ワクワクリベンジ読書のすすめ~『肉体の悪魔』ラディゲ著~
『肉体の悪魔』か・・・・・・。
タイトルからすると、川上宗薫や宇能鴻一郎の作品であったり、日活ロマンポルノのような思いっきり甘美な内容を想像してしまう。年甲斐もなくなぜかドキドキしてしまった。ただ残念ながら(!?)この作品は、そんなエロ親父(もはやジジイ)の想像から大きくかけ離れたものであった。
ひと言で言えば、「思春期のこころの発達と問題行動」をラディゲの体験(おそらく)をもとに書かれたものと感じた。思春期は周囲の影響、特に人間関係の影響を受けながら一人の大人として自己を確