついで"だ。なのでサクッと進めよう。

コペンハーゲンから電車に乗ること20分。ルイジアナ近代美術館はもう少し先だが、途中のKlampenbor

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【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

Hamburg ハンブルク。
ドイツもハンバーグも好きだが、ハンブルクにはあまり興味がない。しかしその街にはどうしても見たい建築があった。ヘルツォーク&ド・ムーロン(H&deM)設計によるエルプフィルハーモニー・ハンブルクである。
そこで2018年の旅行中、ヘルシンキからコペンハーゲンへの移動の際、この建築を見るために1泊2日という慌ただしい日程でハンブルクに立ち寄ることにした。(ついでにザハ・ハ

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何故か惹かれてしまう“奥行き感”

建物・街並み・自然に関係なく、何故だか奥行きのある風景に惹かれてしまう。それは“旅”が好きなこととも関係あるのかもしれない。
“奥行き”は、その先の道とか距離感を視覚的に感じさせるものだが、それが旅と同様に、「その先まで行ってみたい」と思わせるのだろう。知らんけど。

ということで、“奥行き感”のある写真を集めてみた。

ロングアイランド鉄道「先がどこまでも続く」と言えば線路だろう。その意味ではど

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【建築】本がないプリンストン大学ルイス科学図書館(フランク・ゲーリー)

「我ながらこんな所までよく来たなあ」と思う建築がある。遠いとか交通の便が悪いということとは別に、一般的には誰も、おそらくは建築ファンでさえも関心が薄いであろう建築のことだ。
フランク・ゲーリーの設計によるプリンストン大学の図書館もその一つである。フランク・ゲーリーとプリンストン大学。どちらも有名であるが、この組合せの建築をわざわざ訪れる人は何故か少ないようだ。

前夜、マンハッタンのバスターミナル

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【建築】 Would you like 天窓 ?

採光や換気を目的として取り付けられる「天窓」
一般的に「窓」の評価といえば、デザインであったり、そこから見える風景の切り取り方がポイントになる。しかし「天窓」の場合は、光の落とし込み方がポイントになるのではないか? 少なくとも私はそう思う。
そして"落ちる光"こそが空間の価値をさらに高めるのだ!

パリッシュ美術館(ヘルツォーク&ド・ムーロン)ロングアイランドのアーティストたちがアトリエとしていた

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【建築】日陰が心地良い木陰雲(石上純也)

九段下の交差点から靖国通りを上り、靖国神社大鳥居の手前を右手に入ったところにある旧山口萬吉邸。

昭和2年(1927年)に建てられ、現在は会員制ビジネス・サロン「九段 kudan house」となっている趣のある邸宅だが、今回はその庭園につくられた”期間限定”のパーゴラを訪れた。

パーゴラ(Pergola)。
庭や軒先などにあって、つる性の植物を絡ませる格子状の棚のことだ。日陰棚とも呼ばれるそう

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【建築】建築と自然が最高に調和した落水荘(フランク・ロイド・ライト)

その建築家は9ヶ月前に別荘の設計の依頼を受けていた。現地も何度か視察し、測量図も作らせていた。
ある日、依頼主から「今からそちらの事務所に行くので、基本プランを見せてもらえませんか?」と電話があった。それに対し建築家は、「もちろん図面は用意しています。お待ちしています」と答えた。傍にいた所員は青ざめた。なぜなら図面など1枚も描いてなかったからだ。
しかし建築家は慌てることなく、製図板に向かい始めた

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【建築】“グリーン”なミュンヘン・オリンピック公園

選手のいないフィールド、空っぽの観客席。

ゲームが行われていないスタジアムには不思議な魅力がある。エキサイトした試合、時に歴史的な名試合が行われたであろうそのスタジアムには、まだ選手や観客のエネルギーが残っているようにも感じられる。

それはミュンヘン・オリンピック公園も同じであった。

ミュンヘン・オリンピック公園(Olympiapark)は、1972年に開催されたオリンピックのための競技施設

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【建築】階段! Stairs! 階段!(Part 2)

ハリウッド映画は、シリーズものやリメイクなど安易な企画も多い。確かにその通りだ。私も先日「ゴジラvsコング」を観たばかりだ。
でも安易さなら俺も負けないぜ!とばかりに、階段企画のPart 2!

オンタリオ美術館(フランク・ゲーリー)前回も紹介した美術館。館内の階段に比べて“ひねり方”が少ないが、屋外に飛び出すことでそのマイナス分を補っている。それにしてもゲーリー、相変わらず無茶をする。 <参照記

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【建築】“オリジナル”とは何かを考えてみたバルセロナ・パビリオン(ミース・ファン・デル・ローエ)


オリジナル:独創的。独自のもの。原作。原物。

国際観光都市バルセロナ。
旧市街あり、カテドラルあり、ピカソやミロの美術館あり、現代建築も多くある。また地中海に面した温暖で過ごしやすい街でもある。

もちろんFCバルセロナはマスト!

しかしやはりこの街の見どころは、アントニ・ガウディによる数々の建築だろう。特にバルセロナの象徴でもあるサグラダ・ファミリアは外せない。

でもね...

サグラダ

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