デザイン史

独裁者のデザイン ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東の手法

独裁者のデザイン ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東の手法

"本書では、アドルフ・ヒトラーを中心に、ベニート・ムッソリーニ、ヨシフ・スターリン、毛沢東に代表される独裁者たちが、プロパガンダを駆使してどのように大衆を踊らせ、抑圧化していったかをデザインの観点から見直そうとしている"2019年発刊の本書はデザインー視点による刺激的な一冊。 ⁡ 個人的には文化芸術をテーマに企画した持ち寄り読書会で参加者にすすめられて手にとりました。 さて、そんな本書はグラフィック・デザイナーにして"デザインの歴史探偵"を自称する著者による、ヒトラー・ナチ

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さらっと近代建築史2〜近代の建築・デザイン様式の流れ〜
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さらっと近代建築史2〜近代の建築・デザイン様式の流れ〜

産業革命によって世界の工業スタイルが一新すると同時に、この時期より新たな建築やデザイン、社会の姿を求めて様々な活動や理念、組織が形成されていきました。 仮に、産業革命の起こった19世紀中頃から第二次世界大戦の起こった20世紀中頃までの約100年を「近代」と仮定した上で、西洋におけるそれらの動きを下の年表により見てみます(赤く塗られたところ)。 年表下絵:世界デザイン史 美術出版社年表より ウィリアム・モリスが主導したデザイン運動アーツアンドクラフツ運動を皮切りに様々な活動

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さらっと西洋建築史2〜造形美を求め続けたギリシア神殿〜
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さらっと西洋建築史2〜造形美を求め続けたギリシア神殿〜

バルカン半島の先端に位置するギリシアを含むエーゲ海一帯にはクレタ文明およびミュケナイ文明が栄えていました。その地域に紀元前1100年頃、北方からドリス人が南下して来ます。ドリス人達は先住民族の文明を受け入れつつ優れた造形原理に基づくヨーロッパ建築の源泉となるギリシア文明を開花させていくこととなります。 ギリシア文明期に建てられた代表的な建築物としてはギリシア神殿が挙げられます。 ここではギリシア神殿について少し深掘りして見てみます。 外観美を求め続けたギリシア神殿ギリシ

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さらっとデザイン史3〜グラスゴー派とウィーン分離派の活動〜
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さらっとデザイン史3〜グラスゴー派とウィーン分離派の活動〜

さらっとデザイン史2〜アールヌーボーからアール・デコへ〜の続きです。 ウィリアム・モリスが機械生産に異議を唱え、工芸復興を呼びかけることで生まれたアーツアンドクラフツ運動は、様々な思想や様式を生み出していきます。 用の為の美にこだわり続けたモリスの思想とは相反し、スコットランドの工業都市グラスゴーの展開には美への著しい傾倒も見られるようになってきました。 グラスゴー派の活動グラスゴー派の中心人物として添えられるのは建築家であったチャールズ・レニー・マッキントッシュです。彼

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さらっとデザイン史2〜アールヌーボーからアール・デコへ〜
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さらっとデザイン史2〜アールヌーボーからアール・デコへ〜

さらっとデザイン史1〜工場制手工業からアーツアンドクラフツ運動まで〜 の続きです。 アールヌーボーの世界アーツ・アンド・クラフツ運動は国を飛び越えて職人、建築家、工芸家など、様々な人々に影響を与えました。時を同じくして鎖国をやめた日本の文化、ジャポニズムがヨーロッパに流行しはじめたことで、フランスのデザイン様式に微妙な変化が起こりだします。これらの影響は、装身具、家具調度、建築、ポスターに至るまであらゆる工芸品のデザインに及びます。そして、次第に独自に発展し、ベルギーとフラ

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さらっとデザイン史1〜工場制手工業からアーツアンドクラフツ運動まで〜
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さらっとデザイン史1〜工場制手工業からアーツアンドクラフツ運動まで〜

様々な分野で「デザイン」という言葉が世の中に溢れていますが、そもそも「デザインする」とはどのような意味なのでしょうか? 広辞苑によるとデザインとは以下の内容で記されています。 デザイン:意匠計画。製品の材質・機能および美的造形性などの諸要素と、技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画。 デザインするとは単に格好の良さを追求する行為を示すものではないということです。外観が格好良くても性能が悪かったり、社会のニーズに合わなかったり、逆に社会的に求められ

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フィンランドデザイン史:アルヴァ・アールト家具年表

フィンランドデザイン史:アルヴァ・アールト家具年表

こんにちは、デザインリサーチを仕事にしています。今回のフィンランドデザイン史研究では、アルヴァ・アールトの家具の変遷を辿っています。アールトのデザイン、歴史的な文脈からみた特異性については、前回記事でまとめていますので、宜しければそちらもご覧ください。 アールトは1920年代後半から本格的に木製家具のデザインに着手し、「建築は統合芸術だ」という信念を持ち、ドアノブから食器、家具、照明に至る様々なインテリアデザインを手がけています。今回は、主に椅子のデザインを中心に、図のよう

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フィンランドデザイン史:アールトのデザインがもたらした驚き、3つのポイント

フィンランドデザイン史:アールトのデザインがもたらした驚き、3つのポイント

1930年代は、フィンランドデザインの大きな転換点でした。(ここに至るまでは、前回記事を良ければご覧ください)中でも、フィンランドデザインの躍進に貢献した人物の一人が、アルヴァ・アールトです。小国フィンランドがヨーロッパの国々と対等に付き合っていくために、社会は変化を渇望していました。一方で、まだ十分な物資も経済力もないという状況で、アールトはこのジレンマをデザインで巧みに昇華し、”フィンランドの魅力”を世界に向けて発信しました。 フィンランドデザインの巨匠、アルヴァ・アー

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「降霊で学ぶデザイン史 ② エミール・ガレ」 を描きました

「降霊で学ぶデザイン史 ② エミール・ガレ」 を描きました

フランスのアール・ヌーヴォーを代表するナンシー派のデザイナー、エミール・ガレを降霊する漫画です。 ランプ「ひとよ茸」、ガレのガラス技法、経営者としてのエミール・ガレなどの内容です。 コミティア136に出展します! 2021年6月6日(日)のコミティアに出展します。 東京ビッグサイト青海展示棟A・Bホール ブース:ち16a Boothで購入ができます! 書誌データ降霊で学ぶデザイン史 ② エミール・ガレ A5フルカラー 24ページ マンガ + 後書きエッセイ 初出:CO

フィンランドデザイン史:1910-1930年「変わらなければならないに至るまで」

フィンランドデザイン史:1910-1930年「変わらなければならないに至るまで」

こんにちは、メーカーでデザインリサーチをしています。趣味でデザイン史も勉強しています。デザインの文脈を理解することは、今の自分の仕事を考える上でもとても重要だと思っています。教科書的な本は読んでいてもスンナリ頭に入ってこないことが多いので、勉強して自分なりの言葉で解釈したものを、noteに記録していきたいと思っています。 はじめに「フィンランドデザインがその地位を獲得するまで」フィンランドデザイン史の黄金期は1950年代と言われています。この時代に、ミラノトリエンナーレなど

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