Dolly-ドリー /焙煎士・経営者・ソーシャルデザイナー

Dongree 代表 京都の芸大→フリーのWEBデザイナー→コーヒースタンド店主→湖南市地域おこし協力隊→ブックカフェ店主→→→ソーシャルデザインで妻とスタートアップ→→→未踏の地→→→Dongree村長「人生、生まれて死ぬまでの回り道、遊ぶように生きる」

Dolly-ドリー /焙煎士・経営者・ソーシャルデザイナー

Dongree 代表 京都の芸大→フリーのWEBデザイナー→コーヒースタンド店主→湖南市地域おこし協力隊→ブックカフェ店主→→→ソーシャルデザインで妻とスタートアップ→→→未踏の地→→→Dongree村長「人生、生まれて死ぬまでの回り道、遊ぶように生きる」

マガジン

  • MAKE SENSE DESIGN

    『デザインを再定義し続けてみる』 商品のためのデザインから社会のためのデザインへ。 時代が今求めているデザインの在り方を探り、日々発見し、アップデートをしてく。 デザインの歴史と最新のデザイン思考までを筆者が学び、新しい視点と気づき(MAKE SENSE)を社会と共有するためのマガジン

  • MAKE SENSE COFFEE

    コーヒーライフに発見と驚きを。 コーヒーマイスターのDONGREE店主ドリーによる、気まぐれコーヒーブログ。 ドリップコーヒーの淹れ方から、焙煎理論、コーヒーの歴史まで。 コーヒーのある暮らしが、より楽しくなりますように。

最近の記事

スペシャルティコーヒーは世界平和の種になるか

こんにちは、滋賀県湖南市のDONGREE COFFEEROASTERS 店主&焙煎士のドリーです。 今回は僕がコーヒーを仕事の一つに選んだ理由でもある、スペシャルティコーヒーを取り巻く世界的な経済の変化について、お話したいと思います。 コーヒー業界には、『コーヒーベルト』という言葉があります。 これは、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの、コーヒーの生産地が集中しているエリアになります。 さて、みなさんはコーヒーの生産地と聞くと、どんな国や地域をイメージされるでしょ

    • ドリップコーヒーの抽出時間と味の変化

      毎度ありがとうございます。滋賀県湖南市のDONGREE COFFEEROASTERS 店主&焙煎士のドリーです。 今回は、湯温や粉の粒度に続き、『計って淹れるドリップコーヒー』の最後の要素としての『抽出時間』についてお話したいと思います。 ドリップコーヒーの未抽出・過抽出のおさらい 過去2記事の『湯温』や『粒度』のときにもお伝えしてましたが、コーヒーの抽出、とりわけハンドドリップコーヒーには 未抽出 = 味が足りなくて美味しくない 過抽出 = 味が出過ぎて美味しくない

      • コーヒーの粒度(細かさ)と"コク"

        毎度ありがとうございます。滋賀県湖南市のDONGREE COFFEEROASTERS 店主&焙煎士のドリーです。 今回は、前回の湯温に続き、コーヒーの味作りに欠かせない要素『粉の粒度』についてお話したいと思います。 コーヒーの粉の細かさは『味の種類』を増減させる ハンドドリップするときの粉の大きさって、どれくらいが丁度いいか、みなさんはご存知でしょうか。 人それぞれに決めていたり、どこかのコーヒー屋さんで教えてもらったのを守っていたり、そもそも粉の大きさを気にしていなか

        • ハンドドリップコーヒーの湯温について

          みなさんこんにちは。 滋賀県湖南市石部のコーヒーロースター、DONGREE COFFEEROASTERS店主のドリーです。 今回は、ドリップコーヒーの永遠のテーマじゃないかと思うくらい大切で、でも明確な答えのない、『湯温』について書きたいと思います。 「沸騰したてのお湯はだめ」とか「90℃で淹れる」とか「お湯の温度のことは全く考えずにケトルから直接淹れてた」とか、ご自宅で日常的にドリップをされている人でも認識は本当に様々で、とてももったいないな、と思うことが多いです。

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        • MAKE SENSE COFFEE
          5本
        • MAKE SENSE DESIGN
          5本

        記事

          ドリップコーヒーのお湯の注ぎ方?

          滋賀県湖南市のコーヒーロースター、DONGREE店主のドリーです。 普段、僕はお店でドリップコーヒーのワークショップを開催していますが、「美味しいコーヒーの淹れ方は、注ぎ方ではありません」という伝え方をしてます。 お湯を注ぐ前に、コーヒーの味ってほとんど決まっているからです。 どうしても、ハンドドリップコーヒーって見た目から入るし、僕も丁寧にドリップをしているプロのコーヒーマンに憧れは持っていました。今も他所のコーヒー屋さんが自分とは違う淹れ方で、違う器具で、丁寧にドリ

          余白のデザイン タイポグラフィと東洋思想

          デザインをするにあたって、余白は重要な要素です。 ただ空白にするのではなく、意図を持ってデザインされたスペース、それが余白のデザイン。 デザインを生業としていない人でも、例えば文字と文字や、写真ごとの隙間などは気にしたりするものではないでしょうか。 くっつきすぎたら見にくいし、離れすぎたら関連がわからなくなる。 そのときに人は適切なスペース、『余白』というものを意識します。 今回は余白のデザインの概念と、それを身につけるための学びをシェアしていきたいと思います。 『空間を

          余白のデザイン タイポグラフィと東洋思想

          WEBフラットデザインの起源『1940年代スイス・スタイル』は何故スイスで始まったのか

          WEBデザインに携わる人なら、もちろんご存知の『フラットデザイン』。 立体感や光沢感などの視覚効果を無くし、シンプルで平面的な概念を用いたWebデザインとされています。 2010年頃から、以前の『リッチデザイン』に変わり、現在にも続くWEBデザインのスタンダードな手法になりました。 フラットデザインが広く採用された背景には、スマートフォンの登場によるWEBサイトのマルチデバイス対応があります。複雑なWEBサイトは、PC・スマートフォン・iPadなどのタブレットなど、デバイス

          WEBフラットデザインの起源『1940年代スイス・スタイル』は何故スイスで始まったのか

          現代にも色濃く残る『アール・ヌーヴォー』の魅力と学び

          美術史・デザイン史でその名を強く残す『アール・ヌーヴォー』は 1900年ごろのフランス・パリから始まった装飾美術様式として有名です。 イギリスで起きた『アーツアンドクラフツ運動』に影響を受け、植物や昆虫など自然モチーフの有機的な装飾が特徴とされています。 アール・ヌーヴォーの代表的な作家の1人として有名な、アルフォンス・ミュシャの作品からも、その特徴は現代人の多くが目にしていると思います。 ほかには、当時新素材として注目されていたガラスを使った作家としてエミール・ガレ、

          現代にも色濃く残る『アール・ヌーヴォー』の魅力と学び

          産業革命とデザイン史の幕開け

          「"社会のためのクリエイティブ"から始まったデザイン」 デザインの歴史を改めて学び始めようとしたとき、様々な文献・情報において"160年ほど前のイギリス"が舞台として挙がることが多く見られました。 そして、アートではなくデザインという様式・文化が、この時点この土地で大きく発展したことに関して、その時代背景についてはすぐに納得ができるものでありました。 それは多くの方が世界史教育の中で必ず目にすることになるだろう、イギリスで起きた『産業革命』と、その革命後の社会で生まれた『

          資本主義を乗り越える「僕たちが"今を生きる力"としてのデザイン」

          デザインの歴史。 それは資本主義の歴史とも重なり合う。 デザインの発展は、経済の発展とともに成されてきた。 人類史の視点から見れば、デザイン史は短い。まだせいぜい160年ほどである。 ただしこの160年の間、人類の社会は劇的に、そして今なお加速を続けながら変化している。 産業革命 エネルギー革命 デジタル革命 そしてAI元年と呼ばれる2023年 ラジオやテレビが影も形もなかった時代から、誰もがスマートフォンを片手に(今や腕・耳・目へのウェアラブルな形で)インターネット

          資本主義を乗り越える「僕たちが"今を生きる力"としてのデザイン」

          『手しごとで暮らす』という仕事

          はじめまして。 京都東山で、『Dongreeコーヒースタンドと暮らしの道具店』を営む柴崎友佑と申します。 「就職をしない」という生産性のない志だけを胸に、京都の芸術大学を卒業。 フリーランスのWEB制作業や、いろんな派遣・アルバイトでその時その時を食いつなぎ、30歳を過ぎるまでのらりくらり生きてきた人間として、漠然とした人生や世の中の不安を感じる日々を送っておりました。 しかし、そんな安定しない低所得の暮らしの中で、 『それでも豊かな暮らしがしたい!』 と切に願った末、

          "狩猟採集型"資本主義で村づくり

          狩猟採集社会の平均労働時間は、『1日4時間』 人類学の研究では、純粋な狩猟採集社会における狩りや炊事などの生きるための労働時間は、"1日4時間程度"であったとされています。 食べ物を採ってきて、みんなで分けて食べたら、あとは遊んで暮らす。 現代の感覚で大雑把に言えば、そんな暮らしだったんじゃないでしょうか。 サラリーマンで例えると月の半分は休み、くらいの計算ですね。 これは1960年代以降に"現存する狩猟採集民族”を調査・研究することで得られた結果なので、かなり信用

          『世のため人のため』は、効率の良い"富の分配"

          突然ですが、貴方は『世のため人のため』を『きれいごと』と思いますか。 「世のため人のためになることがしたい!」と声高に叫んでる人を『偽善者』だと思いますか。 僕としてはケースバイケースで、人や物事によっては「偽善的と感じる」ことはあります。 ただ、感情は抜きにして、本質的な"世のため人のため"というのは、偽善行為などではなく、資本主義社会の問題解決につながる、富の分配として全て肯定すべきものと思っています。 こんにちははじめまして。 滋賀県湖南市在住、『お金以外の資本で豊

          『世のため人のため』は、効率の良い"富の分配"

          "協力"のコミュニティと"協働"のコミュニティ

          こんにちは。滋賀県湖南市在住、Dongree代表のドリーです。 Dongreeという事業で僕がやっていることは、2015年開業時のWEB制作から始まり、京都では4年ほどコーヒースタンドを経営、滋賀に移住後ブックカフェの店主をしたり、コーヒーロースターの焙煎士をしたり、滋賀県湖南市の地域おこし協力隊として地方創生にまつわる活動をしたりなど、その時々で常に移り変わっています。近々DIYリノベーション事業も始まるので、大工さんにもなります。 全ては『お金以外の資本で豊かに暮らす村

          "協力"のコミュニティと"協働"のコミュニティ

          "人類総余生"時代

          新年明けましておめでとうございます。 『お金のいらない村づくり』を目指す、Dongree代表ドリーです。 2020年に京都のコーヒースタンド店主から滋賀のブックカフェ店主に転身、現在はブックカフェの経営を中心に、新たに立ち上げたコーヒー焙煎事業をしたり、Next commons labのメンバーとして滋賀県湖南市の"地域おこし協力隊"にも就任中。 僕は30歳ごろ、貧乏と将来の不安MAXに達した時、「豊かな暮らしを目指したい!」と『Dongree』という個人事業を半ば強引に

          アーケード商店街から考える、町の未来

          僕はアーケード商店街に二つの意味で憧れていた。 はじめは買い物を楽しむお客さんとして。 そして、お客さんを迎える店主として。 たくさんの店と人で賑わう屋根付きのアーケード商店街は、その地域ごとに雰囲気を異にするが、"街"という規模感が、「ファンタジックな非日常空間」として僕をワクワクさせてくれた。 そして、お店を経営するようになってからは、「あの商店街は、雨の日もお客さんが歩いてて、賑やかでいいなぁ」という、俗に言う"無いものねだり"で、単純に羨ましく思っていた。 し

          アーケード商店街から考える、町の未来