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旅は"ユーザー体験"の宝庫である

はい、今宵もやってまいりました。「旅とは〇〇である」論争。いつも繰り広げられる「〇〇とは〇〇」である定義づけ論争ですが、シンプルにそれぞれの個性が出る答えがたくさんあって楽しいなと思っております。

そんな論争に乗っかり、今、仕事として従事している「マーケティング」と掛け合わせ、旅を語ろうと思います。

言わずもがな、私個人の一意見です。


1.旅=人生の縮図である

何十年も前から「旅は人生」「Life is journey」という言葉は、旅業界を中心に言われています。まぁまさにその通りだなと。

人間は本能的に「旅」をする生き物です。その昔、何十万年も前から人間は、自分たちが生きるために"食糧を探す旅"を繰り返していました。そこから文明が発達し、「保存」という行為を覚え、人間の定住化が進みました。

人類学的な話はともかく、誰かと出会い別れ、自己を成長させるのが旅。尺度は違えど、人生も一緒です。

圧倒的な意思決定の多さ

旅に出ると、普段の生活とは違い、ルーティンというものがほぼ存在しません。唯一のルーティンは、寝て起きるという本能的なものだけでしょうか。

学校や仕事がないからこそ、
・いつ起きて寝るのかも自由
・どこで何を食べるのかも自由
・曲がり道を曲がるのか、曲がらないのかも自由
何もかもが自由です。

だからこそ、必然的に「選択」を強いられ「決断」という行為が発生します。大きいものから小さいものまで。

朝は8時に起きて、10時から19時まで仕事をして…..そんなルーティンは旅には存在しません。

どこにいくか、誰といくか、もしくは行かないのか。

自分の選択を自分で責任を持ってするからこそ、意思決定の回数は多くなります。

出会いしかない

旅なんて「出会いしかない」と言っても過言ではありません。老若男女、国籍など問わず出会いだらけです。

ほら?どこかで聞いたことないですか?
「マーケティングは消費者理解、顧客理解だ」と。

そうなんです。たくさんの人と出会い別れる。それだけ多くの価値観、人間性、文化に触れ合っていることなんです。よく、マーケティングをやるなら人に興味を持て!消費者理解だ!と言われますが、旅に出て、現地の人や同じ旅人と話すだけで顧客理解はできます。

Hello, I am from JAPAN!

この言葉をきっかけに人への理解は圧倒的に進むと思います。


2.迷うからこそ、調べる。

決断がつきまとう旅だからこそ、こちらも必然的に「迷い」というものが発生します。これで本当にいいの?この道はあっているの?旅に出るとそんなことだらけ。

もちろん、偶然の楽しみに感性だけ決断することもできますが、流石に飛行機を決めたり、ホテルを決めたりするには「調べる」という行為が発生しますよね〜。

この「調べる」という行為にユーザー体験の宝庫が詰まっていると思います。

より多くの情報を得る

調べるということは、それだけの「情報」に触れます。今の時代ですから、複数のサイト、SNSなどをチェックするのは必然の中の必然。まぁこれだけで、UI・UXを死ぬほどみているし、Google先生と何時間向き合っているかわかりません。

教科書を読んでテスト勉強をしていたときに、挿絵のフランシスコ・ザビエルが気になって、ついザビエルの絵の下についている注釈を読んでしまった…なんてことはありませんか?

より多くの情報に触れ、検索行動を繰り返すと同じような現象が起きます。つい、同じ画面にある面白そうなクリエイティブの画像をタップしたら、広告で、まさか自分に合っている内容だった…。こんなことも旅においては、日常茶飯事ではないでしょうか?

そこから、CVされるクリエイティブはどういったものか?など、ちょっとしたマーケティング知識があれば、すぐに応用できるわけです。

無意識にマーケター脳になっている旅人は多いのではないでしょうか?

パフェースチャネル、行動変容のフレームワークなど、自分がなぜこのクリエティブをクリックしたのかを考えたら、すぐに埋めることができます。(もろん、旅に限ったことではないですが。)

3.旅は"ユーザー体験"の宝庫である

まぁ要するに…….

・旅はめちゃくちゃ人と出会えるから、「人」を知り、顧客理解が深まるよ
・死ぬほど調べるから無意識に多数のサービスに触れ、感性が豊かになるよ

ということだと思います。

だから、旅はやめられないんだ!!!

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