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ワクワクリベンジ読書のすすめ~『運動脳』アンデシュ・ハンセン著~

とにかく運動しよう! 運動は脳を刺激する。海馬や前頭葉を活性化させ、集中力が増す、気持ちが晴れやかになる、不安やストレスが減る、記憶力が向上する、創造性が増す、知能が高まる・・・・・・。
この著書の結論であると考える。
より高い効果を望むならば最低30分のウォーキングをすること。さらに言えば、脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回、45分以上行うことが望ましい、とのこと。ただし疲れきるまでの活動は逆効果。
重要なポイントは心拍数を増やすこと。そして有酸素運動を中心に行うこと。筋トレでも効果がないわけではないが、持久力系の有酸素運動の方が望ましいとのことである。
 
こうした活動は超高齢社会の今日、特に注目すべきポイントであると思う。
高齢者の場合でいえば、無理にハードなランニングをする必要はない。少しずつでもいいので継続的に歩くこと。歩くことを習慣づけることが重要であるということか。
「人間には歩くことが何よりの妙薬となる」。とは、医学の父・ヒポクラテスの言葉。
すでに2500年も前に、ヒポクラテスは身体を動かすことが肉体的にも精神的にも健康のためには欠かせないと指摘していたというから驚きである。
また、著書によると、毎日意識的に歩くと認知症の発症率を40%も減らすことができるという調査結果もあるそうだ。歩くことで脳内の様々な領域が協調して活動することとなり、認知機能にもよい影響を与えるものと思われる。「歩く」ことは脳の老化の予防になるということなのだろう。
 
私も今年に入って、ウォーキングを日課にしている。
最初は「1日1万歩」を目標にしていた。今では土日で歩数が減る分を平日でカバーし、「週間7万歩(1日平均1万歩)」を目標にしている。この目標もほぼ達成できるようになってきた。
当初はしんどさを感じていた。しかし最近では、微妙に日々変化する街の様子を眺めながら歩くことが楽しみとなり、あっという間に30分、40分と時間が過ぎるようになった。
さすがに知能が高まったとか創造力が豊かになったとは思わないが、若干なりとも不安やストレスが減ったのか、心穏やかな日々を送れるようになったと感じているのは事実である。
 
運動不足を自覚されているシニアの方。
無理しない範囲で、軽く近隣の散歩から始めてはいかがだろうか。
新しい発見があったりして、案外楽しいものである。ぜひお勧めしたい。

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