井手英策

コロナブルーを乗り越える本 井手英策

井手英策さん(財政学者)が紹介する本は、人間が直面する苦しみについて考える契機を与えてくれます。苦しみとは、自分のため?  誰かのため?  それを考えることには、どのような意味があるのでしょうか。

※この記事は、集英社インターナショナル公式サイトで2020年4月20日に公開された記事の再掲載です。

『苦悩する人間』

ヴィクトール・E・フランクル、山田邦男、松田美佳訳/春秋社

その苦しみは誰

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ありがとうございます\(^O^)/
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井手英策先生の授業の前に

こんにちは。小嶋です。第2回の授業まで1ヶ月余りとなりました!次回の2時間目の授業は井手英策先生にご講義頂きます。ひとつご連絡です。

授業に参加される方も、それ以外の方も、まだ未読の方、可能でしたら写真にあります、「欲望の経済を終わらせる」をぜひご一読いただくことをお勧めします。帯は一見キャッチーですが、財政や経済のみならず、政治、ひいては日本社会で今まで起こった物事が検証され、わかり易く解説さ

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統計不正の簡単まとめ 井手英策氏のコラムから

▼坂村健氏のコラムに続いて、井手英策氏(慶応大学教授、財政社会学)のコラムも紹介しておく。2019年1月25日付の毎日新聞から。前回はこちら。

▼井手氏の認識も相当深刻だ。見出しは

〈統計不正 政府への信頼破壊の危機〉

〈厚生労働省が一部事業所で調査が行われていなかった事実を長年隠し、正しい手法で調査したかのように装ったうえ、一部賃料を廃棄していた。勤労統計は雇用保険や労災保険と連動しており

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高齢者は医療・介護に『寄生』しているのか? 〜真の共生社会とは〜



「政治の世界でも医療・介護の世界でも、いま『共生』という言葉が頻繁に使われている。しかし、そこには大いなる『居心地の悪さ』がある」

これは、先日参加した井手英策・慶應義塾大学経済学部教授の講演会での井手氏自身の発言です。この発言は、僕にとってとてつもなく大きな衝撃でした。

なぜなら僕自身、「共生社会を作ろう!」など「共生」をキーワードにものを語ることが多々あり、いや僕だけでなく最近は医療・

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やった〜!
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日本人は何を得て、何を失ったのか〜『明治維新150年を考える』

◆一色清、姜尚中他著『明治維新150年を考える 「本と新聞の大学」講義録』
出版社:集英社
発売時期:2017年11月

朝日新聞社と集英社による連続講座シリーズ「本と新聞の大学」。本書は第5期の講義を書籍化したものです。講師陣は、民俗学の赤坂憲雄、憲法学の石川健治、財政社会学の井手英策、ノンフィクション作家の澤地久枝、小説家の高橋源一郎、映画監督の行定勲。モデレーターはいつものとおり一色清と姜尚

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おおきに♡
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誰もが受益者になる〜『財政から読みとく日本社会』

◆井手英策著『財政から読みとく日本社会 ──君たちの未来のために』
出版社:岩波書店
発売時期:2017年3月

若年層向けの岩波ジュニア新書のなかの一冊。著者の井手英策は財政社会学の研究者です。標題どおり財政から日本社会の構造を分析し、これからの社会のあり方を探究する入門書です。

日本社会を財政の観点からみると、どのような特色をもっているでしょうか。小さな政府。福祉国家をささえてきた女性への負

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井手英策 いかにして「分断社会」を終わらせるか

日本は今や格差大国だ

── 井手さんは『分断社会を終わらせる』(筑摩書房)などで、格差問題について分析されています。日本で格差が拡大した原因はどこにあると考えていますか。

井手 格差拡大の一番の要因は中間層の衰退だと思います。これは日本だけでなく先進国全体に見られる問題です。そのため、先進国に共通する原因と、日本の国内事情の両方を見る必要があります。

 まず、先進国に共通する原因について言え

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