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『18歳から格差論』/ 3.必要ギャップの罠とは

3.必要ギャップの罠

人は誰でも歳をとる。だから老後の問題はみんなの問題。
だけど子育ては?

その(子育ての)必要がないお年寄りは、しぶい顔をする。これが現実です。

ええっ、そうなの!? 知らなかった・・・・。

内閣府の調査でも、医療や年金、高齢化対策については、すべての年齢層が支持しているのですが、少子化対策では中高年、とくにお年寄りの支持がハッキリと落ちています。
平成26年時点で、65歳以上のお年寄りは、全体の26%といわれています。数だけを見れば、お年寄りは多数決の「少数者」です。それなのに、その少数者の利益ばかりが優先される、育児や保育といった若い世代のニーズは後まわしにされる、そんな民主主義の限界がここにあります。

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おおっ、ホントだ。
若勢力が負けてる。

年齢に応じて必要なものは違います。そのギャップが民主主義を弱らせ、世代間の対立を生んでいるのです。これを「必要ギャップの罠」と呼んでおきます。

ほうほう、なるほどー。
・・・・が。しかし、です。

私の書き方が悪いのかもしれない。この流れだといかにも「お年寄りめ、ワガママだな!!」みたいな感じがしてくるけれど、実際には、お年寄りが独居自力で老後を生き抜いてくってのは物凄く大変なことだ。
特に今の方々は、苦労して上の世代を看取ってさしあげた割に自分はポイされるという、お家システム崩壊の切り替わり世代。もしも自分がそんなトコに在籍していたならば、「くっそう、どーゆーコトだよオカシイだろ!!」って己の不運を呪っていたやもしれません。


で、これら3つの罠をまとめるとーーー

中間層が弱者を批判し、
人々が政府をののしり、
お年寄りと若者が鋭く対立する

そんな不機嫌な「分断社会」を我々は生きているのです、となる。


7/200 2024.1.10.

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