Shun Higano

BOJ.inc🗺️ 欧米豪観光客を出迎える観光地づくりをしています。 旅と野球と教育が好…

Shun Higano

BOJ.inc🗺️ 欧米豪観光客を出迎える観光地づくりをしています。 旅と野球と教育が好き。

記事一覧

"高度観光人材"になるために。

観光は"光"を"観"ると書く。 まさに国の光を観るために観光業は存在する。しかし、光を観るためには、太陽を直視できないように眩しすぎても、消えるか消えないかの線香花…

Shun Higano
1か月前
31

観光業界に「稼ぐ力」を!DMOとDMCの役割について。

「地域にはDMOが!」「インバウンドに対応するためにDMOを!」そんな声が全国から聞こえます。現在、日本には登録DMOと候補DMOを合わせると300以上もの組織が存在します。 …

Shun Higano
3か月前
19

旅と「高付加価値」

近年、「高付加価値」という言葉が観光業界のホットキーワードである。地域への消費単価を増加させるためのコンテンツ造成やツアー企画など、国をあげて施策を行なっている…

Shun Higano
5か月前
15

観光人材のロールモデルになる

●不足する「高度観光人材」業界内外から指摘されている大きな課題が「人材不足」です。これは観光業に限らず、どの産業でも言われている話ですが、観光業は特に深刻です。…

Shun Higano
6か月前
24

【2024年】結局は、今できることに一生懸命になること。

2024年が始まりました。今年は、辰年。2000年生まれの僕は年男になります。12年に1度の巡りの良い年。龍のように天高くまで上昇気流に乗っていきたいと思います。 しかし…

Shun Higano
6か月前
11

観光立国を目指すなら、海外旅行者を増やすべし。

12月から、欧米豪をターゲットにしたインバウンド旅行会社で働いています。僕の業務は、自社内でストックしたノウハウをもとに、日本各地の観光地をコンサルティングする仕…

Shun Higano
7か月前
23

旅は"ユーザー体験"の宝庫である

はい、今宵もやってまいりました。「旅とは〇〇である」論争。いつも繰り広げられる「〇〇とは〇〇」である定義づけ論争ですが、シンプルにそれぞれの個性が出る答えがたく…

Shun Higano
1年前
12

右と左を知るから「真ん中」がわかる

「みなさん、"真ん中"ってどう定義しますか?」 忘れもしない大学1年生の頃の教職の授業。教授からの問いに答えることができなかった。 真ん中。Google先生によると… な…

Shun Higano
1年前
20

目的のため。マネジメントとリーダーシップ

間も無く新生活がスタート。僕もアメリカから帰国して感じたものを少しずつアウトプットしようと思っている。新年度が始まると何かを始めるにちょうど良いタイミング。僕は…

Shun Higano
1年前
23

要白。BackpackFESTAを終えて

「本日はご来場頂きありがとうございました。」頭をスッと下げる。背中は90°、両手は体側につける。興奮と安堵が入り混じる中に鼓膜を刺激する万雷の拍手。 あぁ終わった…

Shun Higano
1年前
17

今、信じてほしい「コトダマ」の力【TABIPPO学生支部メンバーへ】

人の言葉には不思議な力がある。あの時のあの一言が…。そういった経験をしたことがある人も多いだろう。 言葉は時として暴力にも人の能力を最大限引き出すものにもなる。…

Shun Higano
1年前
22

TABIPPOを卒業します。4月から新天地へ。旅を広めるラスト1週間。

3/3。大学の卒業発表はあっけないものだった。学生専用サイトにログインして、教授会で卒業が承認されたことを確認する。4年間短かった。あっという間だった。結局大学には…

Shun Higano
1年前
31

旅は"ホンモノ"を感じるもの

「旅は◯◯だ」とよく定義される。旅は愛だ、旅は出会いだ、旅は人生だ。人それぞれの解釈があって良いし、旅に正解はない。自分なりの旅の形を見つけて、楽しみ、笑い合え…

Shun Higano
1年前
18

【大公開】メンバーに送る言葉の数々

TABIPPO学生支部のSlackには無数のチャンネルが存在します。仕事の連絡、メンバーとの雑談など様々な用途で使用していますが、僕と副代表が、定期的にコラムを書くチャンネ…

Shun Higano
1年前
5

年頭所感 for 2023

明けましておめでとうございます。新春の日差しが降り注ぎ、穏やかな気候となった2023年の三が日。元旦から連日のゴルフに温泉、楽しみにしていた箱根駅伝も圧巻の駒澤大学…

Shun Higano
1年前
12

2022年の旅を振り返って

12月29日。今年も残り3日となりました。あっという間の1年間。みなさんはどう過ごしましたか。ふと思い立って今年の総移動距離を調べてみたところ、ざっと計算しただけでも…

Shun Higano
1年前
28
"高度観光人材"になるために。

"高度観光人材"になるために。

観光は"光"を"観"ると書く。

まさに国の光を観るために観光業は存在する。しかし、光を観るためには、太陽を直視できないように眩しすぎても、消えるか消えないかの線香花火のように暗すぎてもだめ。ちょうど良い光をつくることが大切だ。

今、日本観光は太陽と線香花火の二極化が発生している。人気観光地ではオーバーツーリズムで観光客や地域住民の満足度が上がらずせっかくの素晴らしい観光資源が存分に生かされてい

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観光業界に「稼ぐ力」を!DMOとDMCの役割について。

観光業界に「稼ぐ力」を!DMOとDMCの役割について。

「地域にはDMOが!」「インバウンドに対応するためにDMOを!」そんな声が全国から聞こえます。現在、日本には登録DMOと候補DMOを合わせると300以上もの組織が存在します。

観光庁によると、DMOとは下記のような法人を指すようです。

特に注目したいのが「稼ぐ力」という部分。この稼ぐ力という点において、私はDMOだけでは不十分であると考えています。DMOが悪いというわけではありません。DMOと

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旅と「高付加価値」

旅と「高付加価値」

近年、「高付加価値」という言葉が観光業界のホットキーワードである。地域への消費単価を増加させるためのコンテンツ造成やツアー企画など、国をあげて施策を行なっている。そのおかげで、全国各地で高付加価値な旅行商品が増えてきた。

しかし、「高付加価値」という言葉だけが一人歩きしてややミスリードになっている印象も受ける。"高"という字から「値段が高い=高付加価値」と連想してしまうが、値段が高いければ高付加

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観光人材のロールモデルになる

観光人材のロールモデルになる

●不足する「高度観光人材」業界内外から指摘されている大きな課題が「人材不足」です。これは観光業に限らず、どの産業でも言われている話ですが、観光業は特に深刻です。

コロナ禍を挟み、観光そのものが再定義されている中で従来の旅の在り方が変化しています。さらに、サービス業という側面もあり労働条件の悪化、先の見えないキャリアに関する不安があることも事実です。

観光業というと旅行会社やホテルが、クローズア

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【2024年】結局は、今できることに一生懸命になること。

【2024年】結局は、今できることに一生懸命になること。

2024年が始まりました。今年は、辰年。2000年生まれの僕は年男になります。12年に1度の巡りの良い年。龍のように天高くまで上昇気流に乗っていきたいと思います。

しかしながら、正月早々痛たましいニュースの数々。観光業界に身を置くものとして複雑な思いが心に残ります。1日でも早い復興と安全な旅が戻ってくるためにもより微力ながらに貢献していきたい所存です。

「1年の計は元旦にあり」との言葉の通り、

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観光立国を目指すなら、海外旅行者を増やすべし。

観光立国を目指すなら、海外旅行者を増やすべし。

12月から、欧米豪をターゲットにしたインバウンド旅行会社で働いています。僕の業務は、自社内でストックしたノウハウをもとに、日本各地の観光地をコンサルティングする仕事です。

「いずれかのタイミングで観光業界…」と思っていましたが、こんなに早く決断するとは。観光への熱烈な思いをずっと持ち続けていました。

入社して1週間ちょっと。毎日、大好きな観光について考えることができ、
脳みそにいい汗をかいてい

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旅は"ユーザー体験"の宝庫である

旅は"ユーザー体験"の宝庫である

はい、今宵もやってまいりました。「旅とは〇〇である」論争。いつも繰り広げられる「〇〇とは〇〇」である定義づけ論争ですが、シンプルにそれぞれの個性が出る答えがたくさんあって楽しいなと思っております。

そんな論争に乗っかり、今、仕事として従事している「マーケティング」と掛け合わせ、旅を語ろうと思います。

言わずもがな、私個人の一意見です。

1.旅=人生の縮図である何十年も前から「旅は人生」「Li

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右と左を知るから「真ん中」がわかる

右と左を知るから「真ん中」がわかる

「みなさん、"真ん中"ってどう定義しますか?」
忘れもしない大学1年生の頃の教職の授業。教授からの問いに答えることができなかった。

真ん中。Google先生によると…

なるほど。数学的にいえば点と点を結び、線を引いて初めて真ん中がわかるということになる。しかし、なぜ教職の授業でそんな問いが出たのだろうか。

教授は続けてこんなことを言っていた。
「政治の右翼と左翼ってありますよね?みなさんは日

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目的のため。マネジメントとリーダーシップ

目的のため。マネジメントとリーダーシップ

間も無く新生活がスタート。僕もアメリカから帰国して感じたものを少しずつアウトプットしようと思っている。新年度が始まると何かを始めるにちょうど良いタイミング。僕はこの2年間のリーダーとしての経験を次のステップの糧にしたいと思っている。

変化したリーダーシップとマネジメントの価値観ご存知の通り、TABIPPO学生支部の代表として2年間で累計500名以上のメンバーを率いてきた。初めましてのキックオフか

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要白。BackpackFESTAを終えて

要白。BackpackFESTAを終えて

「本日はご来場頂きありがとうございました。」頭をスッと下げる。背中は90°、両手は体側につける。興奮と安堵が入り混じる中に鼓膜を刺激する万雷の拍手。

あぁ終わったちゃった。

ご来場してくださったお客様、10ヶ月間一緒に走ってきた学生支部のメンバー、4年間お世話になったすべての人への感謝を込めた5秒間のお辞儀。

僕の大学生活が幕を閉じた瞬間だった。

余白と要白1月に道東合宿を行った。同時並行

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今、信じてほしい「コトダマ」の力【TABIPPO学生支部メンバーへ】

今、信じてほしい「コトダマ」の力【TABIPPO学生支部メンバーへ】

人の言葉には不思議な力がある。あの時のあの一言が…。そういった経験をしたことがある人も多いだろう。

言葉は時として暴力にも人の能力を最大限引き出すものにもなる。そのくらい言葉というものは大きな力を持っている。

思えば、高校1年生。人間関係に悩み学校生活も大好きな野球も身が入らなかった時、コトダマという本をずっと読んでいた。なんで買ったのかもわからないけど、この本を毎日毎日貪るように読み漁ってい

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TABIPPOを卒業します。4月から新天地へ。旅を広めるラスト1週間。

TABIPPOを卒業します。4月から新天地へ。旅を広めるラスト1週間。

3/3。大学の卒業発表はあっけないものだった。学生専用サイトにログインして、教授会で卒業が承認されたことを確認する。4年間短かった。あっという間だった。結局大学にはほとんど通学せず、オフラインでパソコンに向かう4年間だった。

後悔はない。教員免許も習得できたし、卒論も大好きな観光マーケティングを題材にして書くことができた。4年間、夢中になったのは「旅を広める」こと。高校野球を引退し、ぽっかりと上

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旅は"ホンモノ"を感じるもの

旅は"ホンモノ"を感じるもの

「旅は◯◯だ」とよく定義される。旅は愛だ、旅は出会いだ、旅は人生だ。人それぞれの解釈があって良いし、旅に正解はない。自分なりの旅の形を見つけて、楽しみ、笑い合えば良いと思う。

かれこれ4年間、旅ど真ん中で毎日旅という言葉を発し、思考してきた。日賀野舜=旅みたいなブランディングが出来上がって行ったのも当然だろう(笑)奇しくも、昨日は友人2名から卒業旅行の相談がきた。

あぁもう終わりか。実感がない

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【大公開】メンバーに送る言葉の数々

【大公開】メンバーに送る言葉の数々

TABIPPO学生支部のSlackには無数のチャンネルが存在します。仕事の連絡、メンバーとの雑談など様々な用途で使用していますが、僕と副代表が、定期的にコラムを書くチャンネルがあります。

名付けて
「shunyopi-columns」

僕と副代表のよっぴの名前を合わせたなんともダサいチャンネルです。遠方に住んでるメンバーが多かったり、普段の活動は基本的にオンラインだったりするので、直接言葉でメ

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年頭所感 for 2023

年頭所感 for 2023

明けましておめでとうございます。新春の日差しが降り注ぎ、穏やかな気候となった2023年の三が日。元旦から連日のゴルフに温泉、楽しみにしていた箱根駅伝も圧巻の駒澤大学の優勝で終わり、いよいよ明日から仕事始めの方も多いはず。本格的な2023年のスタートです。

環境が変わり、変化があり挑戦をしていく今年。少し遅めの初詣に行ってきたら尊敬する神主さんから「目標を立ててこの1年頑張れ」と念を押されてきたの

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2022年の旅を振り返って

2022年の旅を振り返って

12月29日。今年も残り3日となりました。あっという間の1年間。みなさんはどう過ごしましたか。ふと思い立って今年の総移動距離を調べてみたところ、ざっと計算しただけでもなんと50,000km!我ながらよくもこんなに移動したなと思っています。100万キロのフィルムとはいきませんが、5万キロの旅のフィルムを書いてみたいと思います。

1月今年の1月はとても慌ただしかった。訪れた先は福岡県。北九州で行われ

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