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【完全版】治療家のための文化人類学

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「治療家のための文化人類学」を全編セットでお得に読むことができます。 文化人類学とは、歴史や文化、社会背景を前提として“人類”について学ぶ学問です。 このうち「医療人類学」は…
「治療家のための文化人類学」を全編セットでお得に読むことができます。
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#診察

治療家のための文化人類学~ナラティブの整理実践~

治療家のための文化人類学~ナラティブの整理実践~

患者は診察室で
さまざまなことを語ります。

今回の症状とは全く関係のないエピソードであっても、本人としては「欠かせないエピソードの一つ」として語ります。

したがって我々は、
有用な情報ではないからといって
聞き流していいわけではありません。

今回はそんな
患者が語るストーリーの「整理法」を学び、

記事の後半では動画を見ながら、
実際に聞き分けていただきます。

1.患者の言動は文脈に影響さ

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治療家のための文化人類学~ヤマイと疾病と病気の違い~

治療家のための文化人類学~ヤマイと疾病と病気の違い~

文化人類学では「疾病」「病(やまい)」「病気」という3つに病気の概念を区別します。

この区別がついていると、
治療家として臨床の見え方が少し変化します。

それぞれの違いは「医療従事者としてのたしなみ」だと考えて、ぜひ覚えておいてください。

疾病「疾病(disease)」とは、

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治療家のための文化人類学~患者の希望と医学の衝突~

治療家のための文化人類学~患者の希望と医学の衝突~

医師が行う医療に比べて、

我々治療家が提供する医療は
エビデンスレベルが低いものもあります。

エビデンスに基づいた
施術方針を立案しても、
時には患者がそれを拒んで
有効性の低い施術を希望することがあります。

特に「骨盤矯正」は
その最たる例といえます。

患者の希望を優先することと、
科学的な正しさを基準にすること。

この双方を両立するには
どうすればいいでしょうか?

目次から先を

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